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応用情報技術者 2009年 春期 午前251


問題文

図のプロジェクトの日程計画において、プロジェクトの所要日数は何日か。
応用情報技術者 2009年 春期 午前2 問51の問題画像

選択肢

40
45
50
55(正解)

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プロジェクト所要日数【午前2解説】

正解の理由

図の作業とダミー(破線)の依存関係を正しく考慮すると、プロジェクトのクリティカルパスは左端→A→D→F→Hの経路となり、その合計所要日数が最長になります。このため回答は(55日)です。
(ポイント)ダミー矢印は所要日数を加えないが「順序(開始可否)」に影響するため、ノードの開始時刻を決める際に必ず考慮する必要があります。

解法ステップ

  1. ノード(作業終了時点)の「最早開始時刻(ES)/最早終了時刻(EF)」を順に求める。ダミーは所要日数0として、依存関係だけ反映する。
  2. 各実線作業の所要日数を足し、ノードごとの到達時刻を計算する。
  3. 終点に到達する各経路の合計を比較し、最長(クリティカルパス)を採る。
以下は各ノードの最早終了時刻(単位:日)の計算手順(図中の所要日数を使用):
  • 出発点: 時刻 0
  • A(出発→中段左): 0 + 10 = 10 → 中段左到達時刻 = 10
  • C(中段左→上段): 10 + 10 = 20 → 上段到達時刻 = 20
  • D(中段左→中段中央): 10 + 15 = 25 → 中段中央への入力の一つは25
  • (上段→中段中央のダミー): 上段の到達時刻 20 により、もう一方の入力は 20(ダミーは時間0)
  • 中段中央は両方の入力完了後に作業開始 → M の開始時刻 = max(25,20) = 25
  • F(中段中央→中段右): 25 + 15 = 40 → 中段右への入力の一つは 40
  • E(上段→中段右): 上段 20 + 20 = 40 → 中段右への入力の一つは 40
  • 下段(出発→下段は B=5 だが、同時に中段左からのダミーを受けるため実際の開始は中段左到達後):
    • B 単独なら 0+5=5 だが、ダミー(中段左→下段)が中段左到達時刻 10 を要求するため、下段開始は max(5,10)=10
    • G(下段→中段右): 10 + 25 = 35 → 中段右への入力の一つは 35
  • 中段右は全入力(E:40、F:40、G:35)がそろうまで待つ → 中段右到達時刻 = max(40,40,35) = 40
  • H(中段右→終点): 40 + 15 = 55 → 終点到達時刻 = 55
以上より、終点到達は 55日であり、最長経路は A(10)→D(15)→F(15)→H(15) の連続(合計 55)となります。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 40
    • 40日は下段経路(B→G→H)を単独で追った場合に出る値(B=5→ただしダミー待ちで実際は開始遅延する)や、一部の作業を並列可能と誤認した場合に得られやすい数字です。しかし上段・中段の連鎖が存在するため最長ではありません。
  • イ: 45
    • 45日は下段経路の終了に H(10) を加えた誤計算などから生じることがあります(下段終了35 + H=10 = 45)。ただし中段中央→中段右へ至る経路が 40 を生むため、45 は最長になりません。
  • ウ: 50
    • 50日は「上段経路(A→C→E→H)=10+10+20+10」と「中段経路(A→D→F→H)=10+15+15+10」を同一視して 10 を H に採った場合に導出されます。先の誤りは H の所要日数を誤認(ここでは H=15)していること、またはダミーによる待ちを考慮しきれていないことが原因です。
  • エ: 55
    • 正しくダミー依存と全入力の到着待ちを考慮すると終点到達は 55 日になります(上の「正解の理由」と「解法ステップ」を参照)。

よくある誤解

  • ダミーは「所要日数0だから無視して良い」と考える誤り。ダミーはスケジュール上の順序制約を設定するため、ノード開始時刻に影響します(開始を遅らせる要因になり得る)。
  • ノードの到達時刻は「どれか一つの入力が終わればよい」と誤解するケース。実際は「そのノードに入る全ての前提作業が完了して初めて次工程開始」です(並列入力は最大値で決まる)。
  • クリティカルパスを「単に経路の和が最大のもの」としか見ずに、ダミーや共通起点による同期遅延を考慮しないこと。

補足コラム

  • クリティカルパス法(CPM)では、各ノードの最早開始(ES)・最早終了(EF)、最遅開始(LS)・最遅終了(LF)を算出して余裕時間(スラック)を求め、クリティカルな作業(スラック0)を特定します。本問はダミー(依存のみ)を含む典型問題で、スラック計算をすると A、D、F、H がクリティカルであることが確認できます。
  • 試験では図の細部(矢印の向き、実線/破線、各作業日数)を丁寧に読み取り、各ノードがどの作業を「待つ」必要があるかを紙に書き出すとミスが減ります。

FAQ

Q. ダミー(破線)の扱いは具体的にどうすれば良いですか?
A. 所要日数は 0 と扱い、依存関係(「このノードはこのノードの完了を待つ」)だけ反映します。したがって、ダミー元のノードの到達時刻が、そのダミー先ノードの入力時刻候補の一つになります。
Q. ノードの最早到達時刻はどう求めますか?
A. そのノードに入る全ての矢印(実線・破線を含む)について、それぞれの作業の終了時刻を計算し、その最大値がそのノードの最早到達時刻です。
Q. 今回の問題でクリティカルパスが複数並列になっているように見えます。どう扱う?
A. 複数の経路が同一の最長時間を持つ場合、いずれもクリティカルパスです。今回の図では主要なクリティカルは A→D→F→H(合計55)となります。

関連キーワード: クリティカルパス、CPM、ダミー作業、最早開始、最早終了
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