登録販売者 2025年 北海道・東北 問06
問題文
医薬品の作用に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医薬品の有効成分である薬物が生体の生理機能に影響を与えることを薬理作用という。
b 世界保健機関(WHO)の定義によれば、副作用とは、「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ予測できる反応」とされている。
c 複数の疾病を有する人の場合、ある疾病のために使用された医薬品の作用が、別の疾病に対しては症状を悪化させることもある。
d 医薬品を十分注意して適正に使用した場合であっても、副作用が生じることがある。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:正
2:a:誤、b:正、c:正、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正(正解)
4:a:正、b:正、c:誤、d:正
5:a:正、b:正、c:正、d:誤
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薬理作用と副作用の定義【登録販売者解説】
正解の理由
薬理作用=生体の生理機能への影響、副作用=有害かつ意図しない反応です。
組合せは3です。aは正、bは誤、cは正、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「副作用」です。
解法ステップ
- aの「生理機能に影響を与える」を確認します。これは薬理作用の説明です。
- bはWHOの定義の結びに注目します。「予測できる」ではなく「意図しない」が正しい表現です。
- cの「別の疾病の症状を悪化させることもある」と、dの「適正に使用しても副作用が生じることがある」は、どちらも手引きの説明と一致します。
- a正・b誤・c正・d正の組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
- a:正しい記述です。 薬理作用とは、医薬品の有効成分である薬物が、生体の生理機能に影響を与えることです。主作用だけでなく、好ましくない反応にも薬理作用が関わることがあります。選択肢2は、aを誤りとしている点が違います。
- b:誤った記述です。
×「有害かつ予測できる反応」→ ○「有害かつ意図しない反応」
WHOの定義で問われるのは、反応が予測できるかどうかではなく、意図しない反応かどうかです。選択肢1・2・4・5は、いずれもbを正しいとしている点が違います。 - c:正しい記述です。 ある疾病のために使った医薬品が、別の疾病の症状を悪化させたり、その治療を妨げたりすることがあります。選択肢4は、cを誤りとしている点が違います。
- d:正しい記述です。 医薬品の作用がすべて解明されているわけではないため、十分注意して適正に使用しても副作用が生じることがあります。選択肢5は、dを誤りとしている点が違います。
よくある誤解
- 「予測できる」と「意図しない」を同じ意味だと考えないようにしましょう。WHOの定義で使われているのは「意図しない」です。
- 「適正に使えば副作用は起きない」と決めつけないことが大切です。適正使用でも、副作用が生じる可能性はあります。
- 複数の疾病がある場合、ある疾病に対する薬の作用が、別の疾病に影響することもあります。
補足コラム
薬物は複数の薬理作用を併せ持つことがあります。期待される有益な反応を「主作用」といい、それ以外の反応でも、好ましくないものは一般に副作用とされます。一方、主作用以外の反応でも、特段の不都合がなければ通常は副作用として扱われません。
FAQ
「意図しない反応」とは、予測できない反応という意味ですか?
いいえ、同じ意味ではありません。「意図しない」は、医薬品を使う目的として望んだ反応ではない、という意味です。予測できるかどうかとは区別して覚えましょう。
いいえ、同じ意味ではありません。「意図しない」は、医薬品を使う目的として望んだ反応ではない、という意味です。予測できるかどうかとは区別して覚えましょう。
主作用以外の反応は、すべて副作用ですか?
すべてではありません。好ましくない反応は一般に副作用とされますが、特段の不都合を生じない反応は、通常、副作用として扱われません。
すべてではありません。好ましくない反応は一般に副作用とされますが、特段の不都合を生じない反応は、通常、副作用として扱われません。
関連キーワード: 薬理作用、主作用、副作用、WHOの定義、適正使用

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