登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問56
問題文
滋養強壮保健薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a コンドロイチン硫酸は、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠感や疲労時の栄養補給を目的として配合される場合がある。
b カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素であり、筋肉の収縮、血液凝固、神経機能にも関与する。
c アスパラギン酸ナトリウムは、アスパラギン酸のビタミンCの吸収を助ける等の作用を期待して、滋養強壮保健薬やかぜ薬に配合されている場合がある。
d ナイアシンは、下垂体や副腎系に作用してホルモンの分泌の調節に関与するため、ときに経血量が多くなることがある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:誤、b:正、c:誤、d:誤(正解)
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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滋養強壮保健薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
コンドロイチン硫酸=軟骨、カルシウム=骨・歯など、アスパラギン酸ナトリウム=エネルギー産生、ビタミンE=ホルモン分泌の調節です。
正しい組合せは3です。aは誤、bは正、cは誤、dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「滋養強壮保健薬」にある各成分の説明です。
解法ステップ
- 「肝臓の働き」「肝血流」という語句に注目します。これはコンドロイチン硫酸の説明かを確認する手がかりです。
- 「骨や歯の形成」「筋肉の収縮」「血液凝固」「神経機能」は、カルシウムの説明と照合します。
- 「ビタミンCの吸収を助ける」は、アスパラギン酸ナトリウムの説明かを確認します。
- 「ホルモン分泌の調節」と「経血量が多くなる」は、記述中のビタミン名と照らし合わせます。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
×「肝臓の働きを助け、肝血流を促進」→ ○「軟骨成分を形成及び修復」
コンドロイチン硫酸は、軟骨組織(なんこつそしき)の主成分です。肝臓の働きに関する説明と取り違えないようにしましょう。 -
b 正しい
カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です。さらに、筋肉の収縮、血液凝固、神経機能にも関与します。問題文の説明は手引きと一致しています。 -
c 誤り
×「ビタミンCの吸収を助ける」→ ○「生体におけるエネルギーの産生効率を高め、骨格筋(こっかくきん)に溜まった乳酸(にゅうさん)の分解を促す」
ビタミンCの吸収を助ける説明は、手引きではヘスペリジンに関するものです。アスパラギン酸ナトリウムの説明とは異なります。 -
d 誤り
×「ナイアシン」→ ○「ビタミンE」
下垂体(かすいたい)や副腎系に作用してホルモン分泌の調節に関与し、ときに経血量(けいけつりょう)が多くなることがある、という説明はビタミンEについてのものです。
組合せを照らし合わせると、選択肢1はa、選択肢2はa・b・c・d、選択肢4はa・b・c、選択肢5はb・c・dの正誤が正解の組合せと異なります。
よくある誤解
- 「肝臓の働きを助ける」という成分の説明を、同じ滋養強壮保健薬に配合されるコンドロイチン硫酸に結びつけてしまうことがあります。成分名と働きはセットで覚えましょう。
- 「ビタミンCの吸収を助ける」という特徴を、アミノ酸成分であるアスパラギン酸ナトリウムの作用だと思い込まないようにしましょう。
- dは作用の説明自体ではなく、成分名が入れ替えられています。作用と成分名の組合せを確認するのがポイントです。
補足コラム
カルシウムは、補給を目的とする医薬品だけでなく、胃腸薬などにも配合される場合があります。手引きでは、複数の医薬品を使うことでカルシウムを過剰に摂取しないよう留意するとされています。
FAQ
Q. 記述の一部だけが誤っていても、その記述全体を誤りと判断しますか?
A. はい。成分名と作用が正しく組み合わさっているかを見ます。記述の中心となる成分名や作用の対応が違えば、その記述は誤りです。
A. はい。成分名と作用が正しく組み合わさっているかを見ます。記述の中心となる成分名や作用の対応が違えば、その記述は誤りです。
Q. カルシウムは骨や歯に関わるだけですか?
A. いいえ。手引きでは、筋肉の収縮、血液凝固、神経機能にも関与するとされています。
A. いいえ。手引きでは、筋肉の収縮、血液凝固、神経機能にも関与するとされています。
関連キーワード: 滋養強壮保健薬、コンドロイチン硫酸、カルシウム、アスパラギン酸ナトリウム、ヘスペリジン、ナイアシン、ビタミンE

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