応用情報技術者 2020年 秋期 午前2 問60
問題文
監査証拠の入手と評価に関する記述のうち、システム監査基準 (平成30年)に照らして、適切でないものはどれか。
選択肢
ア:アジャイル手法を用いたシステム開発プロジェクトにおいては、 管理用ドキュメントとしての体裁が整っているものだけが監査証拠として利用できる。(正解)
イ:外部委託業務実施拠点に対する現地調査が必要と考えたとき、 委託先から入手した第三者の保証報告書に依拠できると判断すれば、現地調査を省略できる。
ウ:十分かつ適切な監査証拠を入手するための本調査の前に、 監査対象の実態を把握するための予備調査を実施する。
エ:一つの監査目的に対して、 通常は、複数の監査手続を組み合わせて監査を実施する。
監査証拠の入手と評価に関する問題【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:アの「管理用ドキュメントの体裁が整っているものだけが監査証拠になる」は誤りです。
- 根拠:システム監査基準では、監査証拠は内容の妥当性や信頼性が重視され、形式的な体裁だけで判断しません。
- 差がつくポイント:アジャイル開発のようにドキュメントが簡素でも、実態を示す証拠として有効なものは監査証拠となる点を理解しましょう。
正解の理由
アは「管理用ドキュメントとしての体裁が整っているものだけが監査証拠として利用できる」と述べていますが、これは誤りです。システム監査基準では、監査証拠は形式よりも内容の信頼性や妥当性が重要視されます。特にアジャイル開発ではドキュメントが簡素化されることが多く、体裁が整っていなくても実態を示す証拠として認められます。したがって、体裁だけで監査証拠の可否を判断するのは不適切です。
よくある誤解
監査証拠は必ずしも正式な文書や整った体裁のものだけが有効と誤解されがちですが、実態を示す証拠であれば形式にこだわりません。
解法ステップ
- 問題文の「適切でないもの」を確認する。
- 各選択肢の内容をシステム監査基準の監査証拠の定義と照らし合わせる。
- 監査証拠は内容の妥当性・信頼性が重要であることを念頭に置く。
- アジャイル開発の特徴(ドキュメントの簡素化)を考慮する。
- 体裁だけで証拠の有効性を判断するアは誤りと判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア:体裁が整っていることだけを条件にするのは誤り。内容の信頼性が重要。
- イ:第三者の保証報告書に依拠できる場合、現地調査を省略可能であり適切。
- ウ:予備調査で監査対象の実態把握を行うのは正しい手順。
- エ:複数の監査手続を組み合わせて監査を行うのは基本的な考え方で適切。
補足コラム
システム監査基準では、監査証拠の入手にあたり「十分かつ適切な証拠」を求めます。十分性は証拠の量、適切性は証拠の質を指し、形式的な体裁よりも実態を裏付ける内容が重視されます。アジャイル開発のようにドキュメントが少ない環境でも、ログやコミュニケーション記録など多様な証拠を活用します。
FAQ
Q: アジャイル開発でドキュメントが少なくても監査証拠になるのですか?
A: はい。内容の信頼性があれば、形式にこだわらず監査証拠として認められます。
A: はい。内容の信頼性があれば、形式にこだわらず監査証拠として認められます。
Q: 第三者の保証報告書はどのような場合に利用できますか?
A: 外部委託先の現地調査を省略する判断材料として、信頼できる第三者報告書があれば利用可能です。
A: 外部委託先の現地調査を省略する判断材料として、信頼できる第三者報告書があれば利用可能です。
関連キーワード: 監査証拠、システム監査基準、アジャイル開発、監査手続、予備調査

\ せっかくなら /
応用情報技術者を
クイズ形式で学習しませんか?
クイズ画面へ遷移する→
すぐに利用可能!

