登録販売者 2023年 奈良・関西広域連合・福井 問97
問題文
医薬品等適正広告基準に関する記述の正誤について、正しい組合せを一つ選べ。
a 「医薬品等適正広告基準」においては、購入者等に対して、医薬品について、事実に反する認識を与えるおそれがある広告のほか、過度の消費や乱用を助長するおそれがある広告についても、不適正なものとされている。
b 医薬品等の使用前後の写真は、効能効果を保証するために積極的に用いるのが適当である。
c 漢方処方製剤の効能効果は、配合されている個々の生薬成分がそれぞれ作用しているため、それらの構成生薬の作用を個別に挙げて説明することが適当である。
d 一般用医薬品については、同じ有効成分を含有する医療用医薬品の効能効果をそのまま標榜すれば、承認されている内容を正確に反映した広告といえる。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:誤、d:正
4:a:正、b:誤、c:誤、d:誤(正解)
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:誤
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医薬品等適正広告基準【登録販売者解説】
正解の理由
医薬品広告では、誤認を招く表現や、過度の使用を促す表現は認められません。
正しい組合せは4です。記述は、aが正、bが誤、cが誤、dが誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第4章「薬事関係法規・制度」の「医薬品等適正広告基準」です。
解法ステップ
- aの「過度の消費や乱用を助長するおそれがある広告」に注目します。これは不適正な広告とされているため、aは正しいと判断できます。
- bの「効能効果を保証するために」という表現を確認します。効果を保証するような広告は認められないため、bは誤りです。
- cは、漢方処方製剤の構成生薬の作用を個別に挙げて説明する点、dは、医療用医薬品の効能効果をそのまま一般用医薬品に使う点が誤りです。
- aが正しく、b・c・dが誤りの組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
a
正しい記述です。医薬品等適正広告基準では、事実に反する認識を与えるおそれがある広告だけでなく、過度の消費や乱用を助長するおそれがある広告も不適正とされます。
b
×「効能効果を保証するために積極的に用いる」→ ○ 効能効果等の保証表現となる写真は認められない
使用前・使用後にかかわらず、図画や写真によって効能効果を保証するような表現は認められません。「写真を使えば効果を示せる」と考えないようにしましょう。
c
×「個々の生薬成分がそれぞれ作用」→ ○「個々の生薬成分が相互に作用」
漢方処方製剤の効能効果は、構成生薬が相互に作用することを踏まえたものです。そのため、構成生薬の作用を個別に挙げて、製剤の効能効果を説明するのは適当ではありません。
d
×「医療用医薬品の効能効果をそのまま標榜すれば、承認内容を正確に反映する」→ ○ そのまま標榜しても、承認内容を正確に反映した広告とはいえない
「標榜(ひょうぼう)」とは、広告などで効能効果をうたうことです。同じ有効成分を含んでいても、一般用医薬品と医療用医薬品では、承認されている内容が同じとは限りません。医療用医薬品の効能効果を、そのまま一般用医薬品の広告に使うことはできません。
よくある誤解
- 写真なら効果を示してよい:使用前・使用後を問わず、効果を保証するような写真は認められません。
- 成分が同じなら効能効果も同じ:同じ有効成分を含んでいても、一般用医薬品の広告に医療用医薬品の効能効果をそのまま使えるとは限りません。
- 漢方処方製剤の効能を、生薬ごとに分けて説明できる:構成生薬の作用を個別に挙げて説明するのは適当ではありません。
補足コラム
広告では、効能効果や安全性が「確実」と受け取られる表現も認められません。また、「天然成分だから副作用がない」「いくら飲んでも副作用がない」といった表現は、事実に反するだけでなく、過度な使用を促すおそれもあります。
一方、広告に価格を表示したり、特定商品の名称と価格を目立たせたりすることだけで、直ちに不適正となるわけではありません。広告の内容や表現全体で判断することが大切です。
FAQ
Q. 医薬関係者や医療機関が推薦していると広告するのは、事実であれば問題ありませんか?
A. 事実であっても、原則として不適当とされています。一般の生活者に与える影響が大きいためです。
A. 事実であっても、原則として不適当とされています。一般の生活者に与える影響が大きいためです。
Q. 医薬品ではない食品などを、医薬品と同じチラシに載せてもよいですか?
A. 同じ紙面に載せること自体は問題ありません。ただし、食品などに医薬品のような効能効果があると誤認させる表示は問題となることがあります。
A. 同じ紙面に載せること自体は問題ありません。ただし、食品などに医薬品のような効能効果があると誤認させる表示は問題となることがあります。
関連キーワード: 医薬品等適正広告基準、誇大広告、効能効果の保証表現、漢方処方製剤、過度の消費、乱用助長

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