登録販売者 2024年 中国・四国 問03
問題文
医薬品のリスク評価に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医薬品に対しては、製造販売後安全管理の基準として、Good Post-marketing Study Practice(GPSP)が制定されている。
b 50%致死量(LD50)は、動物実験により求められ、薬物の毒性の指標として用いられる。
c 新規に開発される医薬品のリスク評価は、医薬品開発の国際的な標準化(ハーモナイゼーション)制定の流れのなかで、個々の医薬品の用量-反応関係に基づいて、医薬品の安全性に関する非臨床試験の基準であるGood Laboratory Practice(GLP)の他に、医薬品毒性試験法ガイドラインに沿って、毒性試験が厳格に実施されている。
d 少量の医薬品の投与でも、長期投与されれば慢性的な毒性を発現する場合がある。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
2:a:正、b:誤、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正
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医薬品のリスク評価【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:GPSPは製造販売後の調査・試験、GVPは製造販売後安全管理、LD50は毒性の指標です。
正しい組み合わせは1です。aは誤り、b・c・dは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)」第1章「医薬品のリスク評価」です。
解法ステップ
- aでは「製造販売後安全管理」という言葉と、GPSPの組み合わせを確認します。
- bの「動物実験」「50%致死量(LD50)」「毒性の指標」が結び付いているかを見ます。
- cは、用量-反応関係、GLP、毒性試験法ガイドラインという語句に注目します。
- dは「少量でも長期投与で慢性的な毒性が発現する場合がある」という内容が、リスク評価の考え方と合うか確認します。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤り
×「製造販売後安全管理の基準」→ ○「製造販売後の調査及び試験の実施の基準」
GPSPは、製造販売後の調査や試験を行うための基準です。製造販売後安全管理の基準はGVPです。どちらも製造販売後に関係しますが、基準の対象が異なります。 -
b:正しい
LD50は、動物実験で求められる50%致死量です。薬物の毒性を示す指標として用いられます。 -
c:正しい
新規に開発される医薬品のリスクは、個々の医薬品の用量-反応関係に基づいて評価されます。非臨床試験の基準であるGLPに加え、毒性試験法ガイドラインに沿った毒性試験が実施されます。 -
d:正しい
投与量が少なくても、長期間投与されることで慢性的な毒性が発現する場合があります。リスクは一度の投与量だけでなく、投与期間も考えて評価します。
よくある誤解
- GPSPとGVPはどちらも製造販売後に関係するため、名称と役割を入れ替えやすいです。
- 「少量なら安全」と決めつけないことが大切です。長期投与による慢性的な毒性も問われます。
- cのように専門用語が多い記述でも、手引きの内容と一致していれば正しい記述です。
補足コラム
医薬品の安全性に関する基準は、対象となる段階で整理すると覚えやすくなります。
- GLP:医薬品の安全性に関する非臨床試験の基準
- GCP:ヒトを対象とした臨床試験の実施の基準
- GPSP:製造販売後の調査及び試験の実施の基準
- GVP:製造販売後安全管理の基準
FAQ
Q. 「非臨床試験」とは、どのような試験ですか?
A. ヒトを対象とした臨床試験の前に行われる試験です。動物実験による安全性の確認などが含まれます。
A. ヒトを対象とした臨床試験の前に行われる試験です。動物実験による安全性の確認などが含まれます。
関連キーワード: 医薬品のリスク評価、GPSP、GVP、GLP、GCP、LD50、用量-反応関係、毒性試験

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