応用情報技術者 2023年 春期 午前2 問02
問題文
平均が60、標準偏差が10の正規分布を表すグラフはどれか。

選択肢
ア:(正解)
イ:
ウ:
エ:
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正規分布の平均と標準偏差【午前2解説】
正解の理由
正規分布は単峰で左右対称、山頂(最頻値=中央値=平均)が分布の中央に位置します。また標準偏差 は「平均からの広がり」を示し、平均 と の位置関係で分布の幅感を比較できます。選択肢の中で、ア は(1)滑らかな単峰で左右対称、(2)山の幅が他より大きく尖っていない( が比較的大きい)──という特徴を持ち、平均60・標準偏差10 に相当する形状として最も整合します。具体的には、平均を示す破線(中央の破線)を中心に見て、外側破線までの距離が標準偏差の目安になっており、ア の幅取りは を満たす幅感です。したがって ア が正解です。
解法ステップ
- 問題で求める分布の性質を確認する:正規分布=単峰(1つの山)かつ左右対称。平均は山頂に一致する。
- 図の破線の意味を確認する:中央の破線が平均()を示し、左右の外側破線は平均 を示す表示になっていると読む(図の凡例や破線の等間隔性で判断)。
- 各選択肢について形状と幅を比較する:
- 単峰で左右対称か(正規分布の必須条件)
- 山の尖り具合(尖っていれば小さい、低く広ければ大きい)
- 破線と数値の配置が平均60、外側が に対応しているか
- 上の基準で当てはまる図を選ぶ。単峰で左右対称、かつ幅が中程度で に合致するのは ア。
選択肢別の誤答解説
- ア:単峰・左右対称で幅が適度に大きく、平均と標準偏差の位置関係(中央破線=平均、外側破線=平均±σ)と整合するため正解。
- イ:非常に尖った狭い山で、 が小さいことを示す。平均は図の中央にあるが幅が小さすぎて には合わない。
- ウ:二峰性(双峰)であり、正規分布の「単峰・左右対称」の性質を満たさない。平均が山頂と一致するわけではなく分布そのものが異なる。
- エ:山が左寄りで右裾が長い非対称(歪度あり)。正規分布は左右対称であるため不適切。
よくある誤解
- 破線の「数値の位置」と破線そのものを混同する誤読:凡例や目盛り配置が図中でずれて見える場合があるので、まず破線同士の相対位置(左右対称性)と山の頂点位置を基準に読むこと。
- 山の高さだけで を判断するミス:高さ(ピーク値)は密度の最大値であって、標準偏差は「幅(裾の広がり)」を見る指標。尖っていて高い= 小、低く広い= 大を使い分ける。
- 単に「山が中央にある」だけで正規と判断する誤り:中央にあっても二峰や非対称な形では正規分布とは言えない(単峰かつ左右対称であることが必要)。
補足コラム
確認用の簡単な目安として「68-95-99.7の法則」が使えます。正規分布で
- 約68%が (平均±1標準偏差)内、
- 約95%が 、
- 約99.7%が に入ります。今回の条件 ならば
- = 50〜70(ここが分布の主要な幅)、
- = 40〜80。 図をざっと見たときに「主要な山の幅がおおむね50〜70の範囲を覆っているか」を確認すると良い目安になります。
FAQ
Q. 破線が3本ある図で、どれが平均かすぐ分からないときは?
A. まず曲線の左右対称性を確認し、頂点(山頂)に最も近い破線が平均を示すと考えるのが基本です。図の注記(「10」など)や凡例で破線の意味が明示されている場合はそれに従って読み替えます。
Q. 尺度の目盛りが図とずれて見える場合は?
A. 目盛りと破線の「相対位置関係」(破線が等間隔になっているか、中央破線と山頂が一致するか)を優先して読みます。数値の表記位置は図の作図上の配置でずれることがあるためです。
関連キーワード: 正規分布、平均、標準偏差、単峰、左右対称、68-95-99.7ルール

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