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応用情報技術者 2013年 春期 午前269


問題文

バランススコアカードで使われる戦略マップの説明はどれか。

選択肢

切り口となる二つの要素をX軸、Y軸として、市場における自社又は自社製品のポジションを表現したもの
財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長の四つの視点ごとの課題、施策、目標の間の因果関係を表現したもの(正解)
市場の魅力度、自社の優位性の二つの軸から成る四つのセルに自社の製品や事業を分類して表現したもの
どのような顧客層に対して、どのような経営資源を使用し、どのような製品・サービスを提供するのかを表現したもの

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戦略マップ【午前2解説】

正解の理由

バランススコアカード(BSC)の一部として用いられる戦略マップは、財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長の四つの視点ごとの「課題・施策・目標(=目的)」を並べ、それらの間の因果関係(どの施策がどの成果に結びつくか)を矢印で示す図です。選択肢はこの定義に一致しているため正解です。戦略の論理的な流れ(学習と成長 → 内部プロセス → 顧客 → 財務)を可視化する点がポイントです。

解法ステップ

  1. 問題文中のキーワードを探す:財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長 → BSCの四視点を想起。
  2. 「因果関係を表現したもの」という表現があるかを確認 → 戦略マップの本質に合致。
  3. 他選択肢と比較して除外:ポジショニング図(ア)、事業ポートフォリオの2×2(ウ)、顧客・資源・提供の表現(エ)とそれぞれ性格が異なるため不適合。
  4. 上記により、選択肢を選択。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 切り口となる二つの要素をX軸、Y軸に取る図は「ポジショニングマップ(知覚図)」や「ポジションマップ」であり、顧客の認知や市場上の位置関係を示すもの。因果関係を示す戦略マップとは目的が異なる。
  • : 戦略マップの定義そのもの。BSCの四視点ごとの目標を配置し、相互の因果関係を明示する。よって正答。
  • ウ: 「市場の魅力度」と「自社の優位性」の二軸で四つのセルに分類する記述は、BCGマトリクス等の2×2型事業ポートフォリオに近い表現である。GE/マッキンゼー・マトリクスは通常9セルのマトリクスであり、ウの「二つの軸から成る四つのセル」という記述とは一致しない。戦略マップの説明ではない。
  • エ: 「どの顧客層に対して、どの経営資源を使い、どの製品・サービスを提供するか」はビジネスモデルやバリュープロポジション、あるいは事業戦略のターゲティング記述に近く、戦略マップの「四視点間の因果関係を示す」性質とは異なる。

よくある誤解

  • 戦略マップ=ポジショニングマップと混同する:両者とも図で表す点は似ているが、戦略マップは「因果と目標の関係」を表す点で根本的に異なる。
  • 「視点は必ず4つ」と思い込む:標準的には4視点だが、組織や目的に応じて視点を調整する場合もある(ただし試験では四視点がキー)。
  • 事業ポートフォリオ(2×2)を戦略マップと誤認する:2軸4セルはBCG型ポートフォリオであり、戦略マップの因果構造とは別物である。

補足コラム

戦略マップの作り方の基本(簡潔):
  • 学習と成長(人材・組織能力、IT基盤など)に関する目標を上段に置く。
  • その投資が内部ビジネスプロセスの改善を生むことを示す。
  • 内部プロセスの改善が顧客価値(満足度・市場シェア)を高め、最終的に財務成果(売上・収益)に結びつくという流れを矢印で描く。
例(文章での一例): 学習と成長:人材育成の強化 → 内部プロセス:業務効率化 → 顧客:納期短縮による顧客満足向上 → 財務:売上拡大・コスト削減
試験対策のコツ:
  • 「財務・顧客・内部プロセス・学習と成長」のキーワードを見つけたら、ほぼ戦略マップ(BSC関連)を連想する。
  • 「因果関係(矢印)」の文言があれば戦略マップを選ぶ判断が速い。

FAQ

Q1: 戦略マップとバランススコアカードの違いは?
A1: 戦略マップは「目的・施策の因果関係」を図示するツールで、バランススコアカードはその目的に対する「指標(KPI)・目標値・施策」を管理するための体系。戦略マップはBSCの論理構造を示す役割を担います。
Q2: 戦略マップの視点は必ず4つですか?
A2: 試験や一般的な解説では4視点が典型ですが、組織の状況により視点を調整することはありえます。試験問題では四視点が出題されることが多いので、その対応を優先してください。
Q3: 2×2のマトリクス(BCG等)と戦略マップはどちらを使うべきか?
A3: 目的が「製品や事業の資源配分・分類」であればBCG等のポートフォリオが適切。組織目標の達成ロジック(どのプロセスが何に寄与するか)を示すなら戦略マップが有効です。

関連キーワード: バランススコアカード, 戦略マップ, 因果関係, ポジショニングマップ, BCGマトリクス, ビジネスモデルキャンバス
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