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応用情報技術者 2021年 秋期 午前255


問題文

次の処理条件で磁気ディスクに保存されているファイルを磁気テープにバックアップするとき、バックアップの運用に必要な磁気テープは最少で何本か。   〔処理条件〕  (1) 毎月初日(1日) にフルバックアップを取る。フルバックアップは1本の磁気テープに1回分を記録する。  (2) フルバックアップを取った翌日から次のフルバックアップを取るまでは、毎日、差分バックアップを取る。差分バックアップは、差分バックアップ用としてフルバックアップとは別の磁気テープに追記録し,1本に1か月分を記録する。  (3)常に6か月前の同一日までのデータについて、指定日の状態にファイルを復元できるようにする。ただし,6か月前の月に同一日が存在しない場合は、当該月の末日までのデータについて、指定日の状態にファイルを復元できるようにする(例:本日が10月31日の場合は,4月30日までのデータについて、指定日の状態にファイルを復元できるようにする)。

選択肢

12
13
14(正解)
15

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バックアップテープ本数算定【午前2解説】

正解の理由

運用条件から、復元可能範囲は「当日を含む現在の月と、その直前6か月分の期間」を常にカバーする必要があります。各月について次のテープが必要です。
  • フルバックアップ:毎月1日に1本(その月分を1本に記録)
  • 差分バックアップ:その月の差分は1本にまとめて追記(1か月分を1本で保持)
したがって必要な月数は「現在の月+過去6か月」で合計7か月となり、各月でフル1本+差分1本を保持する必要があります。よってテープ本数は 本となり、これと一致する選択肢は です。

解法ステップ

  1. 問いの「常に6か月前の同一日まで復元できる」要件を「現在の月を含めて直近7か月分を保持する必要がある」と解釈する。
  2. 各月で必要なテープを確認する:フルは月1回で1本、差分はその月の差分全日分を1本にまとめる(問題文の条件(2))。
  3. 月数(7か月)に対して、フル+差分で2本/月だから合計 本と算出する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 12
    誤りの原因は「過去6か月分のみ(現在の月を除く)を保持する」と見なしてしまうことです。過去6か月分だけだと 本になりますが、問題は「常に6か月前の同一日まで」復元可能にするために現在月も含める必要があり、1か月分不足します。
  • イ: 13
    13になるパターンは「フル7本+差分6本」または「フル6本+差分7本」と混同した場合に生じます。よくある誤りは差分テープを“最新月だけ”別管理して他月分の差分を廃棄する等の誤解です。しかし問題文では差分は1か月分を1本に記録し、過去対象期間内の各月の差分を保持する必要があります。
  • ウ: 14
    各月フル1本・差分1本を現在月を含む7か月分保持するため、正しく 本になります。選択肢中これに該当するのが です。
  • エ: 15
    15本は過剰推定(例えば予備を1本含めた等)です。問題は「最少で何本か」を問うているため、余分な予備を含めると最少ではなくなります。条件の下では14本で復元要件を満たせます。

よくある誤解

  • 「差分バックアップは最新分だけ保存すればよい」
    差分は“その月の全差分を1本にまとめる”という条件なので、当月分だけでなく保持期間に含まれる月すべての差分テープを保存する必要があります。
  • 「6か月前という表現はちょうど6か月分を意味する」
    実務問題では「常に6か月前の同一日まで」とあるとき、当日を含めて現在月+過去6か月の範囲(合計7か月)をカバーする必要がある点でオフバイワンになりやすいです。

補足コラム

  • 差分バックアップと増分バックアップの違い:差分は直近フルからの差分を毎日取る方式(復元は直近フル+その月の差分でよい)。増分は前回バックアップからの差分を取る方式で、復元時はフル+直近までのすべての増分を順に適用する必要があり、運用上のテープ保持本数や復元手順は変わります。
  • 実務では「最少本数」と「運用の冗長性(予備テープ、破損時の保険)」は別に検討します。本問は最少本数を求めるため余剰テープは考慮しません。
  • 日付が存在しない件(例:10月31日→4月30日まで復元可能)は、該当月のフル&差分テープで対応可能であり、テープ本数の計算には影響しません。

FAQ

Q1. なぜ「現在の月」も含めるのですか?
A1. 「常に6か月前の同一日まで」復元できるという要件は、今日の状態も含め過去6か月分を遡れることを意味します。したがって復元対象範囲は「現在月+過去6か月」の期間に相当します。
Q2. 差分を「毎日別テープに取る」と解釈したら結果は変わりますか?
A2. 問題文は差分を「1本に1か月分を記録」と明示しているため、その仮定を変えるとテープ数は増えます。本問に従えば1か月分=1本なので前述の計算が成り立ちます。
Q3. 月初のフルが壊れたらどうする?
A3. 実務では別保存(オフサイト保管)や複数世代保持、定期的な検証を組み合わせてリスクを軽減しますが、本問は最少保持本数の算定が目的です。

関連キーワード: バックアップ、差分バックアップ、フルバックアップ、テープ管理、保持期間、復元手順、ローテーション、オフサイト保管
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