登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問30
問題文
乗物酔い防止薬の配合成分とその作用との関係について、正しいものの組合せを選べ。
配合成分 作用
a アミノ安息香酸エチル 脳に軽い興奮を起こさせて、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させる。
b クロルフェニラミンマレイン酸塩 延髄にある嘔吐中枢への刺激や内耳の前庭における自律神経反射を抑える。
c スコポラミン臭化水素酸塩水和物 中枢に作用して自律神経系の混乱を軽減させるとともに、末梢では消化管の緊張を低下させる。
d ジプロフィリン 胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげる。
選択肢
1:(a、b)
2:(a、c)
3:(b、c)(正解)
4:(b、d)
5:(c、d)
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乗物酔い防止薬の成分作用【登録販売者解説】
正解の理由
アミノ安息香酸エチルは局所麻酔成分、ジプロフィリンは脳を軽く興奮させるキサンチン系成分です。
正しい組合せは3(b、c)です。bは正しく、cも正しい記述です。aとdは、それぞれ別の成分の作用と入れ替わっています。
正しい組合せは3(b、c)です。bは正しく、cも正しい記述です。aとdは、それぞれ別の成分の作用と入れ替わっています。
根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の乗物酔い防止薬に関する項目です。
解法ステップ
- 成分名と作用の組合せに注目します。アミノ安息香酸エチルとジプロフィリンは、どちらも作用が入れ替わりやすい成分です。
- アミノ安息香酸エチルは「胃粘膜への麻酔作用」、ジプロフィリンは「脳に軽い興奮を起こす作用」と照らします。このため、aとdは誤りです。
- bのクロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分、cのスコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン成分です。それぞれの作用が記述と合うか確認します。
- bとcを含む組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
-
a
×「アミノ安息香酸エチル=脳に軽い興奮」→ ○「アミノ安息香酸エチル=局所麻酔成分」
局所麻酔成分は、胃粘膜への麻酔作用で嘔吐刺激を和らげます。「脳に軽い興奮を起こして、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減する」のは、ジプロフィリンなどのキサンチン系成分の作用です。 -
b
正しい記述です。クロルフェニラミンマレイン酸塩は抗ヒスタミン成分です。延髄(えんずい)にある嘔吐中枢(おうとちゅうすう)への刺激や、内耳の前庭(ぜんてい)における自律神経反射を抑えます。 -
c
正しい記述です。スコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン成分です。中枢では自律神経系の混乱を軽減し、末梢(まっしょう)では消化管の緊張を低下させます。 -
d
×「ジプロフィリン=胃粘膜への麻酔作用」→ ○「ジプロフィリン=中枢神経系を興奮させるキサンチン系成分」
胃粘膜への麻酔作用で嘔吐刺激を和らげるのは、アミノ安息香酸エチルのような局所麻酔成分です。
組合せも確認しましょう。選択肢1(a、b)と選択肢2(a、c)は、どちらも誤りのaを含みます。選択肢4(b、d)と選択肢5(c、d)は、どちらも誤りのdを含みます。正しいbとcを組み合わせているのは3です。
よくある誤解
- 「めまいを軽減する作用」と「嘔吐刺激を和らげる作用」を、成分名と結びつけずに覚えると、aとdの入れ替えに気づきにくくなります。
- 抗ヒスタミン成分と抗コリン成分は名前が似ていませんが、どちらも乗物酔いによる吐きけなどの防止・緩和に関わります。成分名だけでなく、それぞれの作用も確認しましょう。
補足コラム
乗物酔い防止薬では、成分の分類と作用をセットで整理すると見分けやすくなります。
- 抗ヒスタミン成分:嘔吐中枢への刺激や、内耳の前庭での自律神経反射を抑えます。
- 抗コリン成分:中枢で自律神経系の混乱を軽減し、末梢で消化管の緊張を低下させます。
- キサンチン系成分:脳に軽い興奮を起こし、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減します。
- 局所麻酔成分:胃粘膜への麻酔作用で嘔吐刺激を和らげます。
FAQ
Q. カフェインなどが入っていれば、乗物酔い防止薬による眠気はなくなりますか?
A. いいえ。カフェインが配合されていても、抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、鎮静成分による眠気が解消されるわけではありません。
A. いいえ。カフェインが配合されていても、抗めまい成分、抗ヒスタミン成分、抗コリン成分、鎮静成分による眠気が解消されるわけではありません。
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