応用情報技術者 2019年 秋期 午前2 問56
問題文
ITIL 2011 edition によれば、7ステップの改善プロセスにおけるa, b及びcの適切な組合せはどれか。


選択肢
ア:
イ:
ウ:(正解)
エ:
🔒 解説は解答すると表示されます
7ステップ改善プロセス【午前2解説】
正解の理由
ITIL 2011 edition の 7ステップ改善プロセスにおいて、ステップ3で収集した生データはまず「データを処理する」工程を経て整理・集約されます。次に処理されたデータを基に「情報とデータを分析する」ことで原因や傾向を把握し、最後に「情報を提示して利用する」ことで関係者に説明し意思決定や改善策の実行につなげます。したがってステップ4→5→6の順序は「データ処理 → 分析 → 情報提示」となり、この順序を満たす組合せが正解です。以上より、正しい組合せは ウ です。
解法ステップ
- ITIL の 7ステップの一般的な流れ(収集→処理→分析→提示→実施)を思い出す。
- 図で問われているのはステップ4〜6の中身であることを確認する。
- 各選択肢が示す語句を「処理」「分析」「提示」の順に当てはめて順序が合致するかを照合する。
- 正しい順序(データ処理→分析→情報提示)と一致する選択肢を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
-
ア:a=情報とデータを分析する、b=情報を提示して利用する、c=データを処理する
→ ステップの流れは「データ処理(c)→分析(a)→提示(b)」の順にならず、図の a,b,c の位置に合わないため誤り。特にステップ4に「分析」が入っている点が不適切。 -
イ:a=情報とデータを分析する、b=データを処理する、c=情報を提示して利用する
→ ステップ4に「分析」、ステップ5に「データ処理」となり、処理と分析の順序が逆転しているため誤り。データはまず処理してから分析するのが原則。 -
ウ:a=データを処理する、b=情報とデータを分析する、c=情報を提示して利用する
→ ステップ4=データ処理、ステップ5=分析、ステップ6=情報提示という ITIL の定義どおりの順序になっており、正答である。 -
エ:a=データを処理する、b=情報を提示して利用する、c=情報とデータを分析する
→ 一見近いが誤り。具体的にはステップ5が「情報を提示して利用する」、ステップ6が「情報とデータを分析する」となっており、分析が情報提示の後に位置している点で誤っている。実務的・論理的にも分析を行った上で情報を提示・利用するのが正しい順序(分析→提示)であるため不適切である。
よくある誤解
- 「情報提示」と「分析」を混同する:提示は分析の結果を共有・活用する行為であり、分析より前に行うべきではありません。
- 「データの収集」と「データの処理」を同一視する:収集は生データの取得、処理は形式化・集約・変換など分析可能な形にする工程です。
- 順序を丸暗記するだけで意味を理解しない:各工程の目的(何のために行うか)を理解すると誤答を減らせます。
補足コラム
7ステップ改善プロセス(ITILの代表的な表現)を簡潔にまとめると次のようになります:
- 改善の戦略を識別する(目的・優先度の設定)
- 測定するものを定義する(KPI等の決定)
- データを収集する(必要な生データの取得)
- データを処理する(集計・整形・クレンジング)
- 情報とデータを分析する(原因分析、傾向把握)
- 情報を提示して利用する(レポーティング、意思決定支援)
- 改善を実施する(アクションの実行とフォロー)
各工程は循環的に行われ、改善の度合いを評価して再びサイクルに戻すことが重要です。
FAQ
Q. 「データ処理」と「分析」の違いを短く教えてください。
A. データ処理は収集した生データを分析可能な形に整える工程(集計や変換、欠損処理など)。分析は処理済みデータを用いて原因・傾向を抽出する作業です。
A. データ処理は収集した生データを分析可能な形に整える工程(集計や変換、欠損処理など)。分析は処理済みデータを用いて原因・傾向を抽出する作業です。
Q. 提示段階ではどんな成果物を作るべきですか?
A. 分析結果の要点を示すレポート、グラフ、推奨アクション案、意思決定のための要約など、関係者が理解・判断できる形で提示します。
A. 分析結果の要点を示すレポート、グラフ、推奨アクション案、意思決定のための要約など、関係者が理解・判断できる形で提示します。
Q. 順序を忘れたときの覚え方は?
A. 「処理→分析→提示(出す)」と覚えると短く覚えやすいです。
A. 「処理→分析→提示(出す)」と覚えると短く覚えやすいです。
関連キーワード: ITIL、7ステップ、改善プロセス、データ処理、情報分析、情報提示、PDCA

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