応用情報技術者 2022年 春期 午前2 問75
問題文
リーダシップ論のうち、PM 理論の特徴はどれか。
選択肢
ア:優れたリーダシップを発揮する、リーダ個人がもつ性格、知性、外観などの個人的資質の分析に焦点を当てている。
イ:リーダシップのスタイルについて、目標達成能力と集団維持能力の二つの次元に焦点を当てている。(正解)
ウ:リーダシップの有効性は、部下の成熟 (自律性)の度合いという状況要因に依存するとしている。
エ:リーダシップの有効性は、リーダがもつパーソナリティと、リーダがどれだけ統制力や影響力を行使できるかという状況要因に依存するとしている。
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PM理論の二次元【午前2解説】
正解の理由
PM理論はリーダーシップを「目標達成(Performance)」と「集団維持(Maintenance)」の二つの次元で捉え、それぞれの強弱によりリーダーのスタイルや有効性を分類する考え方です。よって選択肢のうち、リーダーのスタイルを「目標達成能力と集団維持能力の二つの次元」に焦点を当てているもの、つまりイが正解になります。
解法ステップ
- 問題文で問われている理論のキーワード(例:目標達成、集団維持、部下の成熟、個人的資質、統制力)を拾う。
- 各キーワードを代表的なリーダーシップ理論に結び付ける:
- 個人資質 → トレイト(特性)理論
- 目標達成/集団維持 → PM理論
- 部下の成熟 → 状況適応(Hersey‑Blanchard型)
- 統制力・状況要因とパーソナリティ → コンティンジェンシー(フィードラー型)
- 一致する選択肢を特定して正誤を決める(本問は「目標達成」と「集団維持」を明示している選択肢が該当)。
選択肢別の誤答解説
- ア: 「リーダ個人がもつ性格、知性、外観などの個人的資質の分析に焦点」を当てるのはトレイト(特性)理論であり、PM理論とは異なります。よって誤りです。
- イ: 目標達成(Performance)と集団維持(Maintenance)の二次元に焦点を当てる記述はPM理論の骨子そのものです。
- ウ: 「部下の成熟(自律性)の度合いという状況要因に依存する」とする説明はハーシー&ブランチャードの状況的リーダーシップ理論(Situational Leadership)に該当します。PM理論とは着目点が異なります。
- エ: 「リーダのパーソナリティと、リーダがどれだけ統制力や影響力を行使できるかという状況要因に依存する」という記述は、状況適合理論の代表であるフィードラーのコンティンジェンシー理論に近い考え方です(リーダのスタイル=対人志向か課題志向か、状況の好ましさ=リーダ‐部下関係・課題構造・職権の3要因、など)。したがってPM理論の説明ではありません。
よくある誤解
- PM理論と「マネジリアル・グリッド(関心for生産/人)」を混同する:どちらも二次元だが、用語と評価軸(concern for production / concern for people)や分類法が異なる点に注意する。
- 「維持=管理(management)」とだけ誤解してしまい、具体的な対人関係維持(集団のまとめ役)という意味を見落とすこと。
- 「部下の成熟」を述べている選択肢をPM理論と誤認すること。部下成熟は状況的リーダーシップのキーワードであり区別が必要。
補足コラム
PM理論は試験で頻出のキーワード「Performance(業績)」と「Maintenance(維持)」を直接使うため、問題文にこの二語の概念があるかどうかをまず確認すると素早く解答できます。暗記法として「Pは目標、Mは人(まとめ役)」と覚えると誤答を減らせます。
FAQ
Q1: PM理論とフィードラー理論の違いは?
A1: PM理論はリーダー行動を二つの次元(目標達成/集団維持)で分類する行動論的アプローチです。一方フィードラーのコンティンジェンシー理論はリーダのスタイル(課題志向/関係志向)と状況の「好ましさ」によって有効性が決まるとする、状況要因を重視する理論です。
A1: PM理論はリーダー行動を二つの次元(目標達成/集団維持)で分類する行動論的アプローチです。一方フィードラーのコンティンジェンシー理論はリーダのスタイル(課題志向/関係志向)と状況の「好ましさ」によって有効性が決まるとする、状況要因を重視する理論です。
Q2: 「集団維持」は具体的に何を指しますか?
A2: メンバー間の協調や士気の維持、メンバーの満足度や結束を保つための行動(関係づくり、支援、調整など)を指します。
A2: メンバー間の協調や士気の維持、メンバーの満足度や結束を保つための行動(関係づくり、支援、調整など)を指します。
Q3: 試験での解き方のコツは?
A3: 選択肢中の「目標達成」「集団維持」「部下の成熟」「個人の資質」「統制力」といったキーワードで理論を連想し、照合していくと速く正答に辿り着けます。
A3: 選択肢中の「目標達成」「集団維持」「部下の成熟」「個人の資質」「統制力」といったキーワードで理論を連想し、照合していくと速く正答に辿り着けます。
関連キーワード: PM理論、Performance、Maintenance、状況適合理論、フィードラーのコンティンジェンシー理論、ハーシー・ブランチャード、トレイト理論、マネジリアル・グリッド

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