登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問63
問題文
呼吸器系に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 気道は上気道、下気道に分けられ、気管は上気道に含まれる器官である。
b 喉頭の大部分と気管から気管支までの粘膜は、線毛上皮で覆われている。
c 横隔膜や肋間筋によって、肺が拡張・収縮して呼吸運動が行われている。
d 肺胞の壁を介して、二酸化炭素が血液中の赤血球に取り込まれる。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:正、b:正、c:誤、d:誤
3:a:誤、b:正、c:正、d:誤(正解)
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
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呼吸器系の構造とガス交換【登録販売者解説】
正解の理由
気管は下気道、呼吸運動は横隔膜や肋間筋、肺胞では二酸化炭素を血液から肺へ移します。
正しい組合せは3です。各記述は、a:誤、b:正、c:正、d:誤です。根拠は、第2章「人体の働きと医薬品」の「呼吸器系」です。厚生労働省『試験問題の作成に関する手引き(令和5年4月一部改訂)』では、気道の構造、呼吸運動、肺胞でのガス交換が説明されています。
解法ステップ
- aの「気管は上気道」という部分を確認します。気管が上気道か下気道かが、最初の判断ポイントです。
- bの「喉頭の大部分と、気管から気管支まで」「線毛上皮」の組合せを見ます。
- cでは「肺が自力で動く」としていないかに注目します。呼吸運動に関わる筋肉が手がかりです。
- dでは、肺胞で二酸化炭素と酸素のどちらが血液に取り込まれるかを確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
気道は上気道と下気道に分けられますが、気管は下気道に含まれます。問題文は、気管の位置づけを上気道としている点が誤りです。
組合せでの影響: aを「正」とする選択肢1・2は、この記述の判定が合いません。 -
b 正しい
喉頭の大部分と、気管から気管支までの粘膜は線毛上皮で覆われています。線毛(せんもう)の動きは、粘液にからめ取られた異物を咽頭の方へ運び、気道から排出する働きに関わります。
組合せでの影響: bを「誤」とする選択肢5は、この記述の判定が合いません。 -
c 正しい
肺自体には肺を動かす筋組織がありません。横隔膜(おうかくまく)や肋間筋(ろっかんきん)によって肺が拡張・収縮し、呼吸運動が行われます。
組合せでの影響: cを「誤」とする選択肢1・2・4は、この記述の判定が合いません。 -
d 誤り
肺胞(はいほう)では、血液中の二酸化炭素が肺胞内へ移り、代わりに酸素が血液中の赤血球に取り込まれます。問題文は、二酸化炭素が赤血球に取り込まれるとしている点が誤りです。
組合せでの影響: dを「正」とする選択肢1・4は、この記述の判定が合いません。
選択肢ごとに見ると、選択肢1はa・c・d、選択肢2はa・c、選択肢4はc・d、選択肢5はbの判定が誤っています。a〜dの判定がすべて一致するのは3です。
よくある誤解
- 「気道」という大きなくくりに引っぱられ、気管も上気道だと思うことがあります。 気管は下気道に含まれます。
- 肺が自ら筋肉で膨らむと思いがちです。 肺自体には肺を動かす筋組織がなく、横隔膜や肋間筋が呼吸運動を助けます。
- 肺で二酸化炭素が血液に取り込まれると思い違いしやすいです。 肺胞では、二酸化炭素が血液から肺胞へ、酸素が肺胞から血液へ移ります。
補足コラム
肺胞でのガス交換は、血液と肺胞の間で酸素と二酸化炭素を入れ替える働きです。肺胞の壁は薄く、その周囲を毛細血管が取り囲んでいるため、ガスの移動が行われます。覚えるときは、酸素は肺から血液へ、二酸化炭素は血液から肺へと、移動する向きを対にして整理しましょう。
FAQ
Q. 肺胞に入った二酸化炭素はどうなりますか?
A. 呼気に混じって体外へ排出されます。
A. 呼気に混じって体外へ排出されます。
Q. 線毛上皮は、何のためにありますか?
A. 粘液にからめ取られた粉じんや細菌などを、線毛の動きで咽頭の方へ運び、気道から排出するためです。
A. 粘液にからめ取られた粉じんや細菌などを、線毛の動きで咽頭の方へ運び、気道から排出するためです。
関連キーワード: 上気道、下気道、線毛上皮、呼吸運動、肺胞、ガス交換

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