登録販売者 2025年 中国・四国 問65
問題文
鎮痛の目的で用いられる漢方処方製剤に関する記述のうち、正しいものはどれか。
選択肢
1:芍薬甘草湯は、体力に関わらず使用でき、筋肉の急激な痙攣を伴う痛みのあるもののこむらがえり等に適すとされ、長期間の服用が推奨される。
2:薏苡仁湯は、体力中等度で、関節や筋肉のはれや痛みがあるものの関節痛等に適すとされ、構成生薬としてカンゾウ及びマオウを含む。(正解)
3:釣藤散は、体力中等度で、慢性に経過する頭痛、めまい、肩こりなどがあるものの慢性頭痛、神経症、高血圧の傾向のあるものに適すとされ、胃腸虚弱で冷え症の人にも向いている。
4:呉茱萸湯は、体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの頭痛等に適すとされ、構成生薬としてカンゾウを含む。
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鎮痛目的の漢方処方製剤【登録販売者解説】
正解の理由
薏苡仁湯(よくいにんとう)は、体力中等度で関節や筋肉のはれ・痛みがある人に用いられ、カンゾウとマオウを含みます。
正しいのは2です。薏苡仁湯の体力の区分、適応、構成生薬の記述が一致しています。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の鎮痛目的で用いられる漢方処方製剤の項目です。
解法ステップ
- 「体力中等度」「関節や筋肉のはれや痛み」という薏苡仁湯の特徴を確認します。
- 構成生薬の「カンゾウ及びマオウ」も、手引きの記載と照らします。
- ほかの選択肢は、「長期間の服用」「胃腸虚弱で冷え症の人にも向く」「カンゾウを含む」の部分に注意します。
選択肢別の誤答解説
-
1:誤りです。
芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)は、体力に関わらず使用でき、筋肉の急激な痙攣(けいれん)を伴う痛みや、こむらがえりなどに適します。ただし、症状があるときのみ服用し、連用は避けます。「長期間の服用が推奨される」が誤りです。 -
2:正しいです。
薏苡仁湯は、体力中等度で、関節や筋肉のはれ・痛みがある人の関節痛、筋肉痛、神経痛に適します。構成生薬にカンゾウとマオウを含みます。 -
3:誤りです。
釣藤散(ちょうとうさん)は、体力中等度で、慢性的な頭痛、めまい、肩こりなどがある人に用いられます。ただし、胃腸虚弱で冷え症の人には不向きとされます。「向いている」とする点が誤りです。 -
4:誤りです。
呉茱萸湯(ごしゅゆとう)は、体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満する人の頭痛などに適します。しかし、選択肢の「構成生薬としてカンゾウを含む」という記述が誤りです。
よくある誤解
- 芍薬甘草湯はこむらがえりに使われるため、続けて飲むものと思いがちです。手引きでは、症状があるときのみの服用とし、連用を避けるとされています。
- 釣藤散の適応症状が合っていても、対象者の条件まで合っているとは限りません。「胃腸虚弱で冷え症の人にも向く」と、対象を反対にする書き換えに注意します。
- 適応が正しく書かれていても、構成生薬の記述が誤っていることがあります。処方の特徴と生薬の組合せを別々に確認しましょう。
補足コラム
漢方処方製剤は、症状だけでなく体力の区分も見分ける手がかりです。今回の処方は、芍薬甘草湯が「体力に関わらず」、薏苡仁湯が「体力中等度」、釣藤散と呉茱萸湯がそれぞれ「体力中等度」「体力中等度以下」です。体力の区分と特徴的な症状をセットで覚えると、処方を区別しやすくなります。
FAQ
Q. 漢方処方製剤の選択肢は、体力の区分だけで判断できますか?
A. 体力の区分は重要ですが、それだけでは決められません。症状や対象者の条件、構成生薬の記述も合わせて確認します。
A. 体力の区分は重要ですが、それだけでは決められません。症状や対象者の条件、構成生薬の記述も合わせて確認します。
Q. 「痛み」に適する漢方処方なら、同じような症状に使えると考えてよいですか?
A. いいえ。手引きでは処方ごとに、適応となる症状や体力の区分が示されています。処方名ごとの特徴を区別して覚えましょう。
A. いいえ。手引きでは処方ごとに、適応となる症状や体力の区分が示されています。処方名ごとの特徴を区別して覚えましょう。
関連キーワード: 芍薬甘草湯、薏苡仁湯、釣藤散、呉茱萸湯、体力の区分、構成生薬

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