登録販売者 2025年 北海道・東北 問120
問題文
一般用医薬品の添付文書の「相談すること」の項目中に、「次の診断を受けた人」と記載される基礎疾患等と主な成分の組み合わせのうち、誤っているものはどれか。
基礎疾患等 主な成分
選択肢
1:甲状腺疾患 ― ポビドンヨード
2:腎臓病 ― プソイドエフェドリン塩酸塩
3:糖尿病 ― グリチルリチン酸二カリウム(正解)
4:緑内障 ― ジフェンヒドラミン塩酸塩
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添付文書の基礎疾患と成分【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:糖尿病の相談対象成分はプソイドエフェドリン塩酸塩、グリチルリチン酸を含む成分は高血圧に注意です。
誤っているのは3です。糖尿病とグリチルリチン酸二カリウムの組み合わせは、手引きの相談対象の組み合わせではありません。糖尿病では、プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された医薬品に注意します。一方、グリチルリチン酸を含む成分は、大量に使用すると高血圧を悪化させるおそれがあります。
根拠は、手引きの第5章「医薬品の適正使用・安全対策」にある、添付文書の「相談すること」の対象成分と基礎疾患の項目です。厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」では、基礎疾患と成分の組み合わせを確認できます。
解法ステップ
- 「糖尿病」と「グリチルリチン酸二カリウム」の組み合わせに注目します。
- 糖尿病の相談対象成分として、手引きに挙がっているのはプソイドエフェドリン塩酸塩です。
- グリチルリチン酸二カリウムは、高血圧との組み合わせで注意する成分だと照らし合わせます。
選択肢別の誤答解説
- 甲状腺疾患―ポビドンヨード:正しい組み合わせです。ポビドンヨードなどのヨウ素系殺菌消毒成分は、体内に取り込まれるヨウ素が増え、甲状腺疾患の治療に影響するおそれがあります。
- 腎臓病―プソイドエフェドリン塩酸塩:正しい組み合わせです。手引きでは、腎臓病の人が「相談すること」の対象となる成分として挙げられています。
- 糖尿病―グリチルリチン酸二カリウム:誤りです。糖尿病の相談対象成分はプソイドエフェドリン塩酸塩です。グリチルリチン酸を含む成分は、大量使用によるむくみなどを通じて高血圧を悪化させるおそれがあるため、高血圧との組み合わせで注意します。
- 緑内障(りょくないしょう)―ジフェンヒドラミン塩酸塩:正しい組み合わせです。ジフェンヒドラミン塩酸塩は抗ヒスタミン成分で、抗コリン作用(副交感神経の働きを抑える作用)もあります。緑内障の人では症状を悪化させるおそれがあります。
よくある誤解
- グリチルリチン酸二カリウムを、糖尿病の注意成分と取り違えることがあります。手引きでの注意対象は高血圧です。
- 「相談すること」を「使用してはいけないこと」と同じ意味にするのは誤りです。添付文書での項目の違いに注意しましょう。
- 成分名だけを覚えて、どの基礎疾患と結び付くかを混同することがあります。成分と疾患をセットで整理するのがポイントです。
補足コラム
プソイドエフェドリン塩酸塩は、交感神経系を刺激するアドレナリン作動成分です。手引きでは、糖尿病のほか、高血圧や甲状腺機能障害などにも注意する組み合わせが示されています。
グリチルリチン酸を含む成分は、大量使用によりナトリウムが体内にたまり、カリウムが排泄されやすくなることがあります。その結果、むくみなどが現れ、高血圧を悪化させるおそれがあります。
FAQ
「次の診断を受けた人」と書かれていたら、その人は必ず使用できないのですか?
「相談すること」は、使用前などに専門家へ相談する対象を示す項目です。「してはいけないこと」とは区別して覚えましょう。
「相談すること」は、使用前などに専門家へ相談する対象を示す項目です。「してはいけないこと」とは区別して覚えましょう。
ジフェンヒドラミン塩酸塩は、なぜ眠気にも関係するのですか?
抗ヒスタミン成分は、脳で覚醒の維持に関わるヒスタミンの働きを抑えるため、眠気を促すことがあります。
抗ヒスタミン成分は、脳で覚醒の維持に関わるヒスタミンの働きを抑えるため、眠気を促すことがあります。
関連キーワード: 相談すること、基礎疾患、プソイドエフェドリン塩酸塩、グリチルリチン酸二カリウム、ポビドンヨード、ジフェンヒドラミン塩酸塩

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