登録販売者 2024年 北海道・東北 問59
問題文
消毒薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 次亜塩素酸ナトリウムは、アルカリ性の洗剤・洗浄剤と反応して有毒な塩素ガスが発生するため、混ざらないように注意する必要がある。
b クレゾール石ケン液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対して殺菌消毒作用を示す。
c 手指又は皮膚の殺菌・消毒を目的とする消毒薬のうち、配合成分やその濃度等があらかじめ定められた範囲内である製品については、医薬部外品として流通することが認められている。
d エタノールは、脱脂による肌荒れを起こしやすい。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
3:a:正、b:正、c:正、d:誤
4:a:誤、b:正、c:正、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正(正解)
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消毒薬の作用と取扱い【登録販売者解説】
正解の理由
次亜塩素酸ナトリウムは酸性洗剤と混ざると塩素ガスが発生し、クレゾール石ケン液は大部分のウイルスに効きません。
5は、a・bが誤り、c・dが正しい組合せです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の消毒薬に関する項目です。
5は、a・bが誤り、c・dが正しい組合せです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の消毒薬に関する項目です。
解法ステップ
- aは「アルカリ性」に注目します。塩素ガスが発生するのは、酸性の洗剤・洗浄剤と反応した場合です。
- bは「ウイルス全般」という範囲の広さを確認します。クレゾール石ケン液は、結核菌を含む細菌類や真菌類には作用しますが、大部分のウイルスには作用しません。
- cは、配合成分や濃度などが定められた範囲内の手指・皮膚用消毒薬が、医薬部外品として流通できるという記述です。
- dは、エタノールの脱脂作用による肌荒れについて述べており、正しい記述です。以上から、a・bが誤り、c・dが正しい組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述a
×「アルカリ性の洗剤・洗浄剤」→ ○「酸性の洗剤・洗浄剤」
次亜塩素酸ナトリウムなどの塩素系殺菌消毒成分は、酸性の洗剤・洗浄剤と反応すると有毒な塩素ガスを発生させます。「アルカリ性」とした点が誤りです。
記述b
×「ウイルス全般」→ ○「大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用はない」
クレゾール石ケン液は、結核菌を含む一般細菌類や真菌(しんきん)類には比較的広い殺菌消毒作用を示します。一方、大部分のウイルスには作用しないため、「ウイルス全般に対して作用する」は誤りです。
記述c
手指または皮膚の殺菌・消毒を目的とし、配合成分や濃度などが定められた範囲内の製品は、医薬部外品として流通することが認められています。正しい記述です。
記述d
エタノールは脱脂作用があり、肌荒れを起こしやすい成分です。皮膚に繰り返し使用する場合には適さないとされており、正しい記述です。
組合せの照合
- 1は、a・bを正、cを誤としており、a・b・cが正しい組合せと異なります。
- 2は、aを正、c・dを誤としており、a・c・dが正しい組合せと異なります。
- 3は、a・bを正、dを誤としており、a・b・dが正しい組合せと異なります。
- 4は、bを正としており、bが正しい組合せと異なります。
- 5は、a・bが誤り、c・dが正しい組合せです。
よくある誤解
- 次亜塩素酸ナトリウムについて、「洗剤なら何でも塩素ガスが発生する」と考えないようにしましょう。手引きが注意しているのは、酸性の洗剤・洗浄剤との反応です。
- クレゾール石ケン液が細菌類や真菌類に作用することから、「ウイルスにも全般的に効く」と広げてしまいがちです。対象となる微生物の範囲を混同しないことが大切です。
- エタノールの殺菌消毒作用だけに注目し、脱脂による肌荒れを見落としやすい点にも注意しましょう。
補足コラム
手指・皮膚の殺菌・消毒に加えて器具などの殺菌・消毒も目的とする製品は、医薬品として製造販売されています。医薬部外品として流通できる製品の対象と混同しないようにしましょう。
また、手引きでは「殺菌・消毒」は生存する微生物の数を減らす処置、「滅菌」は物質中のすべての微生物を殺滅または除去することと整理されています。
FAQ
Q. 塩素系殺菌消毒成分は、人体の消毒にも使われますか?
A. 次亜塩素酸ナトリウムやサラシ粉は皮膚刺激性が強いため、通常、人体の消毒には用いられません。
A. 次亜塩素酸ナトリウムやサラシ粉は皮膚刺激性が強いため、通常、人体の消毒には用いられません。
Q. 消毒薬の効果は、成分の種類だけで決まりますか?
A. いいえ。成分の種類や濃度だけでなく、温度、使用時間、消毒対象物の汚れ、微生物の種類や状態などによっても異なります。
A. いいえ。成分の種類や濃度だけでなく、温度、使用時間、消毒対象物の汚れ、微生物の種類や状態などによっても異なります。
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