戦国登販登録販売者試験 過去問
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登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問40


問題文

貧血及び貧血用薬(鉄製剤)の配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a コバルトは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。 b 鉄製剤の服用前と比べて服用後に便が黒くなった場合は、重大な副作用が疑われるため、直ちに服用を中止する。 c 鉄製剤は、消化器系への副作用を軽減するために食前に服用することが望ましい。 d 鉄製剤は、貧血症状がみられる以前から予防的に使用することが適切である。

選択肢

1:a:誤、b:正、c:正、d:誤
2:a:正、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:誤、d:正
4:a:正、b:誤、c:誤、d:誤(正解)
5:a:誤、b:誤、c:誤、d:誤

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鉄製剤の配合成分と服用上の注意【登録販売者解説】

正解の理由

コバルトはビタミンB12の構成成分であり、鉄製剤は食後に服用することで消化器系への負担を軽減します。
正しい組合せは4です。aは正しく、b・c・dは誤りです。根拠は『試験問題の作成に関する手引き』第3章「主な医薬品とその作用」の貧血用薬(鉄製剤)です。

解法ステップ

  1. aの「硫酸コバルト」と「ビタミンB12の構成成分」に注目します。どちらも正しい記述です。
  2. bは「便が黒くなったら直ちに中止」という判断が適切か確認します。鉄製剤の服用で便が黒くなることがあり、それだけで重大な副作用とは判断できません。
  3. cは「消化器系への副作用を軽減するには食前」とありますが、手引きでは食後が望ましいとされています。
  4. dの「貧血症状が出る前から予防的に使用する」は適当ではありません。a正・b誤・c誤・d誤の組合せを選びます。

選択肢別の誤答解説

  • a 正しい
    コバルトは、赤血球ができる過程で必要なビタミンB12の構成成分です。骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸コバルトが配合される場合があります。
  • b 誤り
    鉄製剤の服用によって便が黒くなることがあります。便の色が黒くなったというだけで、重大な副作用を疑って直ちに服用を中止するとする記述は誤りです。
  • c 誤り
    ×「消化器系への副作用を軽減するために食前」→ ○「消化器系への副作用を軽減するために食後」
    鉄分は空腹時のほうが吸収されやすいとされますが、胃腸への負担を軽くするには食後の服用が望ましいとされています。
  • d 誤り
    鉄製剤を、貧血症状が現れる前から予防的に使用することは適当ではありません。鉄製剤は、鉄欠乏性貧血に対して不足した鉄分を補う薬です。
組合せの照合
  • 1:aを誤、bを正、cを正としており、a・b・cが正しい組合せと異なります。
  • 2:cを正としていますが、cは誤りです。
  • 3:bを正、dを正としていますが、どちらも誤りです。
  • 5:aを誤としていますが、aは正しい記述です。

よくある誤解

  • 「吸収がよい飲み方」と「胃腸に負担が少ない飲み方」を混同する
    空腹時は鉄分が吸収されやすい一方、消化器系への副作用を軽減するには食後が望ましいとされます。
  • 便の黒色化を、すぐに重大な副作用と決めつける
    鉄製剤の服用に伴って起こることがある変化です。「黒くなったら直ちに中止」と断定している点がひっかけです。
  • 「予防的」という言葉から、早めに使用するのがよいと思い込む
    手引きでは、貧血症状が現れる以前から鉄製剤を予防的に使用することは適当でないとされています。

補足コラム

鉄製剤の吸収に関わる成分や飲食物も、あわせて整理しましょう。
  • ビタミンC:消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つ目的で配合されることがあります。
  • タンニン酸を含む飲食物:緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿などは、鉄の吸収を妨げることがあります。手引きでは、鉄製剤の服用前後30分は摂取を控えるとされています。

FAQ

鉄製剤は、複数の製品を一緒に使ってもよいですか?
複数の貧血用薬を併用すると、鉄分の過剰摂取につながり、胃腸障害や便秘などが起こりやすくなるとされています。

関連キーワード: 鉄製剤、コバルト、ビタミンB12、鉄欠乏性貧血、食後服用、鉄の吸収
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