基本情報技術者 2009年 秋期 午前(科目A) 問29
問題文
64kビット/秒程度の低速回線用の動画像の符号化に用いられる画像符号化方式はどれか。
選択肢
ア:MPEG-1
イ:MPEG-2
ウ:MPEG-4(正解)
エ:MPEG-7
64kビット/秒程度の低速回線用の動画像の符号化に用いられる画像符号化方式はどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論: 64kビット/秒程度の低速回線向けには、低ビットレート向け機能を備えたMPEG-4が適しており本問の正解はウです。
- 根拠: MPEG-4は可変ビットレートやスケーラブル符号化、オブジェクト指向の設計により低ビットレート環境で効率的に動画像を送れるためです。
- 差がつくポイント: MPEG-1/2は高ビットレート用途、MPEG-7はメタデータ規格である点を押さえ、用途ベースで選択肢を絞ることが重要です。
正解の理由
MPEG-4はネットワークやモバイル向けに設計され、低ビットレート環境でも効率よく動画像を符号化できる機能を持ちます。具体的には可変ビットレート、スケーラブルな符号化、オブジェクトベースの表現などにより、64kbps程度の低速回線でも伝送可能なストリーム生成が可能です。したがって「64kビット/秒程度の低速回線用」の条件に最も合致するのはMPEG-4で、正解はウです。
よくある誤解
- 「MPEG=すべて同じ用途」と考えがちですが、MPEG-1/2/4/7は対象用途や機能が異なります。
- MPEG-7は映像の符号化方式ではなく、メタデータ(検索・記述)の規格である点を忘れないこと。
解法ステップ
- 問題文のキーワード「64kビット/秒程度」「低速回線」「動画像符号化」を確認する。
- 各選択肢の用途を思い出す(MPEG-1: VCD等、MPEG-2: 放送/DVD、MPEG-4: ネット/低ビットレート、MPEG-7: メタデータ)。
- 「低ビットレート向け」に該当する規格を選ぶ(MPEG-4)。
- 選択肢の意味(符号化かメタデータか)を最終確認して正答とする。
選択肢別の誤答解説
- ア: MPEG-1 — 主にCD-ROMやVCD向けの規格で、典型的には数百kbps〜Mbps級の映像向けで低速回線向きではありません。
- イ: MPEG-2 — 地上/衛星放送やDVDで用いられる規格で、より高ビットレートを前提としています。
- ウ: MPEG-4 — ネットワークやモバイル、低ビットレートでの配信を念頭に置いた動画像符号化機能を備え、本問の正解です。
- エ: MPEG-7 — 映像そのものの符号化方式ではなく、コンテンツ記述(メタデータ)を扱う規格であり目的が異なります。
補足コラム
- MPEG-4は複数のパートから構成され、Visual(Part 2)やAdvanced Video Coding(MPEG-4 Part 10 / H.264に相当)などを含みます。
- 歴史的にはモデム時代(56kbps等)を踏まえた低ビットレート配信のニーズがあり、MPEG-4はそのような環境にも対応する設計がなされています。
- 近年はH.264(MPEG-4 AVC)やH.265(HEVC)といったコーデックが高効率化を進めており、同様の用途で使われますが、出題意図としては「低ビットレート=MPEG-4」を押さえることが重要です。
FAQ
Q: MPEG-4とMPEG-2の違いは何ですか?
A: MPEG-2は放送・DVD向けの高品質・高ビットレート向け規格、MPEG-4はネットや低ビットレート環境向けに機能を最適化した規格です。
A: MPEG-2は放送・DVD向けの高品質・高ビットレート向け規格、MPEG-4はネットや低ビットレート環境向けに機能を最適化した規格です。
Q: MPEG-7は映像圧縮規格ですか?
A: いいえ。MPEG-7は映像や音声の内容を記述するためのメタデータ規格で、符号化(圧縮)そのものの規格ではありません。
A: いいえ。MPEG-7は映像や音声の内容を記述するためのメタデータ規格で、符号化(圧縮)そのものの規格ではありません。
Q: 64kbps級の伝送で実際に使われるコーデックは?
A: 歴史的にはMPEG-4系やH.263など、低ビットレート向けに最適化されたコーデックが用いられます。最近ではさらに効率の良いH.264/H.265も広く使われます。
A: 歴史的にはMPEG-4系やH.263など、低ビットレート向けに最適化されたコーデックが用いられます。最近ではさらに効率の良いH.264/H.265も広く使われます。
関連キーワード: MPEG-4、低ビットレート、動画像符号化、ストリーミング、コーデック、スケーラビリティ、オブジェクト指向、MPEG-7、MPEG-2、MPEG-1

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