登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問12
問題文
妊婦又は妊娠していると思われる女性への医薬品の使用に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざりあう仕組みがあるため、妊婦が医薬品を使用した場合は胎児へ医薬品の成分が容易に移行する。
b 購入者等にとって、妊娠の有無は他人に知られたくない場合もあることから、一般用医薬品の販売等に従事する専門家がその内容について聞き取る必要はない。
c 体の変調や不調に対して、一般用医薬品を使用することにより症状を緩和したいという相談があった場合、一般用医薬品の販売等に従事する専門家は、その対処が適切かどうかを含めて慎重に考慮する必要がある。
d 一般用医薬品において、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が困難であるため、妊婦の使用については「相談すること」としているものが多い。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:誤、c:誤、d:正
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正(正解)
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
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妊婦への医薬品使用【登録販売者解説】
正解の理由
胎盤は母体と胎児の血液を混ぜない仕組みですが、医薬品成分の移行をどの程度防ぐかは、十分に解明されていません。
正しい組合せは4です。a・bは誤り、c・dは正しい記述です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)』第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「妊婦又は妊娠していると思われる人」に関する項目です。
解法ステップ
- aの「血液が混ざりあう」に注目します。手引きでは、胎児と母体の血液は混ざらない仕組みとされています。
- bの「聞き取る必要はない」は、妊娠の有無を尋ねる際の配慮と、情報収集の必要性を混同していないか確認します。
- cは、一般用医薬品で症状を緩和することが適切かどうかも考える内容です。慎重に考慮するという記述に注目します。
- dは、妊婦が使用した場合の安全性評価が難しく、「相談すること」とされるものが多い点を確認します。
選択肢別の誤答解説
a 誤り
×「胎児の血液と母体の血液とが混ざりあう」→ ○「胎児の血液と母体の血液とが混ざらない仕組み(血液-胎盤関門)」
血液-胎盤関門(けつえき・たいばんかんもん)は、胎児と母体の血液が混ざらない仕組みです。ただし、医薬品成分が胎児へ移るのをどの程度防ぐかは、未解明のことも多くあります。「血液が混ざらない」ことを「医薬品成分が容易に移行する」と結びつけるのは誤りです。
b 誤り
×「内容について聞き取る必要はない」→ ○「状況を聞き、想定される使用者の把握に努める」
妊娠の有無やその可能性は、他人に知られたくない場合があります。そのため、専門家には十分な配慮が必要ですが、聞き取りをしなくてよいわけではありません。使用者の状況を把握し、適切な情報提供につなげることが大切です。
c 正しい
体の変調や不調について相談されたときは、一般用医薬品で症状を緩和することが適切かどうかも含め、慎重に考慮する必要があります。妊娠中は、医薬品の使用自体に慎重な対応が求められるためです。
d 正しい
一般用医薬品では、妊婦が使用した場合の安全性を評価するのが難しいものが多くあります。そのため、妊婦の使用について「相談すること」とされている製品が多い、という記述は正しいです。
選択肢1:a・b・c・dの正誤がすべて異なります。
この選択肢はa・bを正、c・dを誤としています。しかし、実際はa・bが誤、c・dが正です。
この選択肢はa・bを正、c・dを誤としています。しかし、実際はa・bが誤、c・dが正です。
選択肢2:a・dが異なります。
この選択肢はaを正、dを誤としています。しかし、aは誤、dは正です。bは誤、cは正で、ここは正しい組合せです。
この選択肢はaを正、dを誤としています。しかし、aは誤、dは正です。bは誤、cは正で、ここは正しい組合せです。
選択肢3:a・cが異なります。
この選択肢はaを正、cを誤としています。しかし、aは誤、cは正です。bは誤、dは正で、ここは正しい組合せです。
この選択肢はaを正、cを誤としています。しかし、aは誤、cは正です。bは誤、dは正で、ここは正しい組合せです。
選択肢5:dが異なります。
この選択肢はa・bを誤、cを正としており、ここは正しい組合せです。しかし、dを誤としている点が違います。dは正しい記述です。
この選択肢はa・bを誤、cを正としており、ここは正しい組合せです。しかし、dを誤としている点が違います。dは正しい記述です。
よくある誤解
- 「血液が混ざらない」なら、医薬品成分も移らないと考える誤りです。血液が混ざらない仕組みはありますが、成分の移行をどの程度防ぐかは、未解明のことも多いとされています。
- プライバシーへの配慮=妊娠について尋ねないことではありません。必要な情報を確認しつつ、聞き方や情報の扱いに配慮します。
- 「相談すること」を「使用禁止」と同じ意味に捉えないようにしましょう。妊婦への安全性評価が難しいため、相談を促す製品が多いということです。
補足コラム
妊娠中の医薬品使用では、成分や使用量にも注意が必要です。手引きでは、ビタミンA含有製剤を妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると、胎児に先天異常(せんてんいじょう)を起こす危険性が高まるとされる例を挙げています。また、便秘薬は配合成分や用量によって、流産(りゅうざん)や早産(そうざん)を誘発するおそれがあるものもあります。
FAQ
Q. 妊婦は一般用医薬品をすべて使用できないのですか?
A. この問題のポイントは、一律に使用できないということではなく、妊婦が使用した場合の安全性評価が難しい製品が多いため、慎重な対応や相談が必要になるということです。
A. この問題のポイントは、一律に使用できないということではなく、妊婦が使用した場合の安全性評価が難しい製品が多いため、慎重な対応や相談が必要になるということです。
Q. 妊娠の可能性について尋ねるとき、何に気をつけますか?
A. 本人が他人に知られたくない場合もあるため、プライバシーに十分配慮します。そのうえで、適切な情報提供に必要な状況を確認します。
A. 本人が他人に知られたくない場合もあるため、プライバシーに十分配慮します。そのうえで、適切な情報提供に必要な状況を確認します。
関連キーワード: 血液-胎盤関門、妊娠の有無の確認、妊婦の安全性評価、「相談すること」、適切な情報提供

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