登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問21
問題文
かぜ及びかぜ薬(総合感冒薬)に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a かぜは様々な症状が組み合わさって現れるため、様々な症状を緩和させるために多くの成分を含有する総合感冒薬を選択することが推奨される。
b かぜ薬は症状の緩和に加えて、原因となるウイルスの増殖抑制効果も期待できる。
c 冷気や乾燥、アレルギーのような非感染性の要因は、かぜの原因とはならない。
d かぜはウイルス(ライノウイルス、コロナウイルスなど)の感染が原因であり、細菌の感染は原因とはならない。
選択肢
1:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
2:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
3:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
4:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:誤(正解)
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かぜと総合感冒薬【登録販売者解説】
正解の理由
かぜ薬は症状を和らげる薬であり、ウイルスを除去したり、増殖を抑えたりする薬ではありません。
正しい組合せは、a〜dがすべて誤りとなる5です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)」第3章「主な医薬品とその作用」の、かぜの諸症状とかぜ薬の働きに関する項目です。
解法ステップ
- aの「多くの成分を含有する」「選択することが推奨」に注目します。症状に関係のない成分まで使うことが望ましいのかを確認します。
- bの「ウイルスの増殖抑制効果」を見ます。かぜ薬の役割が、原因への作用なのか、症状を和らげる対症療法なのかを区別します。
- cの「非感染性の要因は原因とはならない」と、dの「細菌の感染は原因とはならない」は、どちらも「ならない」という断定に注意します。
- a〜dのすべてが誤りに当たる組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a
×「多くの成分を含有する総合感冒薬を選択することが推奨される」→ ○症状に応じて適切な薬を選ぶことが望ましい
発熱、咳、鼻水など、症状がはっきりしている場合は、それぞれの症状を緩和する薬を選ぶことが望ましいとされています。存在しない症状に対する不要な成分は、副作用のリスクを高めることがあります。
この記述を正しいとするのは選択肢4ですが、aを正しいとしている点が誤りです。 -
b
×「原因となるウイルスの増殖抑制効果も期待できる」→ ○かぜの諸症状の緩和を目的とする
かぜ薬は、咳や発熱などの症状を和らげる対症療法薬です。ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去したりするものではありません。
この記述を正しいとするのは選択肢3ですが、bを正しいとしている点が誤りです。 -
c
×「非感染性の要因は、かぜの原因とはならない」→ ○冷気や乾燥、アレルギーのような非感染性の要因が原因となる場合もある
かぜの約8割はウイルス感染が原因ですが、細菌感染や、まれに非感染性の要因が原因となる場合もあります。
この記述を正しいとするのは選択肢2ですが、cを正しいとしている点が誤りです。 -
d
×「細菌の感染は原因とはならない」→ ○細菌の感染が原因となる場合もある
かぜの多くはウイルス感染によるものですが、原因はウイルスだけではありません。細菌感染が原因となる場合もあります。
この記述を正しいとするのは選択肢1ですが、dを正しいとしている点が誤りです。
よくある誤解
- かぜの症状が複数あるからといって、成分の多い総合感冒薬がいつも最適とは限りません。
- かぜ薬を飲むと原因ウイルスにも効く、と思いがちですが、かぜ薬の目的は症状の緩和です。
- 「かぜの原因はウイルス」と覚えて、細菌や非感染性の要因を原因から外してしまわないようにしましょう。
補足コラム
かぜは、くしゃみ、鼻水、咳などの呼吸器症状や、発熱、頭痛、全身のだるさなどが組み合わさって現れる状態です。単一の病気ではなく、医学的には「かぜ症候群」といいます。原因となるウイルスは多く、季節や時期によって原因となるウイルスや細菌の種類も異なります。
FAQ
かぜ薬を使わずに休養することにも意味がありますか?
あります。手引きでは、安静にして休養し、栄養や水分を十分に摂ることが基本とされています。
あります。手引きでは、安静にして休養し、栄養や水分を十分に摂ることが基本とされています。
かぜの約8割がウイルス感染なら、残りはすべて細菌感染ですか?
いいえ。細菌感染のほか、冷気や乾燥、アレルギーのような非感染性の要因が原因となる場合もあります。
いいえ。細菌感染のほか、冷気や乾燥、アレルギーのような非感染性の要因が原因となる場合もあります。
関連キーワード: かぜ症候群、総合感冒薬、対症療法、ウイルス感染、細菌感染、非感染性要因

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