登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問60
問題文
尿糖・尿タンパク検査薬に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 通常、尿は弱アルカリ性であるが、食事その他の影響で中性~弱酸性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
b 尿タンパク検査の場合、中間尿ではなく出始めの尿を採取して検査することが望ましい。
c 尿タンパク検査の場合、原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とし、激しい運動の直後は避ける必要がある。
d 尿糖検査の結果に異常がある場合、その要因は、腎炎やネフローゼ、尿路感染症、尿路結石等がある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正
3:a:誤、b:誤、c:正、d:誤(正解)
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
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尿糖・尿タンパク検査【登録販売者解説】
正解の理由
尿は通常弱酸性で、尿タンパク検査は原則として早朝尿を使います。尿糖と尿タンパクでは、異常の原因も区別して覚えます。
正しい組合せは3です。記述は a:誤、b:誤、c:正、d:誤 となります。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「尿糖・尿タンパク検査薬」です。
解法ステップ
- aは、尿の通常の性質と、検査結果に影響するpHの変化を確認します。「弱アルカリ性」「中性~弱酸性」という記述を見たら、酸性・アルカリ性の向きが逆でないか確かめます。
- bとcは、尿タンパク検査の採尿条件に注目します。手がかりは「早朝尿」と「激しい運動の直後は避ける」です。
- dは、尿糖の異常要因と尿タンパクの異常要因を取り違えていないか確認します。腎炎(じんえん)やネフローゼ、尿路結石などが挙げられていたら、どちらの検査の話かに注目します。
- a・b・dが誤り、cが正しい組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
×「尿は弱アルカリ性」「中性~弱酸性」→ ○「尿は弱酸性」「中性~弱アルカリ性」
尿のpHが食事などの影響で中性~弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがあります。問題文は、通常の尿の性質とpHの変化をどちらも逆にしています。 -
b:誤り
×「出始めの尿を採取することが望ましい」→ ○「原則として早朝尿(起床直後の尿)を検体とする」
尿タンパク検査では、出始めの尿を望ましい採尿方法として示していません。早朝尿を使い、激しい運動の直後は避けます。 -
c:正しい
尿タンパク検査では、原則として早朝尿を検体とし、激しい運動の直後は避ける必要があります。採尿のタイミングに関する記述は手引きと一致しています。 -
d:誤り
×「腎炎やネフローゼ、尿路感染症、尿路結石等」→ ○「尿糖値の異常は一般に高血糖と結びつけて捉えられるが、腎性糖尿など高血糖を伴わない場合もある」
腎炎やネフローゼ、尿路感染症、尿路結石などは、尿中のタンパク値に異常を生じる要因として挙げられています。尿糖の異常要因と混同しないようにしましょう。
組合せの確認
- 1はaを正としているため、aの判定が異なります。
- 2はa・c・dを、手引きと異なる判定にしています。
- 4はa・b・cを、手引きと異なる判定にしています。
- 5はc・dを、手引きと異なる判定にしています。
- a・b・dが誤りでcが正しい組合せは3です。
よくある誤解
- 「弱酸性」と「弱アルカリ性」の取り違えに注意します。通常の尿の性質だけでなく、検査結果に影響するpHの変化も逆に書かれています。
- 尿糖と尿タンパクの異常要因の入れ替えがひっかけです。高血糖は尿糖の異常と結びつけられ、腎炎やネフローゼなどは尿タンパクの異常要因として挙げられます。
- 「出始めの尿」と「早朝尿」は別の表現です。尿タンパク検査の採尿条件として覚える語句は「早朝尿」です。
補足コラム
尿糖・尿タンパク検査は、採尿容器が糖分やタンパク質で汚れていると、正確な結果が得られないことがあります。また、尿糖・尿タンパクを検出する部分に直接触れたり、長時間尿に浸したりすることも、結果に影響する場合があります。
FAQ
尿糖と尿タンパクを同時に検査する場合も、早朝尿を使いますか?
手引きでは、尿糖・尿タンパクの同時検査には早朝尿を検体とするとされています。尿糖が検出された場合の扱いは、検査薬の使用方法に従います。
手引きでは、尿糖・尿タンパクの同時検査には早朝尿を検体とするとされています。尿糖が検出された場合の扱いは、検査薬の使用方法に従います。
関連キーワード: 尿糖検査、尿タンパク検査、早朝尿、弱酸性、尿中タンパク値、腎性糖尿

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