登録販売者 2025年 中国・四国 問64
問題文
解熱鎮痛薬の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a アスピリンには、血液を凝固しやすくする作用もあるため、胎児や出産時の母体への影響を考慮して、出産予定日12週間以内の使用を避ける必要がある。
b アセトアミノフェンは、他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害が少ないため、空腹時に服用できる製品もある。
c イブプロフェンは、プロスタグランジンの産生を促進することで消化管粘膜の防御機能を低下させるため、胃・十二指腸潰瘍の再発を招くおそれがある。
d イソプロピルアンチピリンは、一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分であり、ピリン系解熱鎮痛成分によって薬疹等のアレルギー症状を起こしたことがある人は使用するべきではない。
選択肢
1:a:正、b:誤、c:正、d:正
2:a:誤、b:正、c:正、d:誤
3:a:正、b:誤、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正(正解)
5:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
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解熱鎮痛成分の特徴【登録販売者解説】
正解の理由
アスピリンは血液を凝固しにくくし、アセトアミノフェンは胃腸障害が比較的少なく、イブプロフェンはプロスタグランジンの産生を抑えます。
正解は4です。記述は a:誤、b:正、c:誤、d:正 の組み合わせです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)」第3章「主な医薬品とその作用」の解熱鎮痛成分に関する項目です。
解法ステップ
- aは「血液を凝固しやすくする」に注目します。アスピリンの作用と逆の説明です。
- bは「胃腸障害が少ない」「空腹時に服用できる製品もある」が、アセトアミノフェンの特徴と合うか確認します。
- cは「プロスタグランジンの産生を促進」に注目します。イブプロフェンは産生を促進するのではなく、抑制します。
- dは「一般用医薬品で唯一のピリン系」と「ピリン系でアレルギー症状を起こした人は使用しない」を確認します。
選択肢別の誤答解説
a
×「血液を凝固しやすくする」→ ○「血液を凝固しにくくさせる」
アスピリンには血液を凝固しにくくする作用があります。そのため、胎児や出産時の母体への影響を考慮し、出産予定日12週間以内の使用を避けます。記述aは作用を逆にしているため誤りです。
この点を正しいとした1・3は、記述aの判定が違います。
b
アセトアミノフェンは、他の解熱鎮痛成分に比べて胃腸障害が少なく、空腹時に服用できる製品もあります。ただし、食後の服用が推奨されています。記述bは正しいです。
記述bを誤りとした1・3・5は、判定が違います。
c
×「プロスタグランジンの産生を促進」→ ○「プロスタグランジンの産生を抑制」
プロスタグランジンには、胃腸の粘膜を保護する働きがあります。イブプロフェンがその産生を抑えると、粘膜の防御機能が低下し、胃・十二指腸潰瘍の再発を招くおそれがあります。記述cは、産生を「促進する」としているため誤りです。
記述cを正しいとした1・2・5は、判定が違います。
d
イソプロピルアンチピリンは、一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分です。ピリン系解熱鎮痛成分によって薬疹(やくしん)などのアレルギー症状を起こしたことがある人は、使用を避けます。記述dは正しいです。
記述dを誤りとした2・3・5は、判定が違います。
よくある誤解
- アスピリンは、血液を「凝固しやすくする」のではなく、「凝固しにくくする」成分です。反対の意味に入れ替えた書き換えに注意しましょう。
- イブプロフェンによる胃腸への影響は、プロスタグランジンの産生を「促進」するからではありません。産生を「抑制」し、粘膜の防御機能を低下させるためです。
- 「空腹時に服用できる製品もある」は、「空腹時の服用が常に推奨される」という意味ではありません。アセトアミノフェンは食後の服用が推奨されています。
補足コラム
アスピリンは、名前に「ピリン」が含まれていますが、手引きではピリン系ではなく非ピリン系の解熱鎮痛成分として扱われます。成分名の語感だけで分類せず、分類そのものを覚えましょう。
FAQ
アスピリンとイブプロフェンは、出産予定日が近い場合の注意が同じですか?
はい。手引きでは、アスピリンは出産予定日12週間以内の使用を避け、イブプロフェンは出産予定日12週以内は服用しないこととされています。
はい。手引きでは、アスピリンは出産予定日12週間以内の使用を避け、イブプロフェンは出産予定日12週以内は服用しないこととされています。
アセトアミノフェンは、胃腸障害が少ないなら食事を気にしなくてよいですか?
胃腸障害が比較的少ないことと、食後の服用が推奨されることは別の知識です。製品の用法・用量に従う必要があります。
胃腸障害が比較的少ないことと、食後の服用が推奨されることは別の知識です。製品の用法・用量に従う必要があります。
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