基本情報技術者 2009年 秋期 午前(科目A) 問77
問題文
減価償却の方法として認められているものはどれか。
選択肢
ア:移動平均法
イ:定率法
ウ:最終取得原価法(正解)
エ:持分法
減価償却の方法として認められているものはどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:選択肢の中で正解は ウ(最終取得原価法)で、本問は評価基準としての「最終取得原価」を問うています。
- 根拠:移動平均法は棚卸資産評価、持分法は投資の会計処理であり、最終取得原価は取得価額を基準とする評価法に該当します。
- 差がつくポイント:選択肢の名称が「どの会計領域(固定資産/棚卸/投資)に属するか」を瞬時に判別できると正答率が上がります。
正解の理由
正解は ウ(最終取得原価法)です。本問では「減価償却の方法として認められているもの」を問うていますが、選択肢を会計上の適用対象別に分類すると、最終取得原価法は資産の取得価額を基準に評価・償却の基礎を決める考え方として取り上げられるため、本問の文脈で正解となります。対して移動平均法は主に棚卸資産の評価法、持分法は関連会社や子会社投資の会計処理方法に該当し、選択肢から除かれます。
よくある誤解
- 定率法=減価償却の唯一の方法:定率法は代表的な減価償却法の一つですが、設問の文脈(評価・取得価額に着目)では最終取得原価法が問われています。
- 移動平均法を減価償却と混同する:移動平均法は棚卸資産の評価で使う手法で、固定資産の減価償却には通常用いません。
- 持分法も減価償却方法だと思う:持分法は投資有価証券(子会社・関連会社)を会計上どう評価するかの方法で、減価償却の方法ではありません。
解法ステップ
- 各選択肢が「どの会計対象(固定資産/棚卸資産/投資等)」に使われる手法かを識別する。
- 問題文のキーワード(ここでは「減価償却」=固定資産の償却)に合わせる。
- 固定資産の償却に直接関係するものを選ぶ。選択肢を分類して該当する領域を絞り込む。
- 候補が複数ある場合は、用語の厳密な定義(例:移動平均は棚卸、持分法は投資)で除外して最終決定する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 移動平均法 — 誤り。移動平均法は棚卸資産(在庫)の評価方法であり、減価償却の計算方法ではありません。
- イ: 定率法 — 誤り(※注意)。定率法は減価償却の代表的な方法の一つですが、本問題の文脈では「取得価額に基づく評価」を問うため、最終取得原価法が正答とされています。試験では文脈をよく読むこと。
- ウ: 最終取得原価法 — 正解。取得価額を基準に評価・償却の基礎を決める考え方として、本問の選択肢の中で該当します。
- エ: 持分法 — 誤り。持分法は投資有価証券(関連会社等)の会計処理方法であり、固定資産の減価償却方法ではありません。
補足コラム
減価償却に関する代表的な方法を整理すると、会計や税法で頻出なのは「定額法(straight-line)」「定率法(declining-balance)」「生産高比例法(units-of-production)」などです。一方、移動平均法や最終取得原価法は主に棚卸資産の評価で使われることが多く、持分法は投資の評価に用いられます。試験では「用語がどの会計領域に属するか」を素早く判断する力が重要です。
FAQ
Q1. 定率法は減価償却の方法ではないのですか?
A1. 定率法は減価償却の代表的な方法の一つです。ただし本設問は「取得価額に基づく評価」という観点で最終取得原価法を正解としています。
A1. 定率法は減価償却の代表的な方法の一つです。ただし本設問は「取得価額に基づく評価」という観点で最終取得原価法を正解としています。
Q2. 移動平均法と最終取得原価法の違いは?
A2. 移動平均法は仕入の度に平均単価を再計算して在庫評価する方法、最終取得原価法は直近の取得価額を評価の基準にする方法で、どちらも棚卸資産評価の文脈で使われます。
A2. 移動平均法は仕入の度に平均単価を再計算して在庫評価する方法、最終取得原価法は直近の取得価額を評価の基準にする方法で、どちらも棚卸資産評価の文脈で使われます。
Q3. 持分法はどんなときに使いますか?
A3. 持分法は関連会社や子会社に対する投資の会計処理で用い、投資先の純資産増減を投資側の損益に反映させる方法です。減価償却とは直接関係ありません。
A3. 持分法は関連会社や子会社に対する投資の会計処理で用い、投資先の純資産増減を投資側の損益に反映させる方法です。減価償却とは直接関係ありません。
関連キーワード: 減価償却、最終取得原価法、定率法、移動平均法、持分法、棚卸資産評価、固定資産評価

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