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基本情報技術者 2009年 秋期 午前(科目A)71


問題文

WTO加盟国の政府関係機関での採用が見込まれる製品の開発に際して、どの規格を採用すべきか。

選択肢

ANSI規格
JIS規格
ISO規格(正解)
IEEE規格

WTO加盟国の政府関係機関での採用が見込まれる製品の開発に際して、どの規格を採用すべきか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論: WTO加盟国の政府調達や国際貿易において最も適する規格は国際的に合意された規格であるISO規格です。
  • 根拠: WTOの技術的障壁(TBT)協定や政府調達上の透明性・非差別性を満たすには国際標準を優先することが推奨されます。
  • 差がつくポイント: 電気系はIEC/ISOの併用、業界特化はISOと業界団体標準の関係性を確認し、互換性を明確にすることが有利です。

正解の理由

正解は です。WTO加盟国間で政府機関が採用する製品規格としては、当該国独自の国家規格よりも複数国間で合意された国際標準を採用することが望まれます。ISO(国際標準化機構)は多国間での合意に基づく代表的な国際規格を策定しており、技術的障壁を低減し、公平な競争と相互承認を促進します。したがって、政府調達や輸出入を念頭に置いた製品開発ではISO規格を採用するのが適切です。

よくある誤解

  • 「国内規格(例:JIS)を使えば国内審査が通りやすい」は一面の真実だが国際調達では不利になる場合があります。
  • 「IEEEやANSIは国際標準と同等」という誤解がありますが、これらは地域・分野に偏った標準であり国際合意の広がりがISOほどではありません。
  • 「ISOだけで十分」と考えるのも危険で、電気分野はIEC、通信分野はITUなどとの整合性確認が必要です。

解法ステップ

  1. 問題文から「WTO加盟国」「政府関係機関」「採用が見込まれる」といったキーワードを抽出する。
  2. WTO関連の国際ルール(TBT協定など)が国際標準を重視する点を思い出す。
  3. 各選択肢が示す規格の範囲を整理する(ANSI=米国、JIS=日本、ISO=国際、IEEE=技術分野団体)。
  4. 「国際的合意」を満たす規格として最も適切なISOを選択する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: ANSI規格
    • ANSIはアメリカの標準化団体であり、米国内や関連業界では重要だがWTO加盟国全体の政府採用基準としては国際的合意が不足します。
  • イ: JIS規格
    • JISは日本の国家規格で国内整備には有利だが、他国の政府調達や輸出入での互換性・公平性を確保するには国際規格が望ましいです。
  • ウ: ISO規格
    • 国際標準化機構(ISO)の規格は複数国間の合意に基づき、政府調達や技術的障壁の軽減に最も適しているため正解です。
  • エ: IEEE規格
    • IEEEは主に電気・電子・通信系の技術団体標準で専門的価値は高いが、汎用的な政府調達基準としてはISOほどの国際的包摂性がありません。

補足コラム

  • WTOのTBT協定(技術的障壁に関する協定)は、加盟国に対して国際規格の利用を促進し、規格作成時の透明性や相互承認を重視しています。
  • 実務上は「ISO」だけでなく「ISOとIECの協調」や「業界別の国際標準(例:ITU、IETF、3GPPなど)」の確認も重要です。特に電子・電気製品はISOとIECの共同規格(ISO/IEC)が多く用いられます。
  • 政府調達ルール(例えば政府調達協定:GPA)に基づく場合、技術仕様は差別的でないこと、国際標準を利用していることが入札参加の条件になる場合があります。

FAQ

Q: ISOとIECはどちらを優先すべきですか?
A: 製品分野によります。電気・電子分野はIEC(あるいはISO/IEC共同規格)が適切で、汎用的な製品や管理系はISO規格を優先します。両者の関係を確認してください。
Q: IEEE規格は全く使えないのですか?
A: いいえ、IEEEは専門技術で広く採用されていますが、政府間の調達合意や国際互換性を重視する場面ではISOなどの国際規格と整合させる必要があります。
Q: 国内規格と国際規格が競合したらどうする?
A: 国際規格を優先しつつ、国内規格との差異を明確化して互換性や追随計画を提示することで調達要件を満たせることが多いです。

関連キーワード: TBT協定、政府調達、国際標準化、ISO/IEC、相互承認、規格選定、国際合意、技術的障壁、公正競争、標準調和
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