登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問42
問題文
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを選べ。
体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされる。
選択肢
1:牛車腎気丸
2:猪苓湯(正解)
3:六味丸
4:乙字湯
5:苓 桂朮甘湯
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猪苓湯の排尿症状への適応【登録販売者解説】
正解の理由
ひと言まとめ:猪苓湯(ちょれいとう)=体力に関わらず使え、排尿困難・排尿痛・残尿感・頻尿・むくみに適する処方です。
該当するのは2の猪苓湯です。記述にある「体力に関わらず」「ときに口が渇く」「排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみ」という特徴が一致します。根拠は、厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」第3章「主な医薬品とその作用」の漢方処方製剤の項目です。
解法ステップ
- まず「体力に関わらず」に注目します。体力の区分が幅広い処方を探す手がかりです。
- 次に「排尿困難・排尿痛・残尿感・頻尿・むくみ」と、排尿に関する症状が並んでいる点を見ます。
- 「ときに口が渇く」も含め、これらの特徴がそろう処方を選びます。該当するのが2の猪苓湯です。
選択肢別の誤答解説
-
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)
手引きでは、体力中等度以下で、疲れやすく、四肢が冷えやすい人などが目安とされています。設問の「体力に関わらず」という区分とは異なります。 -
猪苓湯
体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇く場合の排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適するとされます。設問の記述に一致します。 -
六味丸(ろくみがん)
体力中等度以下で、疲れやすく、尿量の減少または多尿があり、ときに手足のほてりや口渇がある場合などが目安です。猪苓湯とは体力の区分や症状の示し方が異なります。 -
乙字湯(おつじとう)
漢方処方製剤の一つですが、設問にある「体力に関わらず、排尿異常とときに口渇がある場合」という特徴には当たりません。 -
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
漢方処方製剤の一つですが、設問の排尿症状と口渇を組み合わせた記述に当たる処方ではありません。処方名の一部が似ていても、適応の特徴で区別しましょう。
よくある誤解
- 「排尿困難」だけを見て選ぶと、複数の処方が候補に見えることがあります。体力の区分や、排尿痛・残尿感・頻尿・むくみまで合わせて判断しましょう。
- 「体力に関わらず」は、体力の区分が幅広いという意味です。「誰にでも必ず適する」という意味ではありません。
- 六味丸にも口渇が記載されています。口渇だけで決めず、「体力中等度以下」「尿量減少または多尿」「手足のほてり」といった組み合わせも確認します。
補足コラム
排尿症状に関係する処方でも、症状の組み合わせで区別できます。たとえば、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)は、体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがある場合の排尿痛、残尿感、尿の濁り、頻尿などに適するとされます。
「体力に関わらず、排尿異常、ときに口渇」が猪苓湯、「体力中等度以上、下腹部の熱感や痛み」が竜胆瀉肝湯、と特徴を組み合わせて覚えましょう。
「体力に関わらず、排尿異常、ときに口渇」が猪苓湯、「体力中等度以上、下腹部の熱感や痛み」が竜胆瀉肝湯、と特徴を組み合わせて覚えましょう。
FAQ
「体力に関わらず」と書かれていれば、体質や症状を考えずに選べますか?
いいえ。体力の区分だけでなく、処方ごとの症状の特徴も確認して選ぶことが大切です。漢方処方製剤は、体質や症状に合わないと適切でない場合があります。
いいえ。体力の区分だけでなく、処方ごとの症状の特徴も確認して選ぶことが大切です。漢方処方製剤は、体質や症状に合わないと適切でない場合があります。
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