登録販売者 2025年 北海道・東北 問07
問題文
医薬品の副作用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 一般用医薬品は、重大な副作用を回避することよりも、医薬品の使用を継続することによる利益が優先される。
b 発生原因の観点から、薬理作用によるものとアレルギー(過敏反応)によるものに大別することができる。
c 明確な自覚症状として現れないことがある。
d アレルギーを引き起こす原因物質をアナフィラキシーという。
選択肢
1:(a、c)
2:(a、d)
3:(b、c)(正解)
4:(b、d)
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副作用の発生原因と自覚症状【登録販売者解説】
正解の理由
副作用には、目立つ自覚症状がないまま進むものもあります。
正しいのは、bとcです。この組合せに当たるのは3です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第1章「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の「副作用」です。
aは誤りで、重大な副作用の回避が、使用を続ける利益より優先されます。dも誤りで、アレルギーの原因物質はアレルゲンといい、アナフィラキシーとは区別します。
解法ステップ
- aの「使用を継続することによる利益が優先」という部分に注目します。手引きでは、重大な副作用を避けることが優先されています。
- bの「薬理作用によるもの」と「アレルギー(過敏反応)によるもの」という分類を確認します。
- cの「明確な自覚症状として現れないことがある」は、血液や内臓機能への影響についての記述と照らします。
- dは「原因物質」と「アレルギー反応」のどちらを指しているかを見分けます。正しい記述はb・cの組合せです。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
×「使用を継続することによる利益が優先」→ ○「重大な副作用を回避することが優先」です。一般用医薬品は、軽度な疾病に伴う症状の改善などを目的とするため、重大な副作用を避けることが重視されます。aを含む選択肢1・2は、この記述が誤っているため正しい組合せになりません。 -
b 正しい
副作用は、発生原因の観点から、薬理作用によるものとアレルギー(過敏反応)によるものに大別できます。アレルギーは医薬品の薬理作用とは関係なく起こることもあります。bを含み、誤ったdではなく正しいcを含む組合せが、選択肢3です。 -
c 正しい
副作用は、血液や内臓機能への影響のように、本人がはっきり自覚できる症状として現れないこともあります。cは正しい記述です。選択肢1はcを含みますが、誤ったaも含むため不適切です。選択肢4はbを含みますが、cを含まず、誤ったdを含むため不適切です。 -
d 誤り
×「原因物質をアナフィラキシーという」→ ○「原因物質をアレルゲンという」です。アナフィラキシーは原因物質の名前ではなく、生体異物に対する即時型のアレルギー反応の一種です。dを含む選択肢2・4は正しい組合せになりません。
よくある誤解
- 「利益が優先」と「副作用の回避が優先」を逆にする書き換えに注意してください。手引きでは、一般用医薬品の使用を続ける利益よりも、重大な副作用の回避が優先されます。
- 原因物質と反応名を混同するのが、dのひっかけです。原因物質はアレルゲン、反応の一種はアナフィラキシーです。
- 自覚症状がないなら副作用ではないと考えるのは誤りです。明確な自覚症状が現れない副作用もあります。
補足コラム
アレルギーの原因物質は、医薬品の有効成分だけとは限りません。薬理作用がない添加物も、アレルゲンとなることがあります。アレルギーは、医薬品の内服だけでなく外用薬でも起こることがある点も押さえておきましょう。
FAQ
Q. 薬理作用による副作用とアレルギーによる副作用は、どう区別すればよいですか?
A. 薬の作用そのものに関連するものか、薬理作用とは関係なく起こり得る過敏反応か、という発生原因の違いで整理します。
A. 薬の作用そのものに関連するものか、薬理作用とは関係なく起こり得る過敏反応か、という発生原因の違いで整理します。
Q. アレルゲンは医薬品に限られますか?
A. 限られません。手引きでは、食品や花粉、ハウスダストなどもアレルゲンとなり得るものとして挙げられています。
A. 限られません。手引きでは、食品や花粉、ハウスダストなどもアレルゲンとなり得るものとして挙げられています。
関連キーワード: 副作用、薬理作用、アレルギー、アレルゲン、アナフィラキシー、一般用医薬品の使用中止

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