応用情報技術者 2022年 秋期 午前2 問02
問題文
A, B, C, D を論理変数とするとき、次のカルノー図と等価な論理式はどれか。ここで、・は論理積、+は論理和、はXの否定を表す。

選択肢
ア:
イ:
ウ:
エ:(正解)
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4変数カルノー図の簡約【午前2解説】
正解の理由
カルノー図上の1は、行(AB)と列(CD)で次の最小項に対応します:。これらをカルノー図上でまとめると、4つをまとめたブロックで を得られ、残る2つ()は でまとめられます。したがって式は
となり、選択肢エの式と一致します。
解法ステップ
- カルノー図の1の位置を最小項に対応づける(行AB、列CDの組合せで )。
- 隣接してまとめられる最大ブロックを作る:
- の4つは、B=1かつD=1 が共通なので 4個グループで 。
- は同じ行(AB=00)で D=0 が共通なので 2個グループで 。
- これらの和で被覆できるため、簡約式は (選択肢エ)となる。
選択肢別の誤答解説
-
ア:
は B=0 かつ D=0 のすべて(AB=00 と AB=10 の該当セル)を含みます。問題の図では AB=10 の行はすべて0なので、 は存在しない1(例えば )も含んでしまいます。また だけでは の一部しかカバーせず、全体の被覆になりません。したがって過剰包含と未包含が混在し不適切です。 -
イ:
第2項 は確かに を全てカバーしますが、第1項は ()のみを追加するに過ぎず、(AB=00, CD=10)を含みません。よって一部の1が未包含になります。 -
ウ:
ここでの誤りは二点あります。まず、項 は AB=11 かつ D=1(すなわち )を表し、図中に存在する組合せです。しかしこの項は を過度に限定しており、AB=01()を含まないため図を完全に覆えません。さらに は AB=10 の行に該当する最小項(例:)も含んでしまい、不要な1を生成します。したがって未包含と過剰包含の両方の問題があり不正解です。 -
エ:
上記のとおり を で、残る4つを で完全に被覆でき、過剰包含もありません。したがって正しい簡約式です(選択肢エ)。
よくある誤解
- カルノー図の隣接性(ラップアラウンド)を見落とし、00 と 10 が隣接することに気づかないため をまとめられない。
- 積項の意味を誤解し、 を「B と D が1ならよい」と読み替えてしまう(実際は A=1 も要求する)。
- 最大グループ(可能なら4や8のまとまり)を優先せず、冗長な小グループに分けてしまうため最小化ができない。
補足コラム
カルノー図での効率的な簡約のコツ:
- まず可能な最大ブロック(8→4→2→1の順)を探す。大きいブロックほど変数を多く消去できる。
- ブロックは重複しても良い(重複によりより大きく単純な項を作れる場合がある)。
- 行・列の並びはグレイコード順(1ビットだけ変化)であることを常に意識する。これがラップアラウンドの正当性を説明します。
簡約の代数的確認(補助):
- 対象の1集合を とすると、 が をカバー、残り は によって表せます。従って 。
FAQ
Q. なぜ は4つまとめられるのですか?
A. 列が CD=01 および CD=11(どちらも D=1)で、行が AB=01 と AB=11(どちらも B=1)であるため、AとCが変化しても B=1, D=1 が共通で、4つの1を1項で表せます。
A. 列が CD=01 および CD=11(どちらも D=1)で、行が AB=01 と AB=11(どちらも B=1)であるため、AとCが変化しても B=1, D=1 が共通で、4つの1を1項で表せます。
Q. と の違いは?
A. は B=0,D=0 を満たすすべての組合せ(A の値に依存しない)を含みますが、 はさらに A=0 を限定しています。図では AB=10 の行が0なので、A=1,B=0 の組合せを排除する必要があり、後者が正しい限定です。
A. は B=0,D=0 を満たすすべての組合せ(A の値に依存しない)を含みますが、 はさらに A=0 を限定しています。図では AB=10 の行が0なので、A=1,B=0 の組合せを排除する必要があり、後者が正しい限定です。
関連キーワード: カルノー図, ブール代数, 簡約, 最小項, グレイコード, 論理最小化

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