登録販売者 2025年 北海道・東北 問53
問題文
口内炎及び口内炎用薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 一般用医薬品の副作用として口内炎が現れることがある。
b 口内炎は、通常であれば1~2週間で自然寛解する。
c フィトナジオンは、患部からの細菌感染防止を目的として配合されている場合がある。
d シコンは、組織修復促進や抗菌などの作用を期待して配合される。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正(正解)
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:正、d:誤
4:a:誤、b:誤、c:正、d:正
5:a:誤、b:正、c:誤、d:誤
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口内炎用薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
口内炎の自然経過は通常1~2週間、シコンは組織修復促進・抗菌、フィトナジオンは細菌感染防止の成分ではありません。
正しい組合せは1です。aは正、bは正、cは誤、dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和7年4月一部改訂)」第3章「主な医薬品とその作用」の「口内炎用薬」です。
解法ステップ
- bの「1~2週間で自然寛解」は、手引きにある口内炎の通常の経過です。bは正しいと判断できます。
- dの「シコン」と「組織修復促進・抗菌」の組合せは、手引きの記載どおりです。dも正しいと判断できます。
- cの「フィトナジオン」と「細菌感染防止」の組合せに注目します。細菌感染防止を目的に配合される成分とは異なるため、cは誤りです。
- aも正しいため、正・正・誤・正の組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
- a:正しいです。 医薬品の副作用として口内炎が生じる場合があります。口内炎が起きたとき、医薬品が原因となる可能性もあることを押さえましょう。
- b:正しいです。 口内炎は、通常であれば1~2週間で自然寛解します。自然寛解とは、通常の経過の中で症状が落ち着くことです。
- c:誤りです。
×(フィトナジオン)→ ○(セチルピリジニウム塩化物、クロルヘキシジン塩酸塩、アクリノール、ポビドンヨード等)
フィトナジオン(ビタミンK1)は、血液の凝固機能を正常に保つ働きがある成分です。患部からの細菌感染防止を目的に配合される成分として、手引きに挙げられているものではありません。 - d:正しいです。 シコンは、組織修復促進や抗菌などの作用を期待して用いられる生薬です。
組合せも確認しましょう。選択肢2はb・c・dの正誤が異なり、選択肢3はc・d、選択肢4はa・b・c、選択肢5はa・dの正誤が異なります。したがって、記述の正誤が一致するのは1です。
よくある誤解
- 「細菌感染を防ぐ成分」と「血液の凝固を助ける成分」を混同しないようにしましょう。フィトナジオンは、ここでは細菌感染防止の成分ではありません。
- 成分名だけで正誤を決めず、「どの成分が、どの目的で配合されるか」の組合せを確認しましょう。
- 「自然寛解する」は「必ず1~2週間で治る」という意味ではありません。手引きの記述は「通常であれば」です。
補足コラム
口内炎用薬の成分は、目的ごとに整理すると見分けやすくなります。
- 抗炎症成分:グリチルリチン酸二カリウム、グリチルレチン酸など
- 組織修復を促す成分:アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)
- 患部からの細菌感染を防ぐ成分:セチルピリジニウム塩化物、クロルヘキシジン塩酸塩、アクリノール、ポビドンヨードなど
- 生薬成分:シコン(組織修復促進、抗菌など)
「成分名」だけでなく「目的」とセットで覚えるのがポイントです。
FAQ
口内炎が長引く場合も、通常の自然経過と考えてよいですか?
通常は1~2週間で自然寛解しますが、長期間症状が続く場合は、口腔粘膜(こうくうねんまく)に生じた腫瘍などの可能性も考えられるため、医療機関を受診するなどの対応が必要とされています。
通常は1~2週間で自然寛解しますが、長期間症状が続く場合は、口腔粘膜(こうくうねんまく)に生じた腫瘍などの可能性も考えられるため、医療機関を受診するなどの対応が必要とされています。
関連キーワード: 口内炎用薬、フィトナジオン、シコン、細菌感染防止、組織修復促進

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