登録販売者 2025年 北海道・東北 問31
問題文
止瀉薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 木クレオソートには、水分や電解質の分泌を抑える止瀉作用がある。
b ロペラミド塩酸塩が配合された止瀉薬は、食あたりや水あたりによる下痢の適用対象ではない。
c ベルベリン塩化物は、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用いられる。
d ビスマスを含む成分は、長期連用した場合に精神神経症状(不安、記憶力減退等)が現れたとの報告があり、1週間以上継続して使用しないこととされている。
選択肢
1:a:正、b:正、c:正、d:正(正解)
2:a:誤、b:正、c:正、d:正
3:a:正、b:誤、c:正、d:正
4:a:正、b:正、c:誤、d:正
5:a:正、b:正、c:正、d:誤
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止瀉薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
木クレオソートは腸の運動と水分・電解質の分泌を調整し、ベルベリンは抗菌作用を持ちます。
1が正解です。a〜dはすべて正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の胃腸に作用する薬にあります。
1が正解です。a〜dはすべて正しい記述です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の胃腸に作用する薬にあります。
解法ステップ
- aの「水分や電解質の分泌を抑える」は、木クレオソートの作用として押さえます。
- bは「食あたりや水あたり」がロペラミド塩酸塩の適用対象に含まれるかを確認します。手引きでは対象外です。
- cの「ベルベリン」と「抗菌作用」、dの「ビスマス」と「1週間以上継続しない」を確認します。
- すべて正しい記述の組み合わせである1を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a 正しい
木クレオソートには、過剰な腸の運動を正常化し、水分や電解質の分泌を抑える止瀉作用があります。「分泌を抑える」だけでなく、腸の運動を正常化する作用も覚えておきましょう。 -
b 正しい
ロペラミド塩酸塩が配合された止瀉薬は、食べすぎ・飲みすぎや寝冷えによる下痢に用いられます。食あたりや水あたりによる下痢は適用対象ではありません。 -
c 正しい
ベルベリンは、抗菌作用と抗炎症作用を持つ成分です。ベルベリン塩化物やタンニン酸ベルベリンは、下痢の症状を鎮める目的で用いられます。 -
d 正しい
ビスマスを含む成分は、長期連用により精神神経症状が現れたとの報告があります。そのため、1週間以上継続して使用しないこととされています。
選択肢2はaを誤り、選択肢3はbを誤り、選択肢4はcを誤り、選択肢5はdを誤りとしています。いずれも、該当する記述が正しいため、正しい組み合わせではありません。
よくある誤解
- ロペラミド塩酸塩は、下痢なら原因を問わず使えると思い込まないようにしましょう。食あたり・水あたりによる下痢は、適用対象ではありません。
- 「抗菌作用のある成分」と「細菌性の下痢で注意が必要な止瀉成分」を混同しないことが大切です。ベルベリンには抗菌作用があります。一方、収斂成分を主体とする止瀉薬は、細菌性の下痢などで安易に使用しないよう注意されています。
- ビスマス成分の「1週間以上継続しない」を、単なる使用上の目安と考えないようにしましょう。手引きに示された使用上の注意です。
補足コラム
木クレオソートは、医薬品に使用される木材を原料とするものです。石炭を原料とする石炭クレオソートは、医薬品として使用できません。名称が似ていても、原料と扱いを区別しましょう。
FAQ
Q. 下痢を止めることが、いつも望ましいとは限らないのはなぜですか?
A. 下痢は、腸管内の有害な物質を排出するために起こる防御反応でもあるためです。止瀉薬で症状を鎮めると、かえって状態が悪化することがあります。
A. 下痢は、腸管内の有害な物質を排出するために起こる防御反応でもあるためです。止瀉薬で症状を鎮めると、かえって状態が悪化することがあります。
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