登録販売者 2025年 中国・四国 問120
問題文
医薬品の適正使用のための啓発活動等に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 薬物乱用は、乱用者自身の健康を害するが、社会的な弊害を生じることはない。
b 薬物依存は、違法薬物(麻薬、覚醒剤、大麻等)により生じるものであり、一般用医薬品によって生じることはない。
c 医薬品の持つ特質及びその使用・取扱い等について正しい知識を広く生活者に浸透させることにより、保健衛生の維持向上に貢献することを目的とし、毎年10月17日~23日の1週間を「薬と健康の週間」として、国、自治体、関係団体等による広報活動やイベント等が実施されている。
d 薬物乱用防止に関する啓発は、小中学生に対して行うと、かえって違法薬物に対する好奇心を刺激することになるため、高校生以上から行うこととされている。
選択肢
1:a:誤、b:誤、c:正、d:誤(正解)
2:a:誤、b:正、c:正、d:正
3:a:誤、b:誤、c:誤、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:誤
5:a:正、b:誤、c:正、d:誤
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薬物乱用防止の啓発活動【登録販売者解説】
正解の理由
薬物乱用・依存は一般用医薬品でも起こり得て、啓発は小中学生のうちから重要です。
1が正しい組み合わせです。aは誤、bは誤、cは正、dは誤です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第5章「医薬品の適正使用・安全対策」の「医薬品の適正使用のための啓発活動」です。
解法ステップ
- aの「社会的な弊害を生じることはない」に注目します。手引きでは、薬物乱用が社会的な弊害につながるおそれも示されています。
- bの「違法薬物」「一般用医薬品によって生じることはない」を確認します。一般用医薬品でも乱用や依存が生じ得るため、bは誤りです。
- cの「10月17日~23日」と、dの「高校生以上から」を見比べます。cは手引きの記載どおりですが、啓発は小中学生のうちから重要とされているため、dは誤りです。
選択肢別の誤答解説
記述a
×「社会的な弊害を生じることはない」→ ○「社会的な弊害を生じるおそれが大きい」
薬物乱用は、乱用者自身の健康を害するだけではありません。一般用医薬品などの乱用をきっかけに違法薬物の乱用につながる場合、社会的な弊害を生じるおそれがあります。
記述b
×「違法薬物により生じるものであり、一般用医薬品によって生じることはない」→ ○「一般用医薬品によっても生じ得る」
薬物乱用や薬物依存は、違法薬物だけでなく、一般用医薬品によっても生じ得ます。「違法薬物だけ」と対象を限定している点が誤りです。
記述c
正
「薬と健康の週間」は、毎年10月17日~23日の1週間です。医薬品の特質や使用・取扱いについて正しい知識を広め、保健衛生の維持向上に貢献することを目的として、広報活動やイベントなどが実施されています。
記述d
×「高校生以上から行う」→ ○「小中学生のうちからの啓発が重要」
小中学生への啓発が、好奇心を刺激するため避けられるという記述は誤りです。手引きでは、医薬品の適正使用の重要性などについて、小中学生のうちから啓発することが重要とされています。
組み合わせの確認
- 2:b・dを正としている点が、正しい組み合わせと異なります。
- 3:cを誤、dを正としている点が異なります。
- 4:a・bを正、cを誤としている点が異なります。
- 5:aを正としている点が異なります。
- 1:a誤・b誤・c正・d誤で、各記述の判定が一致します。
よくある誤解
- 「薬物乱用」と聞くと違法薬物だけを思い浮かべがちですが、一般用医薬品でも乱用や依存が起こり得ます。
- 「本人の健康への影響」と「社会的な弊害」を別々に考え、社会には影響しないと誤解しやすい記述です。
- 「小中学生への啓発は早すぎる」という思い込みに注意してください。手引きは、小中学生のうちからの啓発を重要としています。
補足コラム
「薬と健康の週間」とは別に、薬物乱用防止を推進する「ダメ。ゼッタイ。」普及運動があります。こちらは毎年6月20日~7月19日の1か月間に実施されます。「6・26国際麻薬乱用撲滅デー」の普及も目的の一つです。
FAQ
一般用医薬品の乱用は、違法薬物の乱用につながることもありますか?
はい。手引きでは、要指導医薬品や一般用医薬品の乱用をきっかけに、違法な薬物の乱用につながる場合があるとされています。
はい。手引きでは、要指導医薬品や一般用医薬品の乱用をきっかけに、違法な薬物の乱用につながる場合があるとされています。
関連キーワード: 薬物乱用、薬物依存、薬と健康の週間、ダメ。ゼッタイ。普及運動

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