登録販売者 2025年 中国・四国 問95
問題文
漢方処方製剤に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 漢方処方は、処方全体としての適用性等、その性質からみて処方自体が一つの有効成分として独立したものという見方をすべきものである。
b 一般用医薬品に用いることが出来る漢方処方は、現在3,000処方程度である。
c 漢方薬は作用が穏やかであり、間質性肺炎や肝機能障害のような重篤な副作用を引き起こすことはない。
d 漢方処方製剤は、用法用量において適用年齢の下限が設けられていない場合であっても、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされている。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
3:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
4:a:誤、b:正、c:正、d:正
5:a:正、b:誤、c:正、d:誤
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漢方処方製剤の基本【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:一般用の漢方処方は約300処方で、漢方薬でも重い副作用が起こることがあり、生後3か月未満の乳児には使用しません。
正しい組み合わせは3です。aは正、bは誤、cは誤、dは正です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の「漢方処方製剤」です。
解法ステップ
- aの「処方自体が一つの有効成分」という表現は、漢方処方の捉え方に関する記述です。
- bは「3,000処方程度」という数に注目します。手引きの数と照らし合わせます。
- cは「重篤な副作用を引き起こすことはない」という断定に注目します。
- dは「生後3ヶ月未満」という年齢の条件を確認し、正しい記述を組み合わせます。
選択肢別の誤答解説
- a:正しい記述です。 漢方処方は、処方全体としての適用性などから、処方自体を一つの有効成分として独立したものと見る必要があります。この記述を誤りとする選択肢2・4は、aの判定が違います。
- b:誤った記述です。
×「3,000処方程度」→ ○「300処方程度」
一般用に用いることができる漢方処方は、現在約300処方です。3,000と桁を大きくした書き換えに注意します。この記述を正しいとする選択肢1・2・4は、bの判定が違います。 - c:誤った記述です。 漢方処方製剤でも、間質性肺炎(かんしつせいはいえん)や肝機能障害(かんきのうしょうがい)のような重篤な副作用が起こることがあります。「漢方薬だから重い副作用はない」とは言えません。この記述を正しいとする選択肢4・5は、cの判定が違います。
- d:正しい記述です。 用法・用量に適用年齢の下限が書かれていない場合でも、生後3ヶ月未満の乳児には使用しないこととされています。この記述を誤りとする選択肢2・5は、dの判定が違います。
よくある誤解
- 「300処方」を「3,000処方」と、桁を取り違えないようにします。
- 「作用が穏やか」というイメージから、「重篤な副作用は起こらない」と考えるのは誤りです。
- 用法・用量に年齢の下限が書かれていないことは、生後3ヶ月未満でも使用できるという意味ではありません。
補足コラム
漢方薬は、漢方独自の病態認識である「証」に基づいて選ぶことが、有効性と安全性の確保に重要です。一般用医薬品では、「証」という専門用語を避け、使用制限を「しばり」として記載する見直しが行われています。
FAQ
漢方処方製剤と、生薬を使った伝統薬は同じものですか?
同じではありません。手引きでは、漢方医学の考え方に基づかない日本の伝統薬もあるとされ、漢方処方製剤と合わせて「生薬製剤」と呼ばれています。
同じではありません。手引きでは、漢方医学の考え方に基づかない日本の伝統薬もあるとされ、漢方処方製剤と合わせて「生薬製剤」と呼ばれています。
関連キーワード: 漢方処方製剤、300処方、重篤な副作用、生後3ヶ月未満、「証」、しばり

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