基本情報技術者 2010年 秋期 午前(科目A) 問61
問題文
エンタープライズアーキテクチャにおいて、テクノロジアーキテクチャで作成する成果物はどれか。
選択肢
ア:機能構成図(DMM)、機能情報関連図(DFD)
イ:実体関連ダイアグラム(ERD)、データ定義表
ウ:情報システム関連図、情報システム機能構成図
エ:ネットワーク構成図、ソフトウェア構成図(正解)
エンタープライズアーキテクチャにおいて、テクノロジアーキテクチャで作成する成果物はどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:テクノロジアーキテクチャはネットワーク構成図やソフトウェア構成図など「実行基盤・運用基盤」を表す成果物を作成します。
- 根拠:EAは層(ビジネス・データ・アプリケーション・テクノロジ)に分かれ、テクノロジはハード/ミドルウェア/ネットワーク等の実装・配備を扱います。
- 差がつくポイント:図の対象が「どのように動かすか(How)」か「何を扱うか(What)」かで判別。ネットワークやデプロイ図はテクノロジ層です。
正解の理由
正解: エ
テクノロジアーキテクチャはシステムの稼働・配備・運用に関する設計領域で、ネットワーク構成図やソフトウェア(配置・構成)図のような「インフラ/ミドルウェア/ランタイム構成」を成果物として作成します。これらは物理的または仮想的なノード、通信経路、ソフトウェアの配置や依存関係を示し、テクノロジ層固有のドキュメントです。
テクノロジアーキテクチャはシステムの稼働・配備・運用に関する設計領域で、ネットワーク構成図やソフトウェア(配置・構成)図のような「インフラ/ミドルウェア/ランタイム構成」を成果物として作成します。これらは物理的または仮想的なノード、通信経路、ソフトウェアの配置や依存関係を示し、テクノロジ層固有のドキュメントです。
よくある誤解
- DFDやER図は技術的成果物と誤解しやすいが、これらは情報(論理)やデータ構造の表現でありテクノロジ層ではありません。
- 「ソフトウェア構成図=アプリケーション設計」と考えがちだが、配置・ランタイムやミドルウェア依存を示す場合はテクノロジアーキテクチャ側です。
- 「情報システム関連図」は業務や機能の視点で作られることが多く、テクノロジの図と混同しないことが重要です。
解法ステップ
- 問題文で求める「アーキテクチャ層」を確認(テクノロジ/アプリ/データ/ビジネス)。
- 各選択肢の成果物が「何を示すか」を判定(データ定義、機能、配置、ネットワーク等)。
- 成果物が「実装・運用・配置」に関係すればテクノロジ層と判断し選択する。
- 該当しない成果物(ERD=データ、DFD=機能・情報など)は除外する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 機能構成図(DMM)、機能情報関連図(DFD)
→ DFDや機能図は機能や情報フロー(論理設計)で、アプリケーション/業務層に属しテクノロジ層ではありません。 - イ: 実体関連ダイアグラム(ERD)、データ定義表
→ ERDやデータ定義表はデータアーキテクチャ(情報・データ層)の成果物です。 - ウ: 情報システム関連図、情報システム機能構成図
→ これはアプリケーション(情報システム)層の設計で、機能分割やシステム同士の関連を示すためテクノロジ層の図とは区別されます。 - エ: ネットワーク構成図、ソフトウェア構成図
→ ネットワークやソフトウェアの配置・構成はインフラ/実行基盤の設計であり、テクノロジアーキテクチャの典型的な成果物です(正解)。
補足コラム
TOGAFなどの一般的なEAフレームワークでは、アーキテクチャを「ビジネス」「データ」「アプリケーション」「テクノロジ(技術)」に分けます。テクノロジアーキテクチャのモデル例としては、UMLのデプロイメント図、ネットワークトポロジ図、ミドルウェア/OSのバージョンや設定一覧、構成管理データベース(CMDB)に登録する項目などがあります。試験では「ネットワーク」「配備」「実装」「ミドルウェア」などの語に注目すると判断が速くなります。
FAQ
Q: ソフトウェア構成図はアプリケーション設計にもなるのでは?
A: ソフトウェア構成図は文脈次第です。機能分割やモジュール設計を示す場合はアプリケーション層、配置や実行環境・ミドルウェア依存を示す場合はテクノロジ層です。問題文が「テクノロジアーキテクチャ」を明示している場合は後者を指します。
A: ソフトウェア構成図は文脈次第です。機能分割やモジュール設計を示す場合はアプリケーション層、配置や実行環境・ミドルウェア依存を示す場合はテクノロジ層です。問題文が「テクノロジアーキテクチャ」を明示している場合は後者を指します。
Q: DFDは完全にアプリケーション層だけのものですか?
A: 基本的には情報の流れや処理を論理的に示すため、データ/アプリケーション層に属します。物理的な通信経路やネットワーク特性はDFDでは表現しません。
A: 基本的には情報の流れや処理を論理的に示すため、データ/アプリケーション層に属します。物理的な通信経路やネットワーク特性はDFDでは表現しません。
Q: 見分け方の早いコツは?
A: 「What(何を扱うか)」ならビジネス・データ・アプリ、「How(どのように動かすか・どこに置くか)」ならテクノロジと覚えると速く解けます。
A: 「What(何を扱うか)」ならビジネス・データ・アプリ、「How(どのように動かすか・どこに置くか)」ならテクノロジと覚えると速く解けます。
関連キーワード: エンタープライズアーキテクチャ、テクノロジアーキテクチャ、ネットワーク構成図、ソフトウェア構成図、UMLデプロイメント図、TOGAF、CMDB、ミドルウェア、デプロイメント、アプリケーションアーキテクチャ

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