登録販売者 2025年 中国・四国 問99
問題文
尿糖・尿タンパク検査に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 検査結果に影響を与える要因として、採尿のタイミングがあり、原則として、尿タンパクの検査は食後の尿を検体とする。
b 尿糖値に異常を生じる要因は、一般に高血糖と結びつけて捉えられることが多いが、腎性糖尿等のように高血糖を伴わない場合もある。
c 泌尿器系の機能が正常に働いていて、また、血糖値が正常であれば、糖分やタンパク質は腎臓の尿細管においてほとんどが再吸収される。
d 通常、尿はアルカリ性であるが、食事やその他の影響で中性~弱酸性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(a、d)
4:(b、c)(正解)
5:(c、d)
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尿糖・尿タンパク検査【登録販売者解説】
正解の理由
尿タンパクは原則として早朝尿、尿の性状は通常弱酸性です。
4の組み合わせは(b、c)です。bとcは正しく、aとdは誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の「尿糖・尿タンパク検査」です。
解法ステップ
- 採尿時刻に注目します。尿糖と尿タンパクでは、適切な採尿のタイミングが同じとは限りません。
- 尿糖の原因について、「高血糖を伴わない場合もある」という説明を確認します。
- 腎臓の尿細管で糖分やタンパク質が再吸収されるという説明を確認します。
- 尿の通常の性質と、検査結果に影響する変化の向きを照らし合わせます。
選択肢別の誤答解説
-
a:誤りです。
×「尿タンパクの検査は食後の尿」→ ○「尿タンパクの検査は原則として早朝尿」
食後の尿を用いるのは、主に尿糖検査で、検査薬の使用方法に従って採尿します。尿タンパク検査では、起床直後の尿を検体とするのが原則です。 -
b:正しいです。
尿糖値の異常は高血糖と結びつけて考えられることが多い一方、腎性糖尿のように高血糖を伴わない場合もあります。「尿糖の異常は必ず高血糖による」と決めつけないことがポイントです。 -
c:正しいです。
泌尿器系の機能が正常で、血糖値も正常であれば、糖分やタンパク質は腎臓の尿細管でほとんどが再吸収されます。尿細管は、原尿から体に必要な成分を取り戻す働きをしています。 -
d:誤りです。
×「通常、尿はアルカリ性」「中性~弱酸性に傾く」→ ○「通常、尿は弱酸性」「中性~弱アルカリ性に傾く」
通常の尿の性質と、検査結果に影響する変化の方向が、どちらも逆に書き換えられています。
選択肢の組み合わせも確認しましょう。
- 選択肢1(a、b):正しいbを含みますが、誤りのaも含み、正しいcを含みません。
- 選択肢2(a、c):正しいcを含みますが、誤りのaも含み、正しいbを含みません。
- 選択肢3(a、d):aとdはいずれも誤りで、正しいbとcを含みません。
- 選択肢5(c、d):正しいcを含みますが、誤りのdも含み、正しいbを含みません。
よくある誤解
- 「尿糖検査も尿タンパク検査も、食後の尿を使う」:採尿のタイミングを一律にしている誤りです。尿糖は食後、尿タンパクは原則早朝尿と区別します。
- 「尿糖が出たら、必ず高血糖である」:「一般に多い原因」を「必ず」と強める書き換えに注意しましょう。
- 「通常の尿はアルカリ性」:尿の性質と、検査に影響するpHの変化を逆に入れ替えたひっかけです。
補足コラム
採尿のタイミングは、検査の種類で整理します。
- 尿糖検査:食後1~2時間など、検査薬の使用方法に従って採尿します。
- 尿タンパク検査:原則として早朝尿を使い、激しい運動の直後は避けます。
- 尿糖・尿タンパク同時検査:早朝尿を使います。尿糖が検出された場合は、食後の尿でも改めて検査して判断します。
FAQ
検査結果が陽性なら、病気の種類まで分かりますか?
いいえ。尿糖・尿タンパク検査薬は、尿中の糖やタンパク質の有無を調べるものです。結果だけで疾患の有無や種類を判断することはできません。
いいえ。尿糖・尿タンパク検査薬は、尿中の糖やタンパク質の有無を調べるものです。結果だけで疾患の有無や種類を判断することはできません。
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