登録販売者 2026年 北海道・東北 問33
問題文
止瀉成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a タンニン酸アルブミンは、鶏卵にアレルギーがある人では使用を避ける。
b 便秘を避けなければならない肛門疾患がある人では、ロペラミド塩酸塩の使用を避けるべきである。
c 細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として、タンニン酸ベルベリンが用いられる。
d 木クレオソートは、過剰な腸管の蠕動運動を正常化する。
選択肢
1:a:誤、b:正、c:正、d:正(正解)
2:a:正、b:正、c:誤、d:誤
3:a:正、b:誤、c:正、d:誤
4:a:誤、b:正、c:誤、d:正
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:誤
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止瀉成分の作用と注意【登録販売者解説】
正解の理由
タンニン酸アルブミンは牛乳アレルギーに注意、ロペラミド塩酸塩は便秘を避ける必要がある肛門疾患では使用を避けます。
正しい組み合わせは1です。aは誤、b・c・dは正です。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の止瀉成分に関する記載です。
解法ステップ
- aの「鶏卵」と、タンニン酸アルブミンの原材料を照らします。注意対象のアレルギーが合っているかを確認します。
- bは、ロペラミド塩酸塩で便秘が起こることがある点と、肛門疾患がある人への注意を結びつけます。
- cはタンニン酸ベルベリンを構成する成分、dは木クレオソートの腸管への作用を確認します。
- aだけが誤りなので、選択肢を絞ります。
選択肢別の誤答解説
a 誤
× 鶏卵にアレルギーがある人 → ○ 牛乳にアレルギーがある人
タンニン酸アルブミンに含まれるアルブミンは、牛乳に含まれるタンパク質のカゼインから精製されます。そのため、使用を避ける必要があるのは牛乳にアレルギーがある人です。
b 正
ロペラミド塩酸塩は腸管の運動を低下させる作用があり、便秘が現れることがあります。便秘を避けなければならない肛門疾患がある人では、使用を避けるべきとされています。
c 正
タンニン酸ベルベリンは、タンニン酸の収斂作用と、ベルベリンの抗菌作用を持つ化合物です。消化管内でそれぞれの成分に分かれ、止瀉に働くことが期待されています。
d 正
木クレオソートには、過剰な腸管の蠕動(ぜんどう)運動を正常化し、水分や電解質の分泌も抑える作用があります。
組み合わせの確認
- 選択肢2は、aを正、c・dを誤としており、a・c・dが異なります。
- 選択肢3は、aを正、b・dを誤としており、a・b・dが異なります。
- 選択肢4は、cを誤としており、cが異なります。
- 選択肢5は、b・c・dを誤としており、b・c・dが異なります。
よくある誤解
- 「卵」という字から鶏卵アレルギーを連想しがちですが、タンニン酸アルブミンの注意対象は牛乳アレルギーです。
- タンニン酸アルブミンとタンニン酸ベルベリンは、どちらも「タンニン酸」を含みますが、アレルギーに関する注意と、ベルベリンの抗菌作用は別の論点です。
- 木クレオソートの作用を「腸の動きを止める」と単純化しないようにしましょう。手引きの表現は、過剰な運動を「正常化する」です。
補足コラム
タンニン酸ベルベリンでは、タンニン酸の収斂作用とベルベリンの抗菌作用がポイントです。一方、収斂成分を主体とする止瀉薬は、細菌性の下痢や食中毒のときに腸の運動を鎮めると、かえって状態を悪化させるおそれがあるとされています。成分ごとの説明と、止瀉薬全体に関する注意を混同しないようにしましょう。
FAQ
Q. 木クレオソートは、石炭を原料とするクレオソートと同じですか?
A. 医薬品として使用されるのは木材を原料とする木クレオソートです。石炭を原料とする石炭クレオソートは、医薬品として使用できません。
A. 医薬品として使用されるのは木材を原料とする木クレオソートです。石炭を原料とする石炭クレオソートは、医薬品として使用できません。
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