登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問57
問題文
漢方の特徴・漢方薬使用における基本的な考え方に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 漢方薬を使用する場合、「証」に基づいて用いることが、有効性及び安全性を確保するために重要である。
b 「皮膚の色つやが悪く」と表現される状態は、漢方の病態認識では水毒となる。
c 漢方処方製剤に使われる生薬成分は、医薬品的な効能効果が暗示されていなければ、全て食品として流通させることができる。
d 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後6か月未満の乳児には使用しないこととされている。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:正、c:誤、d:正
3:a:正、b:誤、c:誤、d:誤(正解)
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
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漢方の証と適正使用【登録販売者解説】
正解の理由
漢方薬は「証」に合わせて選び、皮膚の色つやの悪さは「血虚」と捉えます。
正しい組合せは3です。記述は a:正、b:誤、c:誤、d:誤 です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和6年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の漢方処方製剤・生薬製剤に関する項目です。
解法ステップ
- aの「証に基づいて用いる」は、漢方薬の選び方に関する基本事項です。
- bは「皮膚の色つやが悪く」と、気血水のどの状態を示すかを確認します。「血虚」と「水毒」の取り違えに注意します。
- cは「全て」という断定に注目します。手引きの説明は「食品として流通することが可能なものもある」です。
- dは年齢の数字を確認します。手引きで使用しないとされるのは、生後3か月未満です。
選択肢別の誤答解説
記述ごとの確認
- a:正しいです。 漢方薬は、体質や症状などを表す「証」に基づいて選びます。証に合わない処方では、効果が得られないだけでなく、副作用につながることもあります。
- b:誤りです。
×「皮膚の色つやが悪く」→ ○「血虚」
「水毒」は、「口渇があり、尿量が減少するもの」などの表現と結び付けて覚えます。 - c:誤りです。
×「生薬成分は全て食品として流通させることができる」→ ○「食品として流通することが可能なものもある」
医薬品的な効能効果が標榜(表示)または暗示されていない場合でも、食品として流通できるのは一部です。 - d:誤りです。
×「生後6か月未満」→ ○「生後3か月未満」
手引きでは、適用年齢の下限が設けられていない場合でも、生後3か月未満の乳児には使用しないとされています。
組合せ選択肢の照合
- 1(a正・b正・c誤・d誤):bを「正」としている点が違います。bは「誤」です。
- 2(a正・b正・c誤・d正):bとdを「正」としている点が違います。どちらも「誤」です。
- 4(a誤・b誤・c正・d正):a・c・dが違います。aは「正」、cとdは「誤」です。
- 5(a誤・b誤・c正・d誤):aとcが違います。aは「正」、cは「誤」です。
よくある誤解
- 「皮膚の色つやが悪い」を水分の異常と結び付けてしまうことがあります。この表現は「血虚」です。
- 「食品として流通できるものもある」を「生薬成分は全て食品として流通できる」と広げてしまうのは、範囲の書き換えです。
- 年齢制限の数字を、記憶しやすい別の数字に置き換えないようにしましょう。ここで問われているのは「生後3か月未満」です。
補足コラム
「証」は、体質や症状などを含む漢方独自の病態認識です。一般用医薬品の効能効果では、「証」という専門用語を避け、「体力が充実して」「体力中等度で」などの使用制限(しばり)として表現されることがあります。こうした表現も、漢方処方を選ぶ手がかりになります。
FAQ
Q. 食品として流通する生薬成分を摂取している人にも、情報提供が必要ですか?
A. はい。食品として摂取していると思われる場合も、漢方処方製剤の適正使用につながるよう、必要に応じて情報提供を行うことが重要です。
A. はい。食品として摂取していると思われる場合も、漢方処方製剤の適正使用につながるよう、必要に応じて情報提供を行うことが重要です。
Q. 漢方薬なら副作用は少ないと考えてよいですか?
A. いいえ。漢方処方製剤でも重篤な副作用が起こることがあり、「副作用が少ない」と決めつけないことが大切です。
A. いいえ。漢方処方製剤でも重篤な副作用が起こることがあり、「副作用が少ない」と決めつけないことが大切です。
関連キーワード: 漢方処方製剤、証、血虚、水毒、生薬成分、適用年齢の下限、しばり表現

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