登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問112
問題文
塩酸フェニルプロパノールアミン(PPA)含有医薬品に関する記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組合せを選べ。
2003年8月までに、PPAが配合された一般用医薬品による(a)等の副作用症例が複数報告され、それらの多くが用法・用量の範囲を超えた使用又は禁忌とされている(b)患者の使用によるものであった。そのため、厚生労働省から関係製薬企業等に対して、使用上の注意の改訂、情報提供の徹底等を行うとともに、代替成分として(c)等へ速やかに切り替えるよう指示がなされた。
選択肢
1:間質性肺炎、糖尿病、ナファゾリン塩酸塩
2:間質性肺炎、高血圧症、プソイドエフェドリン塩酸塩
3:脳出血、糖尿病、プソイドエフェドリン塩酸塩
4:脳出血、高血圧症、ナファゾリン塩酸塩
5:脳出血、高血圧症、プソイドエフェドリン塩酸塩(正解)
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PPA含有医薬品の安全対策【登録販売者解説】
正解の理由
PPAの副作用症例は脳出血等、禁忌対象は高血圧症患者、代替成分はプソイドエフェドリン塩酸塩です。
この組合せは5です。記述は、(a)脳出血、(b)高血圧症、(c)プソイドエフェドリン塩酸塩となります。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第5章「医薬品の適正使用・安全対策」のPPA含有医薬品に関する記述です。
解法ステップ
- (a)は、副作用症例として報告された「脳出血等」に注目します。「間質性肺炎」と入れ替えられていないか確認します。
- (b)は、症例の多くが禁忌対象である「高血圧症患者」の使用によるものだった点を押さえます。
- (c)は、代替成分として指示された「プソイドエフェドリン塩酸塩」を選びます。
- 3つの語句がそろう組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述ごとの確認
-
(a)脳出血
- 「脳出血」が正しい語句です。手引きには、PPAが配合された一般用医薬品による「脳出血等」の副作用症例が複数報告されたとあります。
- × 間質性肺炎 → ○ 脳出血
-
(b)高血圧症
- 「高血圧症」が正しい語句です。報告された症例の多くは、禁忌とされている高血圧症患者の使用によるものでした。
- × 糖尿病 → ○ 高血圧症
-
(c)プソイドエフェドリン塩酸塩
- PPAの代替成分として、プソイドエフェドリン塩酸塩等への切替えが指示されました。
- × ナファゾリン塩酸塩 → ○ プソイドエフェドリン塩酸塩
誤答の組合せ
- 1:間質性肺炎・糖尿病・ナファゾリン塩酸塩の組合せです。(a)(b)(c)のすべてが正しい語句と異なります。
- 2:間質性肺炎・高血圧症・プソイドエフェドリン塩酸塩の組合せです。(b)と(c)は正しいですが、(a)が誤りです。
- 3:脳出血・糖尿病・プソイドエフェドリン塩酸塩の組合せです。(a)と(c)は正しいですが、(b)が誤りです。
- 4:脳出血・高血圧症・ナファゾリン塩酸塩の組合せです。(a)と(b)は正しいですが、(c)が誤りです。
よくある誤解
- 糖尿病も注意が必要な病気だから、(b)も糖尿病だと思う
- 別の成分や医薬品の注意事項と混同しないようにしましょう。この問題が問うのは、PPAによる副作用症例の多くがどの患者の使用によるものだったかです。
- 似た作用をもつ成分なら、どれも代替成分に当てはまると思う
- 問題文は、実際に切替えが指示された成分を尋ねています。成分の分類だけで判断せず、手引きに記された名称を確認します。
補足コラム
プソイドエフェドリン塩酸塩は、鼻炎用内服薬などに配合されるアドレナリン作動成分です。交感神経系を刺激し、鼻粘膜の血管を収縮させて、鼻粘膜の充血や腫れを和らげます。
一方、PPAの安全対策の記述では、「脳出血等の副作用症例」「高血圧症患者」「代替成分としてのプソイドエフェドリン塩酸塩」をひとまとまりで覚えるのがポイントです。
FAQ
PPAとPSEは何の略ですか?
PPAは塩酸フェニルプロパノールアミン、PSEはプソイドエフェドリン塩酸塩を指します。略号と一般名を対応させておくと、文章中で略号が使われても読み違えにくくなります。
糖尿病はプソイドエフェドリン塩酸塩でも注意対象になりますか?
手引きには、プソイドエフェドリン塩酸塩について、糖尿病などの診断を受けた人は使用前に適否を相談する必要がある旨の記載があります。ただし、この問題の(b)は、PPAの副作用症例に関する記述なので「高血圧症」です。
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