応用情報技術者 2015年 春期 午前2 問51
問題文
PERT図で表されるプロジェクトにおいて、プロジェクト全体の所要日数を1日短縮できる施策はどれか。

選択肢
ア:作業BとFを1日ずつ短縮する。
イ:作業Bを1日短縮する。
ウ:作業Ⅰを1日短縮する。
エ:作業Jを1日短縮する。(正解)
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クリティカルパス上の作業の短縮【午前2解説】
正解の理由
図の作業Fは、C の終点の結合点から E の終点の結合点(I の始点)へ上向きに進みます。開始から終了までの経路と日数は次のとおりです。
- A→B→E→I: 日
- A→C→F→I: 日
- A→C→G→J: 日
- A→D→H→J: 日
最長の A→C→G→J(16日)がクリティカルパスです。この経路上の作業Jを1日短縮すると、この経路は15日になり、ほかの経路はいずれも15日以下なので、全体の所要日数は15日になります。よってエが正解です。
解法ステップ
- 矢印の向きに従って、開始から終了までの全ての経路を書き出す(F は C の終点から I の始点へ向かう)。
- 各経路の日数を合計し、最長の経路(クリティカルパス)を求める。→ A→C→G→J の16日
- 各選択肢の作業がクリティカルパス上にあるかを確認する。クリティカルパス上の作業を短縮しないと、全体は短縮されない。
選択肢別の誤答解説
- ア: 作業B と F はどちらもクリティカルパス(A→C→G→J)上にありません。短縮しても、全体は16日のままです。
- イ: 作業B はクリティカルパス上にないので、短縮しても全体は16日のままです。
- ウ: 作業I もクリティカルパス上にないので、短縮しても全体は16日のままです。
- エ: 作業J はクリティカルパス上にあり、1日短縮すると全体が15日になります。
よくある誤解
- 作業Fの矢印の向きを逆に読むこと。F は上向き(C の終点→I の始点)なので、F を通る経路は A→C→F→I です。逆に読むと、存在しない経路 A→B→E→F→G→J を数えてしまいます。
- クリティカルパスでない作業を短縮しても全体が短くなると考えること。全体の所要日数は最長の経路で決まります。
補足コラム
クリティカルパス上の作業を短縮すると、別の経路が新たなクリティカルパスになることがあります。本問では、J を2日以上短縮しても、全体は 14日(A→B→E→I、A→C→F→I)より短くなりません。短縮の効果は、2番目に長い経路の日数までに限られます。
FAQ
Q. 全ての経路を書き出す以外の方法はありますか?
A. 各結合点の最早結合点時刻を前から順に求めると、終了の結合点の時刻が全体の所要日数になります。経路が多い図ではこの方が確実です。
A. 各結合点の最早結合点時刻を前から順に求めると、終了の結合点の時刻が全体の所要日数になります。経路が多い図ではこの方が確実です。
関連キーワード: PERT図、クリティカルパス、所要日数の短縮、アローダイアグラム

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