応用情報技術者 2019年 秋期 午前2 問02
問題文
全体集合内に異なる部分集合とがあるとき、に等しいものはどれか。ここで、はとの和集合、はとの積集合、はにおけるの補集合、はからを除いた差集合を表す。
選択肢
ア:(正解)
イ:
ウ:
エ:
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補集合と差集合の等式【午前2解説】
正解の理由
アは の定義を使うことで直接 に等しいと示せます。差集合の定義より、任意の集合 について
が成り立ちます。これに を代入すると
となり、求める集合と一致します。したがって選択肢の中で正しいのは ア です。
解法ステップ
- 「差集合 は 」という基本定義を思い出す。
- , として差集合の定義を適用する:。
- 求める集合 と一致するため、選択肢アが正解と判断する。
(補助)ド・モルガンの法則も確認:。
選択肢別の誤答解説
- ア: 上述のように差集合の定義 を使えば直接一致する。正しい。
- イ: を整理すると さらに なので全体が となり、 とは一般に異なる(交差と和は逆)。
- ウ: であり、これは とは一般に異なる(上と同じ)。
- エ: で、ウ・イと同じ結果。よってエも誤り。
まとめると、イ・ウ・エはいずれも に簡約され、求める とは異なります。
よくある誤解
- 差集合 を「単に要素を除く操作」と直感的に捉え、形式的な等式 を忘れる。これにより式変形ができなくなる。
- 和集合と積集合( と )を取り違える。ド・モルガン適用後に と が逆になる点を見落としやすい。
- 「B が A の補集合に含まれる」など不必要かつ誤った前提を置く(任意の A, B に対して成り立つわけではない)。
補足コラム
-
基本恒等式(参照)
- 差集合の定義:
- ド・モルガンの法則:、
- これらを組み合わせると、同じ表現を複数の形で表せるため、式変形で一致を確かめやすくなる。
-
例(具体例で確認)
- のとき
より 。
一方 で一致する。
- のとき
FAQ
Q. なぜイの式を簡約すると になるのですか?
A. で、 なので自己との共通部分になり元の集合と一致します。
A. で、 なので自己との共通部分になり元の集合と一致します。
Q. と は同じですか?
A. いいえ。 であり、これは (= )とは一般に異なります。
A. いいえ。 であり、これは (= )とは一般に異なります。
Q. 差集合は可換ですか()?
A. いいえ。差集合は順序依存で、一般に です。差集合を扱うときは順序に注意してください。
A. いいえ。差集合は順序依存で、一般に です。差集合を扱うときは順序に注意してください。
関連キーワード: 補集合、差集合、ド・モルガンの法則、集合演算、ベン図、式変形

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