登録販売者 2026年 北海道・東北 問34
問題文
消化管の運動に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。なお、2箇所の( a )内はどちらも同じ字句が入る。
消化管の運動は( a )の刺激によって亢進する。( b )は、( a )の伝達物質である( c )と受容体の反応を妨げることで、その働きを抑える。
選択肢
1:交感神経系 抗ヒスタミン成分 アドレナリン
2:副交感神経系 抗コリン成分 アセチルコリン(正解)
3:交感神経系 抗コリン成分 アセチルコリン
4:副交感神経系 抗ヒスタミン成分 ヒスタミン
5:副交感神経系 抗コリン成分 アドレナリン
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消化管運動と抗コリン成分【登録販売者解説】
正解の理由
副交感神経系は消化管の運動を亢進させ、抗コリン成分はアセチルコリンの働きを抑えます。
したがって、空欄は a=副交感神経系、b=抗コリン成分、c=アセチルコリン となり、2が正解です。手引きでは、第3章「主な医薬品とその作用」の「胃腸鎮痛鎮痙薬」に関する項目で説明されています。根拠となるのは、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月一部改訂)」です。
解法ステップ
- 「消化管の運動が亢進する神経」に注目します。手引きでは、副交感神経系の刺激によって亢進するとされています。
- 「伝達物質と受容体の反応を妨げる成分」を見ます。アセチルコリンの働きを抑える成分は、抗コリン成分です。
- aは副交感神経系、cはその伝達物質であるアセチルコリンです。選択肢の中で、aが副交感神経系、cがアセチルコリンとなっているものを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
1:交感神経系/抗ヒスタミン成分/アドレナリン
aが誤りです。消化管の運動を亢進させるのは、副交感神経系の刺激です。また、抗ヒスタミン成分はヒスタミンの働きを抑える成分で、アセチルコリンの働きを抑える成分ではありません。 -
2 副交感神経系/抗コリン成分/アセチルコリン
3つの語句がすべて合っています。副交感神経系の伝達物質であるアセチルコリンの働きを、抗コリン成分が抑えます。 -
3:交感神経系/抗コリン成分/アセチルコリン
bとcは合っていますが、aが誤りです。消化管の運動を亢進させるのは交感神経系ではなく、副交感神経系です。 -
4:副交感神経系/抗ヒスタミン成分/ヒスタミン
aは合っていますが、bとcが誤りです。副交感神経系の伝達物質はヒスタミンではなくアセチルコリンです。その働きを抑える成分も、抗ヒスタミン成分ではなく抗コリン成分です。 -
5:副交感神経系/抗コリン成分/アドレナリン
aとbは合っていますが、cが誤りです。副交感神経系の伝達物質はアドレナリンではなく、アセチルコリンです。
よくある誤解
-
「交感神経系も自律神経だから、消化管の運動を亢進させる」と考える
自律神経系には交感神経系と副交感神経系がありますが、この問題で問われている消化管運動の亢進は副交感神経系の働きです。 -
「抗コリン成分」と「抗ヒスタミン成分」を混同する
抗コリン成分はアセチルコリンの働きを抑え、抗ヒスタミン成分はヒスタミンの働きを抑えます。名前と対応する物質をセットで覚えましょう。 -
選択肢の一部だけで判断する
2と5は、aとbが同じです。最後のcまで確認しないと、アセチルコリンとアドレナリンの取り違えを見落とします。
補足コラム
副交感神経系は、消化管の運動だけでなく胃液の分泌も亢進させます。そのため、胃液分泌を抑える目的で、アセチルコリンの働きを抑える成分が用いられることがあります。消化管の運動と胃液分泌の両方で、「副交感神経系の刺激によって亢進する」と整理しておくと関連づけて覚えられます。
FAQ
Q. 抗コリン成分は、消化管の運動をどのように抑えるのですか?
A. 副交感神経系の伝達物質であるアセチルコリンが受容体に働きかけるのを妨げ、消化管の緊張を低下させます。
A. 副交感神経系の伝達物質であるアセチルコリンが受容体に働きかけるのを妨げ、消化管の緊張を低下させます。
Q. 「抗コリン」の「コリン」は、この問題では何を指しますか?
A. アセチルコリンを指します。抗コリン成分は、アセチルコリンの働きを抑える成分です。
A. アセチルコリンを指します。抗コリン成分は、アセチルコリンの働きを抑える成分です。
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