登録販売者 2025年 北海道・東北 問30
問題文
胃腸に作用する成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a ピコスルファートナトリウムは、中和反応によって胃酸の働きを弱めることを目的として配合されている。
b オウレンは、結腸や直腸の粘膜を刺激して排便を促すことを目的として配合されている。
c ビフィズス菌は、腸内細菌のバランスを整えることを目的として配合されている。
d 沈降炭酸カルシウムは、腸管内に生じた有害な物質を吸着することを目的として配合されている。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、d)
3:(b、c)
4:(c、d)(正解)
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胃腸薬成分の目的別分類【登録販売者解説】
正解の理由
ピコスルファートナトリウム=大腸を刺激する瀉下成分、ビフィズス菌=整腸成分、沈降炭酸カルシウム=制酸・吸着成分です。
正しい組合せは4です。記述ごとに見ると、aは誤り、bは誤り、cは正しく、dも正しいため、c・dを含む組合せが当てはまります。
根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の制酸成分、整腸成分、吸着成分、大腸刺激性瀉下成分の項目です。
解法ステップ
- 「胃酸の働きを弱める」は制酸成分の説明です。ピコスルファートナトリウムの分類と合うかを確認します。
- 「結腸や直腸の粘膜を刺激する」という語句から、大腸刺激性瀉下成分を思い出します。
- 「腸内細菌のバランスを整える」は整腸成分、「有害な物質を吸着する」は吸着成分の説明と照らします。
- 正しい記述がc・dに絞れたら、選択肢では4を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 誤り
×(胃酸の働きを弱める)→ ○(大腸への刺激作用)
ピコスルファートナトリウムは、腸内細菌によって大腸で分解され、大腸への刺激作用を示す成分です。胃酸を中和する制酸成分ではありません。 -
b 誤り
×(オウレン)→ ○(ビサコジル)
結腸や直腸の粘膜を刺激して排便を促す成分として、手引きではビサコジルが説明されています。オウレンをこの作用の成分としている点が誤りです。 -
c 正しい
ビフィズス菌は整腸成分です。整腸薬には、腸内細菌の数やバランスに影響を与える成分が用いられます。 -
d 正しい
沈降炭酸カルシウムは、腸管内の異常発酵などで生じた有害な物質を吸着する成分としても配合されます。胃腸薬では制酸成分としても用いられるため、目的の違いに注意しましょう。
選択肢の組合せで確認すると、1は誤りのa・bを含み、2は誤りのaを含んで正しいcを含まず、3は誤りのbを含んで正しいdを含みません。
よくある誤解
- ピコスルファートナトリウムは「胃腸薬に配合される成分」だから制酸成分、と決めつけてしまうことがあります。成分名だけでなく、どの部分にどう働くかを見ます。
- 沈降炭酸カルシウムは制酸成分としても知られますが、それだけだと思い込むと、腸管内での吸着作用を見落とします。
- 「結腸や直腸の粘膜を刺激する」という説明を、別の生薬成分に入れ替えるひっかけにも注意が必要です。
補足コラム
同じ成分でも、胃腸薬の中で期待される目的が異なる場合があります。沈降炭酸カルシウムは胃酸を中和する制酸成分としても、腸管内の有害な物質を吸着する成分としても説明されます。
大腸刺激性瀉下成分では、ビサコジルは結腸や直腸の粘膜を刺激します。一方、ピコスルファートナトリウムは腸内細菌によって大腸で分解され、大腸への刺激作用を示します。
FAQ
Q. ビフィズス菌は、便秘のときに使う瀉下成分ですか?
A. この問題での分類は整腸成分です。腸内細菌のバランスを整える働きと、腸管を刺激して排便を促す瀉下成分の働きは区別して覚えます。
A. この問題での分類は整腸成分です。腸内細菌のバランスを整える働きと、腸管を刺激して排便を促す瀉下成分の働きは区別して覚えます。
Q. 「吸着」と「中和」は、どちらも胃酸に働く作用ですか?
A. 中和は胃酸の働きを弱める作用です。吸着は、腸管内の有害な物質などを成分に付着させる作用で、目的が異なります。
A. 中和は胃酸の働きを弱める作用です。吸着は、腸管内の有害な物質などを成分に付着させる作用で、目的が異なります。
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