登録販売者 2025年 中国・四国 問67
問題文
鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、眠気を促すほかに、散瞳による目のかすみや異常なまぶしさを引き起こすことがあるため、乗物の運転操作をするときは使用を控える必要がある。
b ブロモバレリル尿素は、延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える作用を示す。
c アミノ安息香酸エチルは、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えるが、12歳未満の小児への使用を避ける必要がある。
d ジメンヒドリナートは、専ら乗物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分である。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
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鎮暈薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
スコポラミンは抗コリン成分、ジメンヒドリナートは乗物酔い防止薬に専ら配合される抗ヒスタミン成分です。
正しい組み合わせは 5 です。aは正、bは誤、cは誤、dは正です。根拠は「試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)」の第3章「主な医薬品とその作用」にある鎮暈薬の配合成分です。
解法ステップ
- aの「散瞳による目のかすみ」と「運転操作を控える」に注目します。抗コリン成分の注意事項と合っています。
- bの「ブロモバレリル尿素」と、嘔吐中枢・前庭への作用の組み合わせを確認します。その作用を示すのは抗ヒスタミン成分です。
- cは「12歳未満」に注目します。アミノ安息香酸エチルを避ける対象年齢と一致するか確認します。
- dの「専ら乗物酔い防止薬に配合される」は、ジメンヒドリナートの特徴です。a・dが正、b・cが誤となる組み合わせを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
スコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン成分です。抗コリン成分には眠気を促す作用があり、散瞳(瞳孔が広がること)による目のかすみや、まぶしさが現れることもあります。鎮暈薬を使用した後は、乗物の運転操作を控える必要があります。 -
b 誤り
×(ブロモバレリル尿素)→ ○(抗ヒスタミン成分)
嘔吐中枢への刺激や、内耳の前庭で起こる自律神経反射を抑える作用を示すのは、抗ヒスタミン成分です。ブロモバレリル尿素は鎮静成分であり、この作用の説明には当たりません。 -
c 誤り
×(12歳未満)→ ○(6歳未満)
アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分です。胃粘膜への麻酔作用で嘔吐刺激を和らげますが、使用を避ける必要があるのは6歳未満の小児です。「12歳未満」とする部分が誤りです。 -
d 正しい
ジメンヒドリナートは抗ヒスタミン成分で、専ら乗物酔い防止薬に配合されます。抗ヒスタミン成分は嘔吐中枢への刺激や前庭における自律神経反射を抑え、乗物酔いによる症状の防止・緩和に働きます。
組み合わせを照らすと、a・dが正でb・cが誤となる 5 が合います。ほかの組み合わせは、選択肢1ではb・d、選択肢2ではa・c・d、選択肢3ではc、選択肢4ではa・bの正誤が正しい組合せと異なります。
よくある誤解
- 「ブロモバレリル尿素」も吐きけを抑える成分だと思い、抗ヒスタミン成分の作用まで結び付けてしまうことがあります。成分名と作用の組み合わせを分けて覚えましょう。
- アミノ安息香酸エチルの年齢制限を「12歳未満」と取り違えるひっかけです。手引きでは「6歳未満」です。
- 眠気への注意をスコポラミンだけに当てはめるのも誤りです。鎮暈薬には眠気を促す成分が含まれるため、運転操作を控えるという注意が示されています。
補足コラム
- 抗ヒスタミン成分:嘔吐中枢への刺激や、前庭における自律神経反射を抑えます。抗コリン作用(副交感神経の働きを抑える作用)を示すものもあります。
- 局所麻酔成分:アミノ安息香酸エチルなどがあり、胃粘膜への麻酔作用で嘔吐刺激を和らげます。
- 鎮静成分:ブロモバレリル尿素などです。成分が同じ鎮暈薬に配合されていても、抗ヒスタミン成分と作用を混同しないことが大切です。
FAQ
ジメンヒドリナートとメクリジン塩酸塩には共通点がありますか?
どちらも、専ら乗物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分です。メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く、持続時間が長いとされています。
どちらも、専ら乗物酔い防止薬に配合される抗ヒスタミン成分です。メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く、持続時間が長いとされています。
カフェインが配合されていれば、眠気を防げますか?
いいえ。カフェインが配合されていても、抗めまい成分・抗ヒスタミン成分・抗コリン成分・鎮静成分による眠気が解消されるわけではありません。
いいえ。カフェインが配合されていても、抗めまい成分・抗ヒスタミン成分・抗コリン成分・鎮静成分による眠気が解消されるわけではありません。
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