登録販売者 2026年 奈良・関西広域連合・福井 問50
問題文
次の成分の一般用医薬品の外用鎮痛消炎薬(貼付剤)に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
100g中:
成分 分量
サリチル酸グリコール 2.0 g
グリチルレチン酸 0.05 g
トウガラシエキス 0.02 g
トコフェロール酢酸エステル 0.3 g
a サリチル酸グリコールは、局所刺激により患部の血行を促し、また、末梢の知覚神経に軽い麻痺を起こすことにより、鎮痛作用をもたらす。
b トウガラシ(トウガラシエキス)は、皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促すことを期待して配合されている。
c トコフェロール酢酸エステルは、患部局所の血行を促す目的で配合されている。
d 本剤は、打撲や捻挫などの急性の腫れや熱感を伴う症状に適している。
選択肢
1:a:正、b:正、c:誤、d:正
2:a:誤、b:誤、c:正、d:誤
3:a:正、b:正、c:正、d:誤(正解)
4:a:正、b:誤、c:正、d:誤
5:a:誤、b:正、c:誤、d:正
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外用鎮痛消炎薬の配合成分【登録販売者解説】
正解の理由
サリチル酸グリコールは局所刺激による鎮痛、トウガラシエキスは温感刺激、トコフェロール酢酸エステルは血行促進、急な腫れや熱感には冷感刺激成分が目印です。
正しい組合せは3です。記述は、a:正、b:正、c:正、d:誤です。根拠は『試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月一部改訂)』第3章「主な医薬品とその作用」の外用鎮痛消炎薬に関する項目です。
解法ステップ
- 成分名から作用を見分けます。サリチル酸グリコールは局所刺激による鎮痛、トウガラシエキスは温感刺激、トコフェロール酢酸エステルは血行促進です。
- a〜cは、それぞれの成分の作用と記述が合っているかを確認します。
- dは「急性の腫れや熱感」に注目します。この症状に適するのは冷感刺激成分配合の外用鎮痛薬です。
- a・b・cが正しく、dが誤りの組合せを選びます。
選択肢別の誤答解説
- a:正しい記述です。 サリチル酸グリコールは、局所刺激によって患部の血行を促します。また、末梢の知覚神経に軽い麻痺(感覚を鈍らせること)を起こし、鎮痛作用をもたらすとされています。
- b:正しい記述です。 トウガラシエキスは皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促すことを期待して配合されます。
- c:正しい記述です。 トコフェロール酢酸エステルはビタミンEの成分で、患部局所の血行を促す目的で用いられます。
- d:誤った記述です。 × 急性の腫れや熱感を伴う症状には本剤が適している → ○ 冷感刺激成分が配合された外用鎮痛薬が適する
この問題の配合成分には、温感刺激を与えるトウガラシエキスが含まれています。急性の腫れや熱感には、冷感刺激成分が配合された外用鎮痛薬が適するとされています。
選択肢の組合せ確認
- 選択肢1は、cを誤、dを正としています。実際はcが正、dが誤なので一致しません。
- 選択肢2は、aとbを誤としています。実際はaもbも正なので一致しません。
- 選択肢4は、bを誤としています。実際はbが正なので一致しません。
- 選択肢5は、aとcを誤、dを正としています。実際はaとcが正、dが誤なので一致しません。
よくある誤解
- 「血行を促す」という共通点から、温感刺激成分と冷感刺激成分を同じものとして扱わないようにしましょう。急な腫れや熱感には、冷感刺激成分が目印です。
- トコフェロール酢酸エステルは、トコフェロールという名前から作用を推測するのではなく、「ビタミンE」「血行促進成分」と結びつけて覚えます。
- dのように症状への適否を問う記述では、「血行を促す」という作用だけで判断せず、急性の腫れや熱感に適する成分の種類を確認しましょう。
補足コラム
冷感刺激成分には、メントール、カンフル、ハッカ油、ユーカリ油などがあります。皮膚に冷感刺激を与え、患部の血行を促す作用や、知覚神経を麻痺させることによる鎮痛作用が期待されます。
一方、トウガラシエキスなどの温感刺激成分は、皮膚に温感刺激を与えて患部の血行を促します。「急性の腫れ・熱感なら冷感刺激」という対比を押さえましょう。
FAQ
グリチルレチン酸は、主にどのような成分ですか?
比較的緩和な抗炎症作用を示す成分です。鎮痛成分や血行促進成分とは、役割を分けて覚えましょう。
比較的緩和な抗炎症作用を示す成分です。鎮痛成分や血行促進成分とは、役割を分けて覚えましょう。
関連キーワード: サリチル酸グリコール、トウガラシエキス、トコフェロール酢酸エステル、冷感刺激成分、温感刺激成分、血行促進成分

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