登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問48
問題文
きず口等の殺菌消毒成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a オキシドールの作用は持続的であり、組織への浸透性は高い。
b きず口等の殺菌消毒成分として使用されるポビドンヨードの濃度は、含嗽薬として用いられている濃度と同じである。
c ヨウ素の殺菌力はアルカリ性になると低下するため、石けん等と併用する場合には、石けん分をよく洗い落としてから使用する。
d 消毒用エタノールの粘膜(口唇等)や目の周りへの使用は、避ける必要がある。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:正
2:a:正、b:正、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正(正解)
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きず口の殺菌消毒成分【登録販売者解説】
正解の理由
オキシドールは作用が長続きせず、組織への浸透性も低い一方、ヨウ素は石けん分を洗い落としてから使い、消毒用エタノールは粘膜や目の周りを避けます。
正しい組合せは5です。aは誤り、bは誤り、cは正しく、dも正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)」第3章「主な医薬品とその作用」の「きず口等の殺菌消毒成分」です。
解法ステップ
- aは「持続的」「浸透性は高い」に注目します。オキシドールは、この2点が手引きの説明と反対です。
- bは、きず口用と含嗽薬(がんそうやく:うがい薬)用のポビドンヨードが「同じ濃度」としている点を確認します。
- cは「アルカリ性でヨウ素の殺菌力が低下する」「石けん分を洗い落とす」という関係を見ます。
- dは、消毒用エタノールの使用を避ける部位に「粘膜(口唇等)や目の周り」が含まれるかを確認し、組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述a
×「作用は持続的」「組織への浸透性は高い」→ ○「作用の持続性は乏しく」「組織への浸透性も低い」
オキシドール(過酸化水素水)は、過酸化水素の分解に伴って生じる酸素などによる作用を示します。作用は長続きせず、組織の奥まで浸透しやすいわけでもありません。
記述b
×「含嗽薬として用いられている濃度と同じ」→ ○「濃度は異なる」
きず口等に用いるものと、うがいに用いるものとでは、濃度は同じではありません。「同じ」とする書き換えに注意します。ここでは、濃度の具体的な数値まで覚える必要はありません。
記述c
正しい記述です。ヨウ素の殺菌力はアルカリ性になると低下します。そのため、石けん等を使った後は、石けん分をよく洗い落としてから使用します。
記述d
正しい記述です。消毒用エタノールは、粘膜(口唇等)や目の周りへの使用を避ける必要があります。手指・皮膚の消毒などに用いられますが、刺激性があるため、使う場所にも注意します。
組合せの確認
- 選択肢1は、aを正としている点が誤りです。aは誤りで、b・c・dの判定は合っています。
- 選択肢2は、aを正、bを正、dを誤としている点が誤りです。a・bは誤り、dは正しい記述です。
- 選択肢3は、a・bを正、c・dを誤としている点が誤りです。正しい判定は、a・bが誤り、c・dが正しい記述です。
- 選択肢4は、bを正、cを誤としている点が誤りです。bは誤り、cは正しい記述です。
- 以上から、a・bが誤り、c・dが正しい記述となる5が正解です。
よくある誤解
- 「消毒成分だから、作用が長く続く」とは限りません。オキシドールは、作用の持続性が乏しい成分です。
- 「同じ成分名なら、用途が違っても濃度は同じ」と考えるのは誤りです。ポビドンヨードは、きず口用と含嗽薬用の濃度を区別します。
- 石けんを使った後にヨウ素を使う場合、「そのまま続けて使える」と思い込まないようにします。石けん分をよく洗い落とす必要があります。
補足コラム
ポビドンヨードは、ヨウ素をポリビニルピロリドンという担体に結合させて水に溶けやすくし、ヨウ素が徐々に遊離して殺菌作用を示すようにした成分です。一方、ヨウ素の殺菌力はアルカリ性で低下するため、石けん分が残らないようにする点が大切です。
FAQ
Q. オキシドールの泡立ちは、殺菌作用そのものですか?
A. 手引きでは、発生する酸素による泡立ちに、物理的な洗浄効果があると説明されています。泡立ちだけを、作用が長く続くことの目印にはできません。
A. 手引きでは、発生する酸素による泡立ちに、物理的な洗浄効果があると説明されています。泡立ちだけを、作用が長く続くことの目印にはできません。
Q. 消毒用エタノールは、傷のある部分にも使えますか?
A. 傷がある部分への使用は避けるとされています。消毒用エタノールは、粘膜や目の周りにも使わないよう注意します。
A. 傷がある部分への使用は避けるとされています。消毒用エタノールは、粘膜や目の周りにも使わないよう注意します。
関連キーワード: オキシドール、ポビドンヨード、ヨウ素、含嗽薬、消毒用エタノール、殺菌消毒成分

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