登録販売者 2024年 奈良・関西広域連合・福井 問59
問題文
代表的な衛生害虫に関する記述について、正しいものの組合せを選べ。
a ツツガムシは、ヒトへの吸血によって皮膚に発疹や痒みを引き起こすほか、日本脳炎、マラリア、黄熱、デング熱等の重篤な病気を媒介する。
b ペットのイヌに寄生するシラミは、ヒトにも寄生し吸血する。
c ゴキブリの燻蒸処理を行う場合、卵から孵化した幼虫の駆除のための燻蒸処理を、3週間位後に再度行う必要がある。
d トコジラミに刺されると、アレルギー反応による全身の発熱、睡眠不足、神経性の消化不良を起こすことがある。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、c)
4:(b、d)
5:(c、d)(正解)
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衛生害虫の特徴【登録販売者解説】
正解の理由
ツツガムシの病気と、蚊の病気を混同しないことがポイントです。
正しい記述の組合せは、5の「c、d」です。aとbは誤り、cとdは正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の「衛生害虫」です。
解法ステップ
- aにある「日本脳炎、マラリア、黄熱、デング熱」は、手引きでは蚊が媒介する病気として扱われています。
- bの「イヌに寄生するシラミがヒトにも寄生する」という部分は、シラミの寄生対象が種類ごとに決まっているという説明と合いません。
- cは、燻蒸(くんじょう)処理で駆除できないゴキブリの卵が孵化(ふか)した後、約3週間後に再処理する内容です。
- dは、トコジラミに刺された場合に起こることがある症状の説明です。cとdを含む組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
記述a
×「ツツガムシが日本脳炎、マラリア、黄熱、デング熱等を媒介」
→ ○「ツツガムシは、ツツガムシ病リケッチアを媒介」
→ ○「ツツガムシは、ツツガムシ病リケッチアを媒介」
日本脳炎、マラリア、黄熱、デング熱等を媒介するのは蚊です。ツツガムシはダニの一種で、ツツガムシ病リケッチアを媒介します。蚊に刺されたときの発疹や痒みの説明と、ツツガムシの説明を組み合わせたのが誤りです。
記述b
×「イヌに寄生するシラミは、ヒトにも寄生し吸血する」
→ ○「シラミの種類ごとに寄生対象となる動物が決まっている」
→ ○「シラミの種類ごとに寄生対象となる動物が決まっている」
手引きでは、ヒト以外の動物に寄生するシラミが、ヒトに寄生して直接的な害を及ぼすことはないとされています。ヒトに寄生するシラミの吸血被害と、イヌに寄生するシラミを混同しないようにしましょう。
記述c
ゴキブリの卵は、殺虫成分が浸透しない殻に覆われています。そのため、燻蒸処理をしても卵には殺虫効果が及びません。卵から孵化した幼虫を駆除するため、約3週間後にもう一度燻蒸処理を行う必要があります。
記述d
トコジラミに刺されると、激しい痒みが生じるほか、アレルギー反応による全身の発熱、睡眠不足、神経性の消化不良を起こすことがあります。記述の内容は手引きに沿っています。
組合せの確認
- 選択肢1「a、b」:aとbを含むため誤りです。正しいc、dを含みません。
- 選択肢2「a、c」:誤りのaを含み、正しいdを含みません。
- 選択肢3「b、c」:誤りのbを含み、正しいdを含みません。
- 選択肢4「b、d」:誤りのbを含み、正しいcを含みません。
- 選択肢5「c、d」:正しい記述の組合せです。
よくある誤解
- 蚊が媒介する病気を、ツツガムシの説明に移してしまう書き換えに注意しましょう。病気の名前だけで判断せず、どの害虫の説明かを確かめます。
- 「動物に寄生するシラミもヒトに寄生する」と対象を広げてしまうのが典型的なひっかけです。手引きでは、シラミの種類ごとに寄生対象が決まっています。
- ゴキブリの卵にも燻蒸剤が効くと思い込みやすいですが、卵は殻に覆われていて殺虫成分が浸透しません。約3週間後の再処理は、孵化した幼虫を駆除するためです。
補足コラム
- 蚊:吸血により皮膚に発疹や痒みを起こすほか、日本脳炎、マラリア、黄熱、デング熱等を媒介します。
- ツツガムシ:野外に生息するダニの一種で、ツツガムシ病リケッチアを媒介します。
- ヒトに寄生するシラミ:コロモジラミ、アタマジラミ、ケジラミなどがあります。ヒト以外の動物に寄生するシラミとは区別して覚えましょう。
FAQ
Q. ゴキブリの卵は、燻蒸処理をしても駆除できないのですか?
A. 手引きでは、卵は医薬品の成分が浸透しない殻で覆われているため、燻蒸処理では殺虫効果を示さないとされています。そのため、孵化した幼虫を駆除する目的で、約3週間後に再度処理します。
A. 手引きでは、卵は医薬品の成分が浸透しない殻で覆われているため、燻蒸処理では殺虫効果を示さないとされています。そのため、孵化した幼虫を駆除する目的で、約3週間後に再度処理します。
Q. ツツガムシは家の中にいるダニとして覚えればよいですか?
A. いいえ。手引きでは、ツツガムシはヒトの生活環境ではなく、野外に生息するとされています。生息する可能性がある場所では、忌避剤だけに頼らず、肌の露出を避けることなども防御方法として挙げられています。
A. いいえ。手引きでは、ツツガムシはヒトの生活環境ではなく、野外に生息するとされています。生息する可能性がある場所では、忌避剤だけに頼らず、肌の露出を避けることなども防御方法として挙げられています。
関連キーワード: 衛生害虫、ツツガムシ、蚊、シラミ、ゴキブリ、燻蒸処理、トコジラミ

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