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応用情報技術者 2016年 春期 午前272


問題文

EDI を説明したものはどれか。

選択肢

OSI基本参照モデルに基づく電子メールサービスの国際規格であり、メッセージの生成、転送、処理に関する総合的なサービスである。
ネットワーク内で伝送されるデータを蓄積したり、データのフォーマットを変換したりするサービスなど、付加価値を加えた通信サービスである。
ネットワークを介して、商取引のためのデータをコンピュータ ( 端末を含む) 間で標準的な規約に基づいて交換することである。(正解)
発注情報をデータエントリ端末から入力することによって、本部又は仕入先に送信し、発注を行うシステムである。

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電子データ交換(EDI)【午前2解説】

正解の理由

設問の説明のうち、商取引のためのデータをコンピュータ(端末を含む)間で標準的な規約に基づいて交換する、という定義がEDIの本質を示しています。したがって選択肢が正解です。
ポイントは「商取引データ」「コンピュータ間」「標準的な規約(フォーマットやプロトコル)」の3つがそろっている点です。EDIは発注書や請求書などの取引メッセージをあらかじめ定められた標準フォーマット(代表的なものにUN/EDIFACTやANSI X12など)でやり取りし、取引処理の自動化・効率化を図ります。

解法ステップ

  1. 設問文で重要語句を拾う:「商取引」「データ」「コンピュータ(端末含む)」「標準的な規約」「交換」など。
  2. それらがEDIの定義に合致するかを照合する。
  3. 残りの選択肢が他の用語(電子メール規格、付加価値通信サービス、発注端末システム)を説明していないか確認して除外する。
    この手順で、該当するのがであると判断できます。

選択肢別の誤答解説

  • ア:OSI基本参照モデルに基づく電子メールサービスの国際規格
    → これは電子メール系の規格(代表例:X.400など)を指す記述であり、EDIの定義ではありません。電子メールは一般メッセージ交換手段で、EDIは商取引データの標準的交換を指します。
  • イ:ネットワーク内で伝送されるデータを蓄積したり、フォーマットを変換したりする付加価値通信サービス
    → これは付加価値通信サービス(VAN: Value Added Network 等)の説明に当てはまります。VANはEDIの伝送経路や付加機能を提供することがありますが、VAN自体がEDIそのものではありません。
  • ウ:ネットワークを介して、商取引のためのデータをコンピュータ(端末を含む)間で標準的な規約に基づいて交換すること
    → EDIの定義に合致するため正解です。
  • エ:発注情報をデータエントリ端末から入力し、本部又は仕入先に送信して発注するシステム
    → これはオンライン発注システムや発注端末の運用説明であり、EDIの一般定義より範囲が狭い記述です。EDIはこうした発注処理を含むこともありますが、EDI自体はより広く標準化された取引データ交換全体を指します。

よくある誤解

  • EDI = 電子メールだと考える誤解
    → 電子メールは一般的なメッセージ交換手段で、フォーマットや処理ルールがEDIほど厳格ではありません。EDIは取引文書を機械処理可能な構造で交換します。
  • EDIは必ずVANを使うと思い込む誤解
    → 以前はVANが一般的でしたが、現在はAS2やSFTP、Web-APIなどIPベースの直接接続も増えています。VANは選択肢の一つに過ぎません。
  • EDIは大企業だけの技術という誤解
    → 初期は大企業中心でしたが、標準化やクラウドサービス、簡易EDIツールの普及で中小企業でも導入が進んでいます。

補足コラム

  • 代表的なEDI標準:UN/EDIFACT(国際的なEDIFACT)、ANSI X12(北米で広く使われる)。近年はXMLベースやJSONベースの仕様も増えています。
  • 典型的な取引メッセージ例:発注(Purchase Order / ORDERS)、出荷通知(Advance Ship Notice / DESADV)、請求書(Invoice / INVOIC / ANSI X12: 810)など。
  • 伝送方式の変遷:従来はVANが主流でしたが、セキュアなインターネット接続(AS2、SFTP、Webサービス/API)への移行が進んでいます。
  • EDIの利点:手作業の削減、入力ミスの低減、処理時間短縮、取引データの自動連携による業務効率化。

FAQ

Q. EDIとXMLは同じですか?
A. 異なります。EDIは「標準化された取引データの交換」という概念で、XMLはデータ表現の一つです。近年はXMLをEDIメッセージ形式に使うケースもありますが、従来のUN/EDIFACTやANSI X12は独自の構造を持ちます。
Q. 小規模事業者でもEDIは必要ですか?
A. 取引先の要請や効率化の必要性があれば有益です。クラウドEDIやASPサービスを使えば導入負荷を下げられます。
Q. 試験対策で押さえるべきポイントは?
A. 「EDIの定義(取引データの標準交換)」「代表的な標準(UN/EDIFACT、ANSI X12)」「VANやAS2などの伝送方式の違い」を理解しておくことです。

関連キーワード: EDI、UN/EDIFACT、ANSI X12、VAN、AS2、EDIメッセージ、発注・請求、データフォーマット、取引自動化
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