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登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問71


問題文

脳や神経系の働きに関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 視床下部は、自律神経系、ホルモン分泌等の様々な調節機能を担っている。 b 脳の血管は、末梢の血管に比べて物質の透過に関する選択性が低く、タンパク質などの大分子やイオン化した物質は、血液中から脳の組織へ移行しやすい。 c 脳は脊髄と、延髄でつながっており、脊髄には、心臓中枢や呼吸中枢等がある。 d 末梢神経系は、体性神経系と自律神経系に分類される。

選択肢

1:a:正、b:正、c:誤、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:誤、b:正、c:正、d:正
4:a:正、b:誤、c:誤、d:正(正解)
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正

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脳と神経系の構造【登録販売者解説】

正解の理由

視床下部は調節を担い、脳の血管は物質を選択的に通し、心臓・呼吸中枢は延髄にあります。
正しい組合せは 4 で、a・dが正しく、b・cが誤りです。根拠は「試験問題の作成に関する手引き」第2章「人体の働きと医薬品」の「脳や神経系の働き」です。

解法ステップ

  1. aでは「視床下部」と「自律神経系・ホルモン分泌の調節」の組合せを確認します。
  2. bでは「選択性が低い」という表現に注目します。手引きの説明と反対になっています。
  3. cでは「心臓中枢や呼吸中枢」の場所を確認します。脊髄ではなく、延髄(えんずい)にあります。
  4. dは末梢神経系の分類を確認し、合う組合せを選びます。

選択肢別の誤答解説

  • a:正しいです。 視床下部(ししょうかぶ)など、脳の下部には自律神経系やホルモン分泌などを調節する部位があります。
  • b:誤りです。 ×「選択性が低く」→ ○「選択性が高く」です。脳の血管は、タンパク質などの大きな物質や、イオン化した物質が血液中から脳の組織へ移行しにくいように働きます。
  • c:誤りです。 ×「脊髄には、心臓中枢や呼吸中枢等がある」→ ○「延髄には、心臓中枢や呼吸中枢等がある」です。脳は延髄を通じて脊髄とつながっています。
  • d:正しいです。 末梢神経系は、体性神経系と自律神経系に分類されます。
組合せを照らすと、1はb・d、2はc・d、3はa・b・c、5はa・bの正誤が合いません。a・dが正しく、b・cが誤りとなるのは 4 です。

よくある誤解

  • 「選択性が低い」を見落とす:脳の血管は、末梢の血管より物質を通しやすいのではなく、通す物質を選ぶ性質が高いです。
  • 脳と脊髄をつなぐ場所と、中枢の場所を混同する:脳は延髄で脊髄とつながります。心臓中枢や呼吸中枢がある場所も延髄です。
  • 中枢神経系と末梢神経系の分類を混同する:体性神経系と自律神経系に分かれるのは、末梢神経系です。

補足コラム

脳の毛細血管が、血液中の成分の変化から脳の組織を守る働きを、血液脳関門(けつえきのうかんもん)といいます。小児ではこの関門が未発達なため、血液中に移行した医薬品の成分が脳の組織に達しやすいとされています。

FAQ

Q. 血液脳関門は、脳のどの部分の働きですか?
A. 脳の毛細血管が担う働きです。脳の組織を、血液中の成分の変動から守るように働きます。

関連キーワード: 視床下部、延髄、末梢神経系、血液脳関門
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