戦国登販登録販売者試験 過去問
過去問・解説試験概要お問い合わせ料金プラン

登録販売者 2025年 奈良・関西広域連合・福井 問72


問題文

薬が働く仕組みに関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a 全身作用を目的とする医薬品では、その有効成分が吸収されて、循環血液中に移行することが不可欠である。 b 有効成分が吸収されるにつれて、その血中濃度は上昇し、ある最小有効濃度(閾値)を超えたときに生体の反応としての薬効が現れる。 c 有効成分の血中濃度は、ある時点でピーク(最高血中濃度)に達し、その後は低下していくが、これは代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るためである。 d 舌下錠は、有効成分を舌下で溶解させる剤形で、薬効を期待する部位は口の中や喉である。

選択肢

1:a:正、b:誤、c:正、d:正
2:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
3:a:正、b:正、c:誤、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:正、d:正

🔒 解説は解答すると表示されます

薬の血中濃度と剤形【登録販売者解説】

正解の理由

全身作用は血中濃度で考え、舌下錠は口の中で局所作用を期待する薬とは区別します。
該当するのは 2 です。記述は、a・b・cが正しく、dが誤りです。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」(令和7年4月一部改訂)第2章「人体の働きと医薬品」の、血中濃度と剤形に関する項目です。

解法ステップ

  1. aは「全身作用を目的とする医薬品」と「循環血液中に移行することが不可欠」という組合せに注目します。
  2. bは「吸収されるにつれて血中濃度が上昇」と「最小有効濃度(閾値(いきち))を超えると薬効が現れる」が正しい流れか確認します。
  3. cは、ピーク後に血中濃度が低下する理由として「代謝・排泄」と「吸収・分布」のどちらの速度が上回るかを見ます。
  4. dは、舌下錠を「口の中や喉で薬効を期待する剤形」としている点を確認します。口の中で溶かす剤形でも、薬効を期待する部位が口の中とは限りません。

選択肢別の誤答解説

記述ごとの確認

  • a 正しい
    全身作用を目的とする医薬品では、有効成分が吸収され、循環血液中に移行することが必要です。血液に乗って全身の組織や器官へ運ばれ、作用します。
  • b 正しい
    有効成分が吸収されると血中濃度は上昇します。一定の濃度である最小有効濃度を超えると、薬効が現れます。血中濃度は、薬効を考える目安になります。
  • c 正しい
    血中濃度はピークに達した後、低下していきます。これは、代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回るためです。
  • d 誤り
    ×(舌下錠の薬効を期待する部位は口の中や喉)→ ○(舌下錠は有効成分を口腔粘膜から吸収させる)
    舌下錠は舌の下で溶かし、有効成分を口腔粘膜から吸収させます。口の中や喉で薬効を期待するものが多いのは、トローチ剤やドロップ剤です。

組合せの確認

  • 選択肢1は、a正・b誤・c正・d正の組合せです。bとdが照合結果と異なります。
  • 選択肢3は、a正・b正・c誤・d誤の組合せです。cが照合結果と異なります。
  • 選択肢4は、a誤・b正・c誤・d正の組合せです。a・c・dが照合結果と異なります。
  • 選択肢5は、a誤・b誤・c正・d正の組合せです。a・b・dが照合結果と異なります。

よくある誤解

  • 「口の中で溶かす薬は、口の中に作用する」と考える
    舌下錠は口の中で溶けますが、有効成分は口腔粘膜から吸収され、全身作用を現します。
  • 「血中濃度がピークになった後は、吸収が止まるから低下する」と考える
    問われている理由は、代謝・排泄の速度が吸収・分布の速度を上回ることです。
  • 最小有効濃度を超える前から薬効が現れると考える
    手引きでは、最小有効濃度を超えたときに薬効が現れるとされています。

補足コラム

手引きでは、口腔用錠剤を次のように区別しています。
  • トローチ剤・ドロップ剤:口の中で徐々に溶かして使用し、口の中や喉で薬効を期待するものが多いです。
  • 舌下錠:舌下で溶かし、有効成分を口腔粘膜から吸収させます。
また、全身作用を目的とする医薬品の多くは、血中濃度が最小有効濃度と、毒性が現れる濃度域との間に保たれるよう、使用量や使用間隔が定められています。

FAQ

なぜ血中濃度を薬の作用の目安にするのですか?
器官や組織の中にある有効成分の量を直接調べるのは容易でないためです。血中濃度を目安として、作用部位にどの程度の成分が分布しているかを考えます。
舌下錠の成分は、なぜ肝臓を先に通らずに全身へ運ばれるのですか?
口腔粘膜から吸収された成分は、肝臓を経由せずに心臓へ至る静脈を通るため、初めに肝臓で代謝を受けることなく全身に分布します。

関連キーワード: 血中濃度、最小有効濃度、全身作用、局所作用、舌下錠、口腔粘膜
← 前の問題へこの年度をクイズで解く次の問題へ →
戦国登販クイズ機能

\ せっかくなら /

登録販売者を
クイズ形式で学習しませんか?

クイズ画面へ遷移する→

すぐに利用可能!

©︎2026 登録販売者試験 過去問学習サイト

このサイトについてブログプライバシーポリシー利用規約特商法表記開発者について