基本情報技術者 2010年 秋期 午前(科目A) 問75
問題文
商品売上高を商品アイテム別にABC分析したグラフはどれか。ここで、縦軸は売上高、横軸は商品アイテムを示す。

選択肢
ア:(正解)
イ:
ウ:
エ:
商品売上高のABC分析のグラフはどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:累積売上比率を大きい順に並べたパレート型の曲線で、急峻に立ち上がり徐々に平坦化する形状が正解です。
- 根拠:ABC分析は売上寄与の降順累積を観る手法で、上位少数が大部分を占めると曲線は右肩上がりで次第に鈍化します。
- 差がつくポイント:縦軸が累積売上(%)で横軸がアイテム並びの場合、初期急上昇→後半ほぼ水平の「漸近的」形状を見抜くこと。
正解の理由
正解は ア です。
ABC分析のグラフは、商品を売上高の降順に並べ、その累積売上高(または累積構成比)を横軸のアイテムに対してプロットしたパレート(累積)曲線になります。上位の少数アイテムが売上の大部分を占めるため、曲線は左側(上位アイテム)で急激に立ち上がり、右に進むほど増加率が鈍化して最終的に合計売上に近づき水平に近づきます。選択肢アはまさにこの形状を示しているため正解です。
ABC分析のグラフは、商品を売上高の降順に並べ、その累積売上高(または累積構成比)を横軸のアイテムに対してプロットしたパレート(累積)曲線になります。上位の少数アイテムが売上の大部分を占めるため、曲線は左側(上位アイテム)で急激に立ち上がり、右に進むほど増加率が鈍化して最終的に合計売上に近づき水平に近づきます。選択肢アはまさにこの形状を示しているため正解です。
よくある誤解
- 「山形(ピーク)=重要」:中央で頂点を取るベル型(ウ)は平均的な分布を想定する誤りで、ABCでは累積が重要なので誤りです。
- 「単純な上向き曲線=ABC」:単純に増加する曲線でも初期急上昇→後半平坦の漸近性が無ければABCとは言えません(イやエのような形は不適)。
- 「横軸が売上高だと勘違い」:横軸は商品アイテムの並び(通常は降順にソート)で、売上高は縦軸または累積比です。軸解釈の取り違えで誤答しやすいです。
解法ステップ
- 問題で縦軸・横軸が何を表すかを確認する(縦=売上、横=商品アイテム)。
- ABC分析のプロット方法を想起する(売上降順に並べて累積売上比をプロット)。
- 累積曲線の典型形状を思い出す(左で急上昇、右で平坦化する漸近曲線)。
- 図の形状と照合して、最も一致するものを選ぶ(上記条件を満たすのが選択肢ア)。
選択肢別の誤答解説
- ア:正解。売上寄与の降順累積をプロットしたパレート曲線特有の「初期急上昇→後半平坦」が示されている。
- イ:誤り。縦軸上部から始まって下降→最低点→再上昇する形は累積比のグラフとして説明できず、別のデータ変動を示す。
- ウ:誤り。左右対称のベル型は分布(正規分布など)の密度曲線に近く、累積売上のグラフではない。
- エ:誤り。途中で急降下して平坦化し再上昇する形は累積売上の増加過程と矛盾し、アイテムを降順に累積した結果とはならない。
補足コラム
ABC分析の実務上の目安は、アイテム上位約20%が売上の約80%を占める(パレートの法則)という経験則ですが、企業や業種で実際の比率は異なります。一般的なカテゴリ例は次の通りです。
- A群:上位で売上の多くを占める重要管理品(例:売上の約70〜80%を占める上位10〜20%の品目)
- B群:中程度の寄与(例:次の15〜25%の品目で15〜25%程度の売上)
- C群:多数だが寄与は小さい(例:残りの60〜70%の品目で数%〜10%の売上)
数式としては、並べ替えた売上 s_i に対して累積比を のように計算します。簡単な計算例やツールでプロットすると理解が早まります。
簡単なデータ処理例(累積構成比の計算、Python)
items = {'A':120, 'B':60, 'C':30, 'D':20, 'E':10}
# 降順ソートして累積比を計算
sorted_vals = sorted(items.values(), reverse=True)
total = sum(sorted_vals)
cum = 0
for v in sorted_vals:
cum += v
print(f"value={v}, cumulative%={cum/total*100:.1f}%")
FAQ
Q1: ABC分析のグラフはパレート図と同じですか?
A1: 実務的には同義に扱われます。どちらも売上などの寄与度を降順に並べ累積比を示しますが、パレート図は棒グラフ+累積線の表示が多い点が違います。
A1: 実務的には同義に扱われます。どちらも売上などの寄与度を降順に並べ累積比を示しますが、パレート図は棒グラフ+累積線の表示が多い点が違います。
Q2: 縦軸が「売上額」か「累積比」かで見分け方は?
A2: 個々の売上を棒で示すなら売上額、累積線があれば累積比です。問題文で「縦軸は売上高、横軸は商品アイテム」とある場合、累積の形状を想定するのが典型です。
A2: 個々の売上を棒で示すなら売上額、累積線があれば累積比です。問題文で「縦軸は売上高、横軸は商品アイテム」とある場合、累積の形状を想定するのが典型です。
Q3: ABCの境界(A/B/Cのしきい値)は決まっていますか?
A3: 明確な標準はなく、目的や業種で設定します。よく使われる目安はA:売上上位で全体の70〜80%程度、B:次の20〜25%、C:残り、などです。
A3: 明確な標準はなく、目的や業種で設定します。よく使われる目安はA:売上上位で全体の70〜80%程度、B:次の20〜25%、C:残り、などです。
Q4: 在庫数や利益でABCは使えますか?
A4: はい。売上以外に利益、発注頻度、在庫金額など任意の指標で同様の分析が可能です。
A4: はい。売上以外に利益、発注頻度、在庫金額など任意の指標で同様の分析が可能です。
関連キーワード: ABC分析、パレート図、累積構成比、売上構成、重点管理、在庫最適化、寄与度分析、カスタマーセグメンテーション

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