登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問51
問題文
50歳男性が、次の成分の一般用医薬品の毛髪用薬を購入する目的で店舗を訪れた。この薬に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。
100mL中:
成分 分量
カルプロニウム塩化物 2.0 g
カシュウチンキ(原生薬量 1g) 3.0 mL
チクセツニンジンチンキ(原生薬量 1g) 3.0 mL
ヒノキチオール 0.05 g
パントテニールエチルエーテル(パントテン酸の誘導体) 1.0 g
l-メントール 0.3 g
a カルプロニウム塩化物の副作用として、発汗、それに伴う寒気、震え、吐きけが現れることがある。
b カシュウ(カシュウチンキ)は、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して配合されている。
c ヒノキチオールは、アセチルコリンに類似した作用により、頭皮の血管拡張と毛根への血行を促進する作用を期待して配合されている。
d 脱毛は、男性ホルモンの働きが過剰であることが一因であるため、この医薬品には女性ホルモン成分が配合されている。
選択肢
1:(a、b)(正解)
2:(a、c)
3:(b、c)
4:(b、d)
5:(c、d)
🔒 解説は解答すると表示されます
毛髪用薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
カルプロニウム塩化物=コリン作用による発汗など、カシュウ=皮脂を取り除く作用です。
正しい記述はa・bで、組合せは1です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「頭皮・毛根に作用する配合成分」です。
正しい記述はa・bで、組合せは1です。a・bは正しく、c・dは誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「頭皮・毛根に作用する配合成分」です。
解法ステップ
- 成分表から、カルプロニウム塩化物とカシュウチンキが配合されていることを確認します。
- aの「発汗、寒気、震え、吐きけ」は、カルプロニウム塩化物の副作用として挙げられているかを見ます。
- bの「脂質代謝」「余分な皮脂」と、カシュウの作用が対応しているかを確認します。
- cはヒノキチオールの作用、dはこの商品の成分表に女性ホルモン成分があるかを確認し、選択肢を絞ります。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
カルプロニウム塩化物は、適用した場所でアセチルコリンに類似した作用(コリン作用)を示します。副作用として、局所または全身の発汗、それに伴う寒気(さむけ)、震え、吐きけが現れることがあります。 -
b 正しい
カシュウは、頭皮における脂質代謝(ししつたいしゃ)を高め、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられます。問題の成分表では、カシュウチンキとして配合されています。 -
c 誤り
×「ヒノキチオールはアセチルコリンに類似した作用」→ ○「カルプロニウム塩化物はアセチルコリンに類似した作用」
ヒノキチオールは、抗菌・抗炎症などの作用を期待して用いられる成分です。頭皮の血管を拡張し、毛根への血行を促す作用と取り違えないようにしましょう。 -
d 誤り
×「この医薬品には女性ホルモン成分が配合されている」
脱毛には男性ホルモンの働きが過剰であることも一因とされ、女性ホルモン成分が配合される毛髪用薬もあります。しかし、この問題の成分表に記載された成分には女性ホルモン成分は含まれていません。「毛髪用薬には配合される場合がある」という説明を、この商品にも当てはまると決めつけないことが大切です。 -
**選択肢2(a、c)**は、誤りのcを含み、正しいbを含みません。
-
**選択肢3(b、c)**は、誤りのcを含み、正しいaを含みません。
-
**選択肢4(b、d)**は、誤りのdを含み、正しいaを含みません。
-
**選択肢5(c、d)**は、誤りのc・dを含み、正しいa・bを含みません。
よくある誤解
- 「脱毛の一因に男性ホルモンが関係する」から「この商品にも女性ホルモンが入っている」と判断する誤りです。成分表に実際に記載されているかを確認しましょう。
- ヒノキチオールとカルプロニウム塩化物の作用を入れ替えるひっかけです。血管拡張・血行促進はカルプロニウム塩化物、抗菌・抗炎症はヒノキチオールと整理します。
- 「配合されている場合がある」を「必ず配合されている」と読み替えるのも典型的な誤りです。
補足コラム
この問題に出てくる生薬・成分は、次のように分けると覚えやすいです。
- カシュウ:頭皮の脂質代謝を高め、余分な皮脂を取り除く作用。
- チクセツニンジン:血行促進、抗炎症などの作用。
- ヒノキチオール:抗菌、抗炎症などの作用。
- カルプロニウム塩化物:頭皮の血管を拡張し、毛根への血行を促す作用。コリン作用による発汗などに注意します。
女性ホルモン成分は、毛髪用薬に配合される場合があります。手引きでは、頭皮から吸収されて血流中に入る可能性を考慮し、妊婦または妊娠していると思われる女性は使用を避けるべきとされています。
FAQ
毛髪用薬と育毛剤・養毛剤は、すべて同じ区分ですか?
同じではありません。配合成分や分量などから人体への作用が緩和なものは、医薬部外品(育毛剤・養毛剤)として扱われます。また、疾患名を掲げた効能・効果は医薬品に限られます。
同じではありません。配合成分や分量などから人体への作用が緩和なものは、医薬部外品(育毛剤・養毛剤)として扱われます。また、疾患名を掲げた効能・効果は医薬品に限られます。
関連キーワード: 毛髪用薬、カルプロニウム塩化物、カシュウ、チクセツニンジン、ヒノキチオール、コリン作用

\ せっかくなら /
登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!
