登録販売者 2025年 北海道・東北 問50
問題文
抗真菌作用を有する配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a オキシコナゾール硝酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げる。
b テルビナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げる。
c ウンデシレン酸亜鉛は、患部をアルカリ性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。
d ピロールニトリンは、菌の呼吸や代謝を妨げることで、皮膚糸状菌の増殖を抑える。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:正
2:a:正、b:誤、c:正、d:正
3:a:正、b:正、c:誤、d:正(正解)
4:a:正、b:正、c:正、d:誤
5:a:正、b:正、c:正、d:正
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抗真菌成分の作用機序【登録販売者解説】
正解の理由
オキシコナゾール硝酸塩・テルビナフィン塩酸塩=細胞膜成分の産生を妨げる、ウンデシレン酸亜鉛=患部を酸性にする、ピロールニトリン=菌の呼吸や代謝を妨げる、という区別がポイントです。
正しい組合せは3です。a・b・dは正しく、cは誤りです。根拠は、試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)第3章「主な医薬品とその作用」の抗真菌成分の項目です。
解法ステップ
- a・bの「皮膚糸状菌(ひふしじょうきん)の細胞膜を構成する成分の産生を妨げる」に注目します。どちらも細胞膜に関わる作用です。
- cの「アルカリ性にする」を確認します。ウンデシレン酸亜鉛が患部を酸性にする作用と反対です。
- dの「菌の呼吸や代謝を妨げる」は、ピロールニトリンの作用と一致します。
- cだけが誤りの組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a:正
オキシコナゾール硝酸塩はイミダゾール系抗真菌成分です。皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させたりして、増殖を抑えます。 -
b:正
テルビナフィン塩酸塩も、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げ、増殖を抑える成分です。aと同じく「細胞膜に関わる成分の産生を妨げる」と覚えましょう。 -
c:誤
×「患部をアルカリ性にする」→ ○「患部を酸性にする」
ウンデシレン酸亜鉛は、患部を酸性にすることで皮膚糸状菌の発育を抑えます。「酸性」と「アルカリ性」の入れ替えが誤りです。 -
d:正
ピロールニトリンは、菌の呼吸や代謝を妨げて、皮膚糸状菌の増殖を抑えます。
組合せで見ると、選択肢1はa・c、選択肢2はb・cの正誤が正しい組合せと異なります。選択肢4はc・d、選択肢5はcの正誤が異なります。いずれも、cを正しいとしている点が誤りです。
よくある誤解
- 「アルカリ性」と「酸性」を反対にしてしまう誤りです。ウンデシレン酸亜鉛は、患部を酸性にします。
- aとbの成分名が違うため、作用も別だと思い込む誤りです。問題文のa・bはいずれも、細胞膜を構成する成分の産生を妨げる記述です。
- 菌の「細胞膜」と「呼吸・代謝」の作用を混同する誤りです。ピロールニトリンは呼吸や代謝を妨げる成分です。
補足コラム
抗真菌成分は、作用の手がかりで整理できます。
- オキシコナゾール硝酸塩、テルビナフィン塩酸塩:細胞膜を構成する成分の産生を妨げる
- ウンデシレン酸亜鉛:患部を酸性にする
- ピロールニトリン:菌の呼吸や代謝を妨げる
FAQ
Q. 「細胞膜の透過性を変化させる」と書かれていたら、どの成分の作用ですか?
A. 手引きでは、イミダゾール系抗真菌成分の作用として説明されています。オキシコナゾール硝酸塩もこの系統です。
A. 手引きでは、イミダゾール系抗真菌成分の作用として説明されています。オキシコナゾール硝酸塩もこの系統です。
Q. ピロールニトリンは単独で十分な抗真菌作用を示しますか?
A. 手引きでは、単独での抗真菌作用は弱く、他の抗真菌成分と組み合わせて配合されるとされています。
A. 手引きでは、単独での抗真菌作用は弱く、他の抗真菌成分と組み合わせて配合されるとされています。
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